新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

この世には多様性があるもの

2025-03-01 09:19:11 | コラム
軽めの話題を:

BGMとコーヒー:
つい先日、「アクセスではモーツァルトの効果が薄れたので」こぼしたところ、有難いことに畏メル友のRS氏がスターバックスのBGMを推薦して下さった。聴いてみると、心地良いピアノトリオの演奏が流れてきた。そこで、「これは良い。クラシカル音楽から離れてみるのも良いだろう」と早速採用。今も流れている。

昨日も気が付いたのだが、お医者様だけではなく看護師さんにも「コーヒーが好きであっても、コーヒーに含まれるカフェインは血管を収縮させるので1日に1杯にすること」と制限されてから、もう15年ほど外食ならぬコーヒーの外飲もしていない。正直なところ味気ないことになっている。だから、スターバックスには何年も入ったことがなかったので、このBGMも昨日が聴き初め。

アメリカには“decaf”というカフェイン抜きのコーヒーはどこに行っても当たり前のようにあるが、日本ではそうはいかないのが残念だ。一度、国立国際医療研究センターに出店しているタリーズで注文したら、ディキャフ格差がつけられていて割高だった。スターバックスではどうなっているのかは知らない。家ではインスタントの「カフェインレス」にしているが、これも割高なのだ。

ハラルフード販売店で:
イスラム横丁に昨年の夏ごろだったか、新規の大型店が開業した。ここは、以前にはこの横丁でも珍しいアラブ料理の店で、それなりに繁盛していて、Uber Eatsの自転車も止まっているのを見かけるようにもなっていた。ところが、あまり騒ぎにはならなかったが真っ昼間に火事を出した後は廃墟のような状態で放置されていて、景観を損ねるだけではなく汚らしくて不快感を覚えたのだった。

そこが、このイスラム横丁の中で最も華麗なる(とは言い過ぎかもしれないが)ハラルフード店として再開したのだった。ここは既存の店とは違っていて、店外に野菜を並べたイスラムの八百屋のようになっておらず、一寸した食料品専門の小型スーパーのような店構えだ。

でも、昨日久しぶりに夕刻の外出の際にその前を通過すると、何と外に大きな日本語が印刷された米袋が無造作に置かれていた。興味を惹かれて近寄れば10kg入りの袋だったが、価格も産地も表示されていなかった。イスラム教徒たちの国でも米飯を食べるのかとは知らなかったと、不勉強を恥じた。彼らはそこまでの仕入れルートを確立していたのかと、むしろ感心した。

キャンプに見るMLBとNPBの違い:
各テレビ局が争うかのように大谷翔平の練習ぶりを紹介してくれている。積極的に見る気が無くても連日のように観察できる。その一方では、偶にはNPBのキャンプの様子も伝えてくれている。お陰様で、MLBとNPBというか、我が国との練習の仕方の違いを、今更ながら比較することができるのだ。結論を言ってしまえば「ビジネスの世界と同様で、個人の能力に依存している団体競技」なのだ。

ここで見えてくるのは、言うなれば「スポーツの世界の文化の違いなのだ。簡単に言ってしまえば「我が国の方式は皆で一緒になって鍛えよう、一致団結して競い合おう、切磋琢磨しようという精神に満ち溢れている」文化なのだ。

更に、中日のキャンプで見たように、井上新監督が選手を所謂千本ノックの形式で、懸命に鍛えていたのだった。厳しい練習が良い選手を育て上げるという方式。団体競技の精神が尊重される世界であり、監督が先頭に立って指導する傾向があるのだ。だが、Dodgersのキャンプでは監督がノックバットは言うに及ばず、ボールを持ったのすら見たことがない。

一方のMLBというかDodgersはと見れば、大谷君が全体練習に参加する場面など一度もなかった。トレーナーと思しき人と通訳に付き添われて、自分を鍛え、打撃を練習し、5月からという予告もあるので限定された球数の投球練習だけしか流されていない。アメリカ式練習では、各自がそれぞれ個人で身体を鍛え上げ、出来上がった形でキャンプに参加という、個人を主体にしているのである。

だが、大谷とダルビッシュに率いられたNPBの日本代表ティームは、前回のWBCを制覇していたではないか。


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