水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

やっとおわり。

2005-11-28 18:30:38 | アパでの展示
11月27日
名古屋での3人展も終了。

今回の展示で一番印象的だったのは、僕の作品等を見て開口一番に「成熟した女性の妖婉さがある」というコメントだったね。

岐阜駅南口広場の鮎の池の展示の時にもそんな様なコメントをもらった覚えがあつたけど、あのときは直ぐ側が柳ヶ瀬という土地柄のことを言っているのかと思っていたけど、やっぱりそうみえてたのかなと驚きだった。

とはいえ、イメージ的には秋の山間に流れるせせらぎにたたずむ落ち葉をモチーフにして、そこに女性的なイメージを誘う様な感覚で作品を構成しているから、
ズバリ! 的を得たコメントで冷や汗と赤面ものでした。

        

ちなみに、僕はこんな感じがしています。

風景の中に女性のイメージを重ねているから、日本的なイメージが広がってくるのだと思っています。

それは地母神的な思想から来ているのかもしれません。

どうする事も出来ない自然に対峙するのではなくどのように受け入れるかが問題で、そんな包容力を美(美徳)とする感じ方が良いと思う。

オープニング

2005-11-06 20:01:55 | アパでの展示
10月4日
名古屋での3人展のオープニング。

       

ほか二人の作品がモノトーンな作品で、その中に赤の原色をほりこんだので強烈な印象となった。

       

10年以上水の中の展示ということで使い続けた鉄板を今回初めて壁面展示。

発起人からは外から見たときの印象を強くしたいとの要望があったのと、展示に付いてある程度僕の主体で行っていいということだったので、思い切って展示することにした。

       
       

また、この作品(鉄板)は、今回展示している画廊が開設してから13年目ということで、丁度同じ頃に使い始めた鉄板を展示しました。。

つまり、空間(画廊)と作品が同じ年齢。

13年間、東京から北九州市(福岡)まで沢山の池の中に展示し続けた作品(鉄板)が時を経てここに来たのは感慨深いものがある。

平面として

2005-11-03 20:49:03 | アパでの展示
11月2日
名古屋でのグループ展の搬入。

搬入開始が15時からだと思っていたら午前中からの搬入だったみたい。
それで急遽、名古屋まで行くことに。。

ちなみに先週金曜日の岐阜駅の搬入から徹夜のれんちゃん。殆ど寝ていなかったので作業中は展示作業は正直辛かった。

宙に浮いた感じがして、垂直水平が歪んで見えたし、気が付けば展示のために用意していた資料なんかも全部玄関先に忘れているし。。

結局、他の作家二人に壁面の展示を手伝ってもらい何とかメインになる鉄板部分の展示を終えることができました。

       

天井の高さから考えると少し下の方に来てしまったが、鉄板の中心の高さが1m50cm付近で見る高さとしてはちょうどいい位置になり、かなり迫力のある展示になった。

CGで事前に現場の写真と合成してどのような感じになるか確認はしていたけど、実際に展示してみると、作品へのライトの照り返しとかの影響で赤い色が空間全体を覆っていた。これは予測できなかったことなので良い経験になった。

また、何時もは床面に平置きした状態をイメージして制作しているので、今回の様に平面作品として展示してみて自分の持っていたイメージよりも、かなり目立つ色と形であったことに気付いた。
 
ある意味、平面作品として興味がわいたとの同時に、今後の課題というところかな。。。

鉄板の色ぬり

2005-10-26 20:51:19 | アパでの展示
10月26日
鉄板も揃えて、色もぬりました。

12年以上使い続けている鉄板で東京から福岡北九州市まで旅して来た鉄板です。使うたびに塗面が傷つくので、その都度メンテをかねてレタッチを繰り返しているので表面はかなり凸凹しています。

余談になりますが、当初使い始めていた塗料に船舶用の塗料を使用していたんで、そんなところから、塗料もぬっていてもなんとなく船にぬられている塗料のイメージとかさなるんですよ。
海水が当たるから、錆びて膨らんでぼろぼろになった塗面に上からもう一度ぬったりするので凸凹してるんですよ。それが決して綺麗だとは思いませんが愛着のある感じでもあるんですよ。自分が行って来た芸術の痕跡という感じがしてね。

それに、水の中に入ってしまえば多少の凹凸なんて分からないので問題ないのですが。。

       
       
       
鉄板部分の総重量が60kgを超えるので壁面には角材で下地を作ってボルト止めをし固定するよう予定しています。

発起人から指定された場所なら壁の下地部分がしっかりしているし、つなげると4m50cm以上の大きな作品になるので作品全体を見る為には相当の引きが必要になるのですが、会場がガラス張りという事もあって外からも見ることが出来るので問題ないと考えています。

また、環境造形ということで空間の中でどの様に見えて欲しいかというと、人間の視界のフレームが黄金比(1:1.618)になっているから、そこからはみ出す様な比率の大きさになる様に展示位置を設定し、それと同時に相当に後ろに下がることによって全体が見渡せる観覧者の立ち位置を確保出来ることが望ましいと思っています。

見ることは出来るけど、全体を見渡すことができないことと、後ろに下がってみないと分からない限定条件を観覧者に提示することで、観覧者は空間の広さ、全体の様子を認識する様になるのです。

こんな感じで

2005-10-13 20:58:47 | アパでの展示
       
11月のグループ展こんな感じの展示しようかと思います。発起人からは岐阜での動きを紹介する様な展示ということで話を受けているが、どうしても展示が弱くなって、下手をすると説教臭い展示になりかねない。

お世話になった人の責任問題になりかねない書類もちらほらとしている。そんなもの大ピロゲに見せることなんで絶対に出来ないし、僕の思いとしては、あの時本当にお世話になった人達に何かしらの形で恩返しがしたいと思いながら今日まで頑張って来ている。

彼等に顔向け出来ない様な芸術にならない様にすることが、僕の芸術とさえ考えている。

彼等が何かしらの形で報われるという確証を得ることができたなら、展示物としてお見せすることも出来ると思うが、それ以外では相当に配慮のいるのだ。

企画造形の中核となる造形理念は人と人とのかかわり合いの中に可能性を見いだすこと。それは単に、参加型の芸術ということではなく、もっと生々しい、時には禍々しい、人とのコミュニケーションの中に光る心の輝きみたいなもので、その輝きこそこの造形芸術の真価なんだ。

人間讃歌と呼べる芸術なんだ。

などと思う。

対応が

2005-10-07 15:56:21 | アパでの展示
10月6日
午後から名古屋でのグループ展の打合せという事で瑞穂区方面の画廊にゆきました。
岐阜の方からそこまで行くにはやはり、2時間15分くらいかかります。
展覧会期間中が岐阜駅での展覧会と引っ掛かる事から、会期中の当番と岐阜駅で何かしらのクレームが発生したときの対応の事とかを考えると往復で5時間。。当番の日は岐阜駅での対応が出来ないという事になるかな。。

そんな事を思いつつ、午後3時から画廊にて打合開始。
       
両名とも、石彫、木彫のオーソドックスなスタイルの作品展示という事で、話を聞いている分には展示方法に付いてもやはり普通かな。。 
一度,その辺のところに付いてどの様に考えているか確認したいなと思いつつ、僕の展示品については発起人のご要望もあって、企画書の展示がメインになっているので大丈夫かな?
10年ぐらい前に行った個展で一度指摘があったんだよね。

「企画や構想ではなく実物を見せろ!」って

その時も散々説明したんですが、結局は「ふん!」だそうで、帰っていってしまったんですよ。

そりゃ、木とか石とか鉄とか汗水流して加工して出品している作家からみれば中途半端な感じに映っているだろうから、腹もたつわな。。

一応、今回は「しっかりとした趣旨があるなら」とご返事をいただいたので。。

そういうことなら、まぁ、いいか。。? 個展だったらこんな気を使う事も無いのにな。と思いつつ。。

いつものこと

2005-10-05 19:00:37 | アパでの展示
んぅ~、なんだか最近体調が良くない。気怠いというか。鬱ぽいと言うか。体に力が入らんよ。

でも、病気という事でもなくて、理由も分かっている。

作品の搬入日がちかくなってきたからだ。しかも岐阜と名古屋で二つも。

昔からどうも期限とか搬入日というのが嫌で嫌で仕方が無く、その頃になると微熱が続く様になるんだよな。そんな状況は休んでいても良くはならないので。。というよりは気になって休めやしない。眠れやしない。とにかく、切りのいいところまで完成させ走り抜けるしか無い。

いつもだと、自分から始めた展示なら展覧会なら、こうなる事が分かっているので、周到に準備をして搬入の数週間前には完成している様にスケージュルを組み搬入のときのストレスを極力少なくする様にするのだけど、今回はいきなりだし、やる事に疑問を感じたり、とにかく感んがえをまとめることができてないんだよな。

パネル作り1

2005-09-19 16:51:49 | アパでの展示
9月19日
悪化した腰痛がすこし落ち着いてきたので作業再開。
今日の所はMDFを下地に使用したパネルの色塗り。下地をしっかり塗ってから金色へ。
このパネルは、岐阜での活動の記録等を展示するために使用する目的で作っています。でも、通常はそうした資料展示には白を基調にしたパネルを要するものですが今回は黒に金。
普通の展示にしても何となく面白くなくてやる気がしない。本来ならこうした資料展示は本職のデザイナーに任せた方がいいようなものでしょう。だからどうもやる気がしなくてね。
それで、古いお寺とかに行くと襖(ふすま)とか屏風とかに古い書画を貼付けたりするでしょ。そんな感じでまとめるのも余り聞いた事も無いし、どうせやるなら失敗しても、その方が面白いのかなと思えています。
将来的には金閣寺内部に展示出来ちゃうような書類の見せ方を考案出来たらきっと面白いよね。

広報誌

2005-09-11 15:19:47 | アパでの展示
なんか、名古屋の方の広報誌で11月に行う名古屋のグループ展を紹介するという事で資料を郵送して欲しいとのご連絡。展示するパネル等がまだ形になっていないので作品の写真と言われてもまだ無いので、パネルで紹介する予定の「花フェスタ2005ぎふ」でのインスタレーション作品の写真と以下の文面をコンセプトに資料として送る事にしました。

コンセプト
水面を活用した一過性の表現により、展示した時と撤去した時の落差から既存する公共施設の緊張感を持続させる空間のリサイクルの可能性を秘めた制作活動をしています。写真は岐阜県にある「花フェスタ記念公園」で行ったインスタレーションで、今回の出品ではこのところ岐阜県で行った制作の資料を中心に展示を考えています。