水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

池での制作開始♪

2010-03-20 21:25:49 | 各務原桜まつり
3月20日

忙しい仕事の合間を縫って

インスタレーションの準備開始♪

         

今回の制作では、∅150の鉄板、100枚程度を
池の中に散りばめてみようと考えています。

大きな鉄板に比べて持ち運びが簡単でバックの中におさまるし、
どこにでも持ってゆけるのでね

展示会場の使用許可を得るにも、実物の鉄板をそのまま持ち込んで話を進める事もできるし

即展示ということも可能。

将来的には額装して、小作品として販売する事も出来るかもしれないから

汎用性が広がるように感じています。

以前から、小品を並べてインスタレーションを行いたいと思っていましたが、なんせ、鉄板で小さなものを大量に作るには相当の時間もかかるし、技術的にも難しい問題もあった。

でも、金属加工の工場の許可(協力)を得て素材を入手できるようになったから
忙しい仕事の合間でも、アイデアを形にする事が容易になったのは本当に有り難いよね。

将来的にはレーザー加工も発注させてもらえると益々機動性が上がる。

何より、いろいろな人達との接点も生まれてくると思うから可能性が広がる。

手作りの良さ、協力して作り上げる事の素晴らしさ!!

全てを一人でやってしまいがちな作家から見ればいろいろ批判もあるかもしれないけど
人との関わりから見えてくる可能性は作家自身を進化させてゆく。

都市景観という環境をモチーフに作品を作り上げてきたけど、そこに人的環境がリンクしてくる事で更に世界感が広がり、自分の予想を超える、創造力を増幅する様な環境作りがひょっとしたら文化都市を築く礎になるように感じています。



今日のよるには雨が降るようだから、鉄板を赤く塗るのは明日以降かなw


各務原市桜まつり 2010

2010-03-14 13:24:17 | 岐阜都実行委員会
「各務原市桜まつり」での美術展ということで、市役所観光課に大庭正也先生といっていきました。

挨拶をして開口一番でてきた言葉が「予算が厳しくて。。。」

これはなかなか難しい状況かと思ったら何とか市の企画の枠組みとして行なえることに。

本来なら全くの部外者の提案で真っ先に削られるであろう企画だと覚悟していますが、これまでの頑張りをどこかで誰かが見守っていてくれているのだと感じ感動しました。

数百円のワークショップ、アートグッズの収益で美術展示の費用に充て、「桜まつり」へ芸術活動の立場から参加してゆく。

また、「お祭り」と言う非日常に、それまでに感じたことの無い芸術を体感してもらおうとする行為はとても効果的で大衆に受け入れてもらえ易いという狙いで頑張っている訳ですが、

そのことに理解者を得ることができたのかなと感じています。



正直な話し、数百円の収益では作品展示の費用の百分の一にもなりませんが、作品を売り頂けたお金は、作家に大きな勇気を与えてくれます。

タダでもらった物は大切にしませんが、お金を払って入手した物はむやみに捨てたりはしません。

作家も、たとえ小さなお金であっても、作品を買ってもらえた事を一生忘れる事はありません。

株価や円安、円高で左右される経済社会で忘れ去られがちな商い(あきない)、お互いに満足を得る事であきることのないつきあい、あきない。。。

そんなかんがえも芸術を育てる環境には必要なんですよね。

「商い三年」ともいいますし、芸術も少なくとも三年頑張る必要があるかな。。。

三年目から、
まわりに知られてから、
自分がその制作に飽きてきてから、


本当の表現が始まるのかも知れませんね。。。


ひたむきに。。。♪

2010-03-07 15:56:22 | 制作理念
昨年末に仕事場で「2月には受注の予定が無いから。。。」という不況の声が聞こえて、やっと制作の方に無理なく時間を使えると考えていたんだけど

一品あたりの単価を下げて納期を短縮して受注を得る方向に経営を転換したもんだから、仕事量の増大と連日の定時外労働。。。

頑張れば頑張るほどデフレスパイラルで状況は悪化するだけとわかっているけど、企業はやるしか無い状況なんですね。

下請け企業は、いつまでたってもそんな状況なんだろうと実感しましたね。

結局のところ、自ら単価設定を定めることができる自社製品を売り出すことでしか活路は無いし、安売り合戦に巻き込まれないうちに新製品を開発し続ける方向に進むしか無いんだろうなと思います。

また、それゆえに開発のセクションは大変なんだろうと感じましたね。

生産のセクションで死にものぐるいで働いているなか、研究開発が進まなくて結果が出せないと開発の社員は社内で居場所を失うし

保身の意味もあるだろうけど、開発の方で別途に仕事を受注をすれば「時間に余裕の無い時に仕事を増やしやがって。。。」と思われるだろうし

会社で開発は花形なんだけどそのプレッシャーは尋常じゃないだろう。。。



僕は、いろいろな作家のアシスタントもしてきたけど、作品で食べれる作家はそんなプレッシャーをはねのける様な傲慢な態度を取っている人が多かった。

そうしないと潰されてしまうからだ。

また、その傲慢な姿勢故に作家としての本来の姿勢を失ってしまう人も沢山見てきた。

大学の教授とか、。。。

でも、そのことを非難したいとは思わなかったなぁ。

僕自身の信条と異なる言動があったとしても、それぞれが生き抜く世界感のなかで必死に取り組んでいる結果であって、ある意味で運命と闘っている姿なのだから

中途半端な考えで冷評してしまうようのことは、できれば避けたいと思ったんだよね。




だからこそ、作家として本当の意味で自由でいられることが如何に難しいかわかったように思います。

いま、目の前に素材があって作品を作っていられることが、如何にすばらしいことか。

デザインのように、展覧会とか、企画展示とか、流行とか、企業の都合に振り回されず

守り育んでいきたい自分だけの作品(表現)世界があること。

そんな生き様を保ったまま作家でいられること。

本当に凄いことなんだよね



彫刻家の岩本幸三先生の凄さがあらためてわかった様な気がするなぁ。

素直に、ひたむきに制作に取り組んでいたもんな  (。・_・。)




感謝感謝です。