水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

「各務原桜まつり」に美術展をしよう

2007-01-31 20:56:07 | 各務原桜まつり
1月25日
「新境川の桜祭り」で美術展をしようということで打合せを行ないました。

       

岐阜駅東コメダ(喫茶店)でおこない今後のスケジュールということで調整を行なうとともに、企画の立ち上げにあたって、展覧会の方向性と主旨を。

○販売活動をともなう美術展であること。
○売り上げに付いては、美術展の運営資金にあてること。
○自立型の美術展運営を志す試みであること。
○美術作品の販売ということであれば所轄の警察等の許可と鑑札が必要になることを
 先方に伝えたうえで、作家の感性を活かしデザインしたグッズ販売に可能性を探る
 こと。

ということで確認。

また、販売をともなう展覧会とういことでいろいろと難しい問題が山積みかもしれませんが、あえてそうした事を発言する事で何かしらの可能性を探り出す事は表現者として最も重要な事なのではないかと考えます。

正直な話、公立学校の先生とか公務員の立場では踏み込む事が難しい領域です。

ですから、今回のプランではできるだけ、公務員でない作家さんや学生さん、何より若手の作家さんを中心に議論を深めてゆき、そこで議論し尽くした結果を公務員を含めた公職の肩書きを持つ人達に応援していただく形にで実現できればすばらしいと考えています。

題名に付いて

2007-01-27 20:46:08 | 制作理念
『水面の風景プラン』

ブログのタイトルに考えたネーミングなんですね。

はじめは、水の中に沈める表現方法と公園などの空間に展示することから「水面の風景」としました。

「水面」と「風景」に風水という漢字も含まれていて、易学的なものに余り興味はありませんが、僕の作風が地の利を活かす表現方法でもあるので何となく気に入りました。

また、タイトルに「ン」の一文字を入れるとヒットすると聞いたことがあって「プラン」を加え

「水面の風景プラン」

としてみました。



ブログを立ち上げてから1年半。

最近では、タイトルの言葉の響きと活字としての優しいイメージが気に入って、作品の題名にも使っています。

作品そのものの造形表現だけでなく、構想計画から作品の完成までが自分の表現であり作品であると考えているので、ぴったりのネーミング。

実は今まで自分の作品に適当な題名が思いつかなくて「無題」
とする事が多かったのですが、

今後の作品では女性のイメージを意識した「清き沢にて」と同様に

「水面の風景プラン」

この題名を使ってゆこうと思います。

環境芸術を志す作家の受け皿づくり

2007-01-20 18:09:21 | 制作理念
「環境芸術を志す作家の受け皿づくり」

こちらの方の具体的な動きとしては

「JR岐阜駅南口広場」
「清水緑地」
「学びの森」各務原市の、

それぞれの会場に20代の若手作家を中心に
代表窓口を担当してもらえるように話を進めています。

それぞれの会場に代表者として若手作家を擁立する事で
「若手が頑張っているのだから」と
ベテランの年代の人たちが応援しやすい状況ができればと思います。

また、地域間の差別や大人達のしがらみを乗り越えやすい利点でもあると思うのです。

若手作家の熱意を聞いてあげれる環境。
ベテラン作家もそうした若手作家から出品依頼(オファー)があれば誉れとなります。

そして、色々な分野のスペシャリストから助言を頂ける機会があり、前向きに取り組もうとする雰囲気が育ってきたなら、それこそ僕の考える「環境芸術を志す作家の受け皿」といえるものです。

今は、とにかく、
若手に自信と達成感を味わえる機会を作り、
ベテラン作家が地域文化を築き支えている充実感を味わえる
そんな状況を築くことが重要です。

今年は、そうした方向での基盤づくリができればと思います。

記念作品

2007-01-15 00:27:49 | あれこれ。。
少し前後しますが、1月5日に、今年で定年により退官される名古屋造形芸術大学の 岩本幸三教授の作品が母校に寄贈されることになり、その作品建立にあたって助言と立ち会いを依頼されたので、お手伝いに行ってきました。

       

       

       

御年70歳をむかえる先生ですが、現役の作家としてバリバリ作業に取り組む姿には、今なお静かなる情熱を放ちつづけていました。

今回の展示で少し遊びという訳ではありませんが、作品の一番下になる石盤のところに記念のサインを書き込むよう僕から提案させていただきました。

       

岩本先生の芸術はその制作における仕事の跡「こんせき」が一貫したテーマで、こんにちまでの作品にも見える所、見えない所に圧倒的な仕事量(精神力と汗)の痕跡が一貫して刻まれているように思います。

       

それで、今回の展示でも見えなくなる場所ですが、僕の思いとして一番重要な要となる部分に岩本先生の痕跡を残していただけるようお願いした訳です。



天辺の石を取り付け

       


       

プレートも取り付けられ無事完成!



記念撮影。

       

       


ガスト会議

2007-01-12 19:03:49 | 岐阜県全域美術館構想
1月9日

新年はじめの会合ということでガスト会議をしてきました。

その時の話し合いでは、昨年末に行なった

○岐阜新聞社に「岐阜県全域美術館構想」を提案し、
 それをそのまま日比野克彦氏のトークセッションで発表したこと。

○JR岐阜駅南口広場で行なわれている岐阜市加納「中仙道祭り」へ美術展として
 会場ステージへパフォーマンスなどの出演
 ワークショップ、アートグッズ販売を伴う美術展
 の参加を提案したこと。

加えて今年は

○昨年の「学びの森」(各務原市)での野外美術展でも実績を生かし
 「新境川桜祭り」でのワークショップ、アートグッズ販売を伴う美術展覧会の提案する事。

などを報告しました。

僕の思いとしては、これまで行なってきた経験をもとに助成金だけに頼るのではなく、イベント開催時に小規模でも試験的に作品販売を行なう事で、自立型の展覧会への可能性を模索できればと考えています。

これは、公共の場で作品販売を伴う展示も本来の美術展の姿であるということを、広く一般の人たちに認めてもらえるかどうかという挑戦でもあります。

また、単に利益追求型の行為でしかないように思われるかもしれませんが、出品する作家にしてみれば、大衆の面前で晒され頑張って作った作品でも必ずしも良い評価を得られるとは限らないリスクを負っています。

公的な場所での美術展では、とかく敬遠されがちな作品売買ですが、地域文化の振興育成の意味において重要な意味があると思います。

できればその辺の所を理解していただければと思いますね。



余談になりますが、先日、朝日新聞に掲載されていた

             

記事ですが、こうした意見は有り難いですね。

一点で数億円もする海外作品を購入する予算があるなら、その金額をそのまま地元出身の作家の作品を購入すれば数百点と買う事も出来ます。

比較的格安でもある地元作家の作品を100点買ったとしても、その数点の中に後世に残るべき作品を発掘することができたなら十分に価値のある行為だったといえます。

また、経費削減ということで何かとやり玉にあげられる美術関連施設の学芸員たちも地元作家(地元文化)を研究する活きた研究材料を入手する絶好のチャンスとなります。

若手のアーティストや美術研究者にしてみても良い励みになるでしょう。

この記事には、そんな可能性へと期待させるものがありますね。