水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

やっとおわり。

2005-11-28 18:30:38 | アパでの展示
11月27日
名古屋での3人展も終了。

今回の展示で一番印象的だったのは、僕の作品等を見て開口一番に「成熟した女性の妖婉さがある」というコメントだったね。

岐阜駅南口広場の鮎の池の展示の時にもそんな様なコメントをもらった覚えがあつたけど、あのときは直ぐ側が柳ヶ瀬という土地柄のことを言っているのかと思っていたけど、やっぱりそうみえてたのかなと驚きだった。

とはいえ、イメージ的には秋の山間に流れるせせらぎにたたずむ落ち葉をモチーフにして、そこに女性的なイメージを誘う様な感覚で作品を構成しているから、
ズバリ! 的を得たコメントで冷や汗と赤面ものでした。

        

ちなみに、僕はこんな感じがしています。

風景の中に女性のイメージを重ねているから、日本的なイメージが広がってくるのだと思っています。

それは地母神的な思想から来ているのかもしれません。

どうする事も出来ない自然に対峙するのではなくどのように受け入れるかが問題で、そんな包容力を美(美徳)とする感じ方が良いと思う。

つかれた

2005-11-27 01:21:45 | あれこれ。。
10月23日
知人の作家さんが金山駅近くにある老人介護福祉施設に作品展示の依頼があり同行してきました。

有料制の介護施設ということで展示作品についても販売の意向があるとういことでした。

       

作家の方も、岐阜駅や清水緑地等の公共空間の使用に伴う経験から環境と福祉の関わりあいの中で自身の作品の広がりを語っていました。

(市町村レベルではなく県(岐阜)を背景にした発言になるのでその言葉には重みがありましたね)

高齢者社会との関わりあいが世の中の基軸になってくると思いますから、こうした方向での展開は大きな可能性がある様に思います。

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金山からアパに行きました。なかなか会場に来れませんでしたが、ようやく来れました。
岐阜で関わりのあった人達からは、わざわざ遠方まで来ていただいてると人伝に聞き有り難く思っております。

       

ただ、日中、僕の作品を見に来られたらしく、不思議な現象ですが日中に僕の作品を見ると小さくみえ夜になると光の加減で大きく見えるんですね。
慣れていない人が見ると特に空間感覚が狂うみたいで、こうした平面表現もかなり興味がわいてきました。

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アパ会場に寄ってから、南知多の岩本さんの展覧会に行きました。岩本邸で雑談をした後、ひとまず、昨年、展示をされていた。森の美術館にゆき例の兵馬俑を見学。


       

今回は、野口君と愛知産業大卒で最近金属彫刻を始めている男の子が同行してくれて、2千年以上昔の金属加工技術に驚愕していました。

くる道中にも「金属を使うとやっぱり抽象彫刻になるんですか?」なんて言っていた彼もそんな考えがあまりに小さく感じたようです。

今後に期待できる表情をしていました。

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              美術の森に展示された作品

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それから総合文化会館で展示されている岩本作品を見に行きました。

以前にもギャラリー141での個展で展示され。
幡豆で2度目の展示がなされ
今回で三回目の展示ですが、三回目にしてやっと池での展示がしたいとの要望が叶った展示になっていました。

(執念ですね)

       

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最後に来年に向け、各務原の「学びの森」の下見に行ってきました。

       

       

岩本先生のご自宅から車で3時間以上。たどりついた時には8時を過ぎていましたが、夜間のライトアップがなされているので夜来ても見応えがある公園となっています。

岐阜駅を起点として線路沿いに展覧会の規模を広げて行く当初の構想通り展開です。
2つ以上の都市をまたぎ行う展覧会で難しい問題も生じるかもしれませんが、僕としてはどの様な反応が出てくるか楽しみです。

つぎに向けて

2005-11-19 15:02:11 | 岐阜駅の展覧会
11月19日
岐阜駅での展覧も何とか終了。
来年は岐阜駅ビルが完成予定なのでそのオープニングセレモニーと連動できないかと思ったりしています。

そして、来年に向けて各務原の「学びの森」に行ってきました。
       
       
       
       
同行してくれた作家の人も「野外展示を考えている作家には相当使いやすいのでは」と好感触。
各務原市も芸術文化のテーマで発展を考えているようで、そんなところからこれまでの実績を活かしつつ可能性を考えてみたい様にも思います。

なかなか行けない。

2005-11-15 20:23:17 | 制作理念
11月15日
名古屋でのグループ展が始まって2週間が経過。

岐阜駅での展覧会の巡回やトラブルへの対応。13日に搬出が終わって一段落と思ってもいますが、その他の事後処理がまだ終っていない様なので当分動けそうにない。

そんな事をしているうち、まだ、一度も名古屋での3人展に行くことができていない。他の皆さんには本当にお申し訳ないと思うばかりです。

ただ、そのグループ展の会場に展示した作品は、どうしても、はじめに目に飛び込んでくる赤い鉄板に注意が行き、その横に置いてあるファイルの内容に気付く人は少ないかもしれませんね。

幾つか過去に制作した過去の作品の写真とともに、ファイリングしてある「準用河川占用使用許可書」の存在に気が付いているだろうか。。

実は、その書類こそ今回の僕の展示で一番の目玉になるんですね。

水の中(川の中)の展示で個人的な芸術作品に河川法に基づく正式な書類が作成されたのは僕の知る限り、多分、日本では初めてなんですね。

確かに、書類の文面では組織として岐阜県芸術文化会議の名が出ていますが、僕の思いとしては、あの時の展示(岐阜駅南口広場鮎の池)では、既に過去の経験から僕個人が単独で許可を取得したという事に対してそれほど興味はなくて、出来る事なら僕の制作を通じて関係者の方々がノウハウ的な部分を習得してほしかったんです。

そして、その方向での可能性について肌身で感じ、僕以外にも過去に前例のない新たな方向性が育ってくる事を願っているんですよ。

また、展覧会のオープニングセレモニーのとき岐阜県芸術文化会議の会長が「奇想天外な行動力」と評価してくれたことは、表向きに僕の名前が出ていなくても、密かに僕自身に対する最高の評価(誉れ)の様に感じているんですね。

環境芸術の本質は企画造形力。

その企画力の中に、本当の意味での対社会的な強さ(行動力)のある芸術家の方向性がみえてくると僕は肌身で感じています。

○こうなったら良いと願うこと。
○これだけ出来るという事を示すこと。
○作品を見せること。
○そんな作品の記録作りこそが文化や文明を作ることに他ならないこと。

そんな一連の工程のが個性的な表現の社会的な自己確立に繋がると思います。

再展示に向けて

2005-11-10 21:45:03 | 岐阜駅の展覧会
11月8日
盗難が会った作品の作家さんと打合せ。

       

本当は即日再展示という事で話が進んでいましたが、展示したい気持ちと作品をまた盗まれるのではないかという不安、くわえて、それまで展示されていた場所のイメージが強烈で展示場所の変更への疑問とわだかまりがあったみたいで、要するに気持ちの整理がついていない感じでした。

また客観的に考えると、犯人が捕まっていない以上、再犯性が高く、美術展事務局としては展示場所の移動が望ましくありましたが、会場管理者の意向では展示場所は変えないで欲しいとの要望もあり、作家本人は基本的には同じ場所での展示を望みつつも作品への被害を恐怖していて、三つ巴で収拾がつかない感じになっていました。

美術展の案内には「作品の移動を求める事がある」とうたってあるので移動,若しくは撤去という結論を出してしまう事も出来ますが、今回の件では,純粋に作家が泣きながら作品について悩んでいて、その答えが出るまで少し待ってあげたい感じもしてしまいました。

       
            

それでいろいろな立場のいろいろな考えがあると思いますが、とりあえず、その日は他の展示場所で作品がどのような表情を見せるか仮置をしてもらいました。

目的としては、

展示場所の移動に伴う交渉用の資料作り。
他の場所での展示の試み。
そして何よりも、作家自身が何かしらの答えが見つかる切っ掛けになってくれる事を期待した試みでした。

多分この事が、彼女にとって今回の岐阜駅での展覧会のテーマでもある「motivation」となってくれるしょう。

それと余談になりますが、展示している様子を見ていて思ったのですが、作品そのものの良さもありましたが、彼女自身が持つ空間演出のたくみさが今回の事件を引き起こしたのではないかと感じました。
「簡単に仮置して撮影しよう。。」と勧めただけなのですが一回の展示に20分以上かけてましたからね。そのこだわり方は18歳の女の子とは思えない普通でないものを感じました。

じけん

2005-11-07 18:04:55 | 岐阜駅の展覧会
11月6日
岐阜駅でのオープニングが行われた夕方ころ、アクティブG たくみミュージアムの通路側に展示してあった荒田真観さんの作品が紛失との連絡が防災センターからありました。

       
       

結局のところ以下の経緯で戻っては来ました。

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昨夜6時ごろ岐阜駅北を帰宅のため歩いていたところ、40代後半と思しき浮浪者風の男が、荒田作品を差し出し、「おじさん、これ1000円で買ってくれ」と声をかけられた。見たところとても1000円程度のものではないし、美しい芸術作品に思えたので、「これ、どうしたんだ。」と問い返した。アクティブG東通路は通勤路でもあるので見覚えが会ったせいもあり、「どこから持ってきたんだ!」と強く問い返したところ、「「知らんわ、馬鹿野郎」と言って投げつけられた。会合で飲んで酔っていたせいもあり、とりあえずかわして、落ちていた作品を拾って(このとき上着を現場に忘れて奥さんに怒られたとか)家に持ち帰った。今朝になって、アクティブに展示してあった作品であったことを思い出し、オリベの人にどうしたらいいか聞いたところ、「担当者に連絡します」ということでとりあえず預かった。
と言うことでした。とりあえず、菓子折りを芸文からのとりあえずの挨拶と言うことで手渡して荒田作品を引き取ってきました。

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雰囲気のあるいい作品でしたので、ひょっとしてという思いもありましたが、かといって、観覧者との距離を作る様なケースでの展示では本人の作品の意図に反する様な気もするし何よりも人を疑いたくはない気持ちも分かる様な気もするし。。

正直、難しいところです。

ただ、この岐阜駅での展覧会は、企画の主体が企業や市町村ではなく作家による手作りの芸術展で、啓蒙的な意味が強く、また、この展示を機会にそれぞれの作家が自力で作家として何かしらの足がかりとなることを期待する意味合いが大きい。

この展覧会の権威を頼るのではなく、展覧会が街と芸術(作家)との接点であり、美術館の様な特殊な環境から思い切って外へ一歩踏み出した作家達がその接点(事件)の中で育ってくることを期待するものなのです。

また、今回の事件もそうした意味合いの中で考えると、荒田さんだけではなく、今回関わった他の皆さんにとっても貴重な経験(宝もの)なのかもしれません。

なによりも、作家と作品がその価値を認められた瞬間でもあるのですから。

岐阜駅オープニングセレモニー

2005-11-06 20:51:08 | 岐阜駅の展覧会
10月5日
昨日に引き続き今度は岐阜駅でのオープニング。

       

岐阜県芸術文化会議ということで、現、元の教育長の人とか高架下関連施設のそれぞれ館長さん。などなど。

郵政関連のぱるるプラザの件等いろいろな社会変化の影響を感じる一場面もほんの少しコメントにあがったりして、意味深いセレモニーだった様な気がしてます。

       

また、そのごの座談会で今後の抱負として、清水緑地を提案した様に外へ向かって展開してゆくように岐阜駅周辺再開発事業の柱でもある言説中の48階建ての駅ビルと駅改札口から伸びるエントランスの使用やその周辺に出来る公園、緑地なのどの使用を念頭に展開を図る方向での話題がありました。

       

今年は「花フェスタ2005ぎふ」や岐阜駅での美術展に若手の子達が会場の交渉段階から参加してくれ、今後の動きのなかで何かしらの可能性が広がったようにも思います。

オープニング

2005-11-06 20:01:55 | アパでの展示
10月4日
名古屋での3人展のオープニング。

       

ほか二人の作品がモノトーンな作品で、その中に赤の原色をほりこんだので強烈な印象となった。

       

10年以上水の中の展示ということで使い続けた鉄板を今回初めて壁面展示。

発起人からは外から見たときの印象を強くしたいとの要望があったのと、展示に付いてある程度僕の主体で行っていいということだったので、思い切って展示することにした。

       
       

また、この作品(鉄板)は、今回展示している画廊が開設してから13年目ということで、丁度同じ頃に使い始めた鉄板を展示しました。。

つまり、空間(画廊)と作品が同じ年齢。

13年間、東京から北九州市(福岡)まで沢山の池の中に展示し続けた作品(鉄板)が時を経てここに来たのは感慨深いものがある。

平面として

2005-11-03 20:49:03 | アパでの展示
11月2日
名古屋でのグループ展の搬入。

搬入開始が15時からだと思っていたら午前中からの搬入だったみたい。
それで急遽、名古屋まで行くことに。。

ちなみに先週金曜日の岐阜駅の搬入から徹夜のれんちゃん。殆ど寝ていなかったので作業中は展示作業は正直辛かった。

宙に浮いた感じがして、垂直水平が歪んで見えたし、気が付けば展示のために用意していた資料なんかも全部玄関先に忘れているし。。

結局、他の作家二人に壁面の展示を手伝ってもらい何とかメインになる鉄板部分の展示を終えることができました。

       

天井の高さから考えると少し下の方に来てしまったが、鉄板の中心の高さが1m50cm付近で見る高さとしてはちょうどいい位置になり、かなり迫力のある展示になった。

CGで事前に現場の写真と合成してどのような感じになるか確認はしていたけど、実際に展示してみると、作品へのライトの照り返しとかの影響で赤い色が空間全体を覆っていた。これは予測できなかったことなので良い経験になった。

また、何時もは床面に平置きした状態をイメージして制作しているので、今回の様に平面作品として展示してみて自分の持っていたイメージよりも、かなり目立つ色と形であったことに気付いた。
 
ある意味、平面作品として興味がわいたとの同時に、今後の課題というところかな。。。

河の中に入って

2005-11-03 20:19:48 | 岐阜駅の展覧会
11月31日
午前中は真鍮の裁断作業と岐阜駅での展覧会の様子を見に行ってました。
       
実は,前日夕方に作品を確認しに行ったら池の中の赤い石が何者かに触られ河の中央の方へ投げ入れられていたので、そのことが気になり連日の様に巡回することにしていたのです。
       
11月の寒さの中でもこの河の中に入って悪戯をする行動力には驚愕しました。できれば、作者が僕であることは伏せてどのような感じで河の中に入ったか訪ねてみたい気分。。。?