水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

岩本幸三展

2006-09-29 13:46:01 | あれこれ。。
9月18日

学生時代にお世話になった彫刻家岩本幸三先生の個展搬入のお手伝いをしてきました。

       

御年70歳にして石材を取り入れたインスタレーションということで驚きです。

ふつう、いいますか、最近の人たちはインスタレーションを行なうというと比較的簡単に扱える布や紙や木を中心にして、写真やCGを用いて表現したりするもんなんですね。

それを彼は、石材で行なっているんですよ。

一人では持てません。
普通自動車やトラックでも運べません。
展覧会が終わったあと何処に保管しておくか?

何より、作るだけはなくて、その作品を取り巻く様々な現実的な状況に、作家は立ち向かわなければなりません。

        

御年70歳にして、全てを覚悟し全てを自己解決できた作家でなければそうはいきません。

ここまでくると「お若い」という言葉でたたえることも失礼なのかもしれません。

何かしら次の世代の若者達や作家へ対する警鐘を語っている様な気がしてなりません。

制作に意欲のある人、その言葉の深さが具現化した人のように思います。

展示作業の様子は こちら に張ってあります。

各務原市役所4

2006-09-24 18:49:02 | 「学びの森」での美術展
9月7日
この時は20代の若者を中心に市役所で美術展の打合せをしてきました。

何時もは年配の先生に同行するかたちで打合せに伺うのですが、今回は仕事のご都合という事もあって若手だけで頑張ってもらう事になりました。

それで、何時ものごとく話を切り出す前に軽いミーティングを地下の喫茶店で行ない、今回の目玉でもあるバザーの出展の件でを具体的に話を切り出すまでのシナリオを準備



早速、窓口まで行きました。



それでいろいろ話を切り出してみたら、各務原市の方でも色々と企画を立ち上げているみたいで、その紹介やら応援の以来やら色々と面白い事になりそうな雰囲気でした。



でも、まぁ、今回はバザーの出展について話を切り出すまでが目的でしたのでそこのあたりで話をとどめました。正直、若手には話が重くなりすぎる可能性もありましたし、もう少し場慣れをしてからでないと

肉体的にも、精神的にも、時間的にも、金銭的にも

窮地に立たされますし、情熱も冷めてしまいかねません。
(現実的な側面が見えなくなってきますからね)

時々いるんですよ、そうした話を簡単に引き受けて、本人だけの負担にとどまらず、まわりまで巻き込んでしまう人。またそんな人に限って

「自分はこんなに頑張っているのに」とか
「なんでこのくらいできないんだ」とか

内心で思ってしまうんです。

それでは何も育ちません。。。若手の子達には、そんなことも理解できるようになると、もっとすばらしい人材に育ってくるのではないかと期待しております。

熱田

2006-09-21 10:19:42 | 制作日誌
8月11日

こんな、構想計画を立ててみました。

       

ある知人の紹介で、名古屋市の熱田区の方で建物の建設プランが立ち上がっているそうで、そこに僕好みの水板が提案されていたようです。

いつもは既存の空間の中にどのように表現をしてゆくかと考えるのですが、今回は計画中の空間に参加してゆく形での構想計画を考える事になったわけで新鮮でした。

でも、簡単なラフスケッチでの提案を求められたのですが、いざ、はじめてみるとなかなか難しい。

パースと簡単な平面図から作品を構想する事になったわけですが、空間のイメージがつかめない。

もちろん、図面からどのくらいの空間スケールであるかは瞬間的に認識できますが、水の中に沈める僕の表現の場合、水面の光の屈折とか映り込み、さざ波になんかも予測して位置も決めなければならないので、かなり特殊なんですね。

まぁ、その話を聞いて、翌日には提出を求められたので無理があったのですが、今後のことを考えると、こうした場合にでも提案が即答できる体制を何かしら考えねばならない気がしてきた。