去年、「みなとみらい」の方で小石をモチーフにした作品を発表する機会に恵まれて、
そんでもって、知人の学生がイギリスに留学すると言う事で、一緒に小石の作品をもっていてもらい海岸で展示し撮影してもらいました。
実は、この小石の作品は1989年頃から始めた制作でね、
小石を割った断面に色を塗る事で、地球内部のマグマとか鉱物とかが元になって、今日の生命の営みに繋がっていることを表せた作品になったと思っています。
制作してから最近まで、あまり観せる事の無かった作品達ですが、東京やらイギリスやらで展示することができたので、これを機会に少しずつ発表して行こうかと思っています。
で、
昨年の暮れに、SさんのIllustratorでのお仕事を機会に、精密な型紙が作れるようになったのでね、今回はその石ころをモチーフに型紙をおこして、廃材の黒い板を切り抜いてみました。
紙にスケッチして表現していた時よりも、素材感の強みがあっていい感じかな。
過去に、アルミの板やブロンズ、真鍮の板などで試したことがあったけど、見た目は綺麗でしたが、堅いし、重いしでね。
何となく違和感があった。
でも、今回使っている素材はアクリル板に近い素材で軽い。
そんでもって、「もう捨てる」と言われていた廃材というところにも、必然性を感じる。
僕には、アクリルやビニールなどの石油製品って何となく自然界にはなじめない物質と言う感覚がありますが、
そんな素材で、地球の生命元素みたいな存在を表現しようと言うのが、何となく皮肉っぽいかんじもする。
イタズラ好きな僕には心地いい
などと思いつつ。。。w