水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

制作日誌3

2009-01-12 23:07:04 | 制作日誌

今日は、型紙の裁断計画を見直していました。

写真をレーレースしてそのまま切り出す訳でもなくてね。

下手をすると、板から分離してしまうのでこの裁断計画が重要なんです。

         

でも、この作業、かなり時間がかかるのね。

アウトラインだけなら簡単な作業なんですが、簡略化して、場所によっては立体感や奥行きを出す為にデフォルメをしたり4~5時間はかかります。

でも、一度、仕上がってしまえば拡大縮小も思いのままだし、

大きさによっては、鉄板を使って作る事も可能だし、ベクタードローのデーターにしておけばレーザー加工の外注も頼みやすい。

ただ、自分の頭の中でのイメージと、作業工程の感覚を一致させれるようにもう少し慣れないといけないかな。

制作日誌2

2009-01-12 13:21:38 | 制作日誌
10日からの続きと言う事で、小石を並べる作品を作っていたら

ストーンヘンジとかの列石のイメージが頭をよぎり

       

ラフスケッチをして、プリントアウト。

雪の降る寒空を見ながら、早速、型紙に合わせて切ってみました。

30センチ弱のものを何個か切ってみたんですが、面白いですね。

各パーツを支える為の横棒も水平線に見立てて作ってみたんですが
いい感じです。

ストーンヘンジなどの本物の列石を見た事が無いので臨場感がつかめませんがこうやって見て見ると

地母神的なものを表現しようとするのとは違う、神様とか妖精、妖怪のような気配を表現しているものが沢山ある事に気付きます。

製作日誌

2009-01-11 00:31:00 | 制作日誌
去年、「みなとみらい」の方で小石をモチーフにした作品を発表する機会に恵まれて、

そんでもって、知人の学生がイギリスに留学すると言う事で、一緒に小石の作品をもっていてもらい海岸で展示し撮影してもらいました。



実は、この小石の作品は1989年頃から始めた制作でね、

小石を割った断面に色を塗る事で、地球内部のマグマとか鉱物とかが元になって、今日の生命の営みに繋がっていることを表せた作品になったと思っています。

制作してから最近まで、あまり観せる事の無かった作品達ですが、東京やらイギリスやらで展示することができたので、これを機会に少しずつ発表して行こうかと思っています。

で、

昨年の暮れに、SさんのIllustratorでのお仕事を機会に、精密な型紙が作れるようになったのでね、今回はその石ころをモチーフに型紙をおこして、廃材の黒い板を切り抜いてみました。



紙にスケッチして表現していた時よりも、素材感の強みがあっていい感じかな。

過去に、アルミの板やブロンズ、真鍮の板などで試したことがあったけど、見た目は綺麗でしたが、堅いし、重いしでね。

何となく違和感があった。

でも、今回使っている素材はアクリル板に近い素材で軽い。

そんでもって、「もう捨てる」と言われていた廃材というところにも、必然性を感じる。

僕には、アクリルやビニールなどの石油製品って何となく自然界にはなじめない物質と言う感覚がありますが、

そんな素材で、地球の生命元素みたいな存在を表現しようと言うのが、何となく皮肉っぽいかんじもする。

イタズラ好きな僕には心地いい


などと思いつつ。。。w

ちらほらと。。。

2009-01-08 02:13:11 | 制作理念
現在進行中のプランは沢山あるんですが、

誰に何をするのか目的をはっきりと言ッた方が良いという声も聞こえてくるようになった。

僕が何をしたいか、初めから定まっていてそのまま実行しているんだけど、なかなか気付いてもらえないのかな。



環境が人を育てます。

その環境は教科書には載っていません。
教えてもらうものでも教えたりするものではなく、人から人へ感染して行くような広がり方をするものです。

なんだかよく分からないけど、そこに行けば何かをしている雰囲気。分からないからいろいろ試しその事に充実している毎日、それが人を育てる環境です。

僕が作りたいのはそれです。

池での作品を展開して行く中で、僕は僕オリジナルの表現に辿り着きました。
だから次に望むのは自分の表現がいられる環境です。
それが欲しいので頑張っている訳です。



そんでもって、今の自分の表現の方をぶちこわし新たな表現に進化させ続ける事がクリエイティブというけど僕自身はそんなのウソパチだと思っているんです。

表現って生き様みたいなものでね、そんな簡単にコロコロ変わる分けないし、そりゃ端から見てれば変化があるかもしれないし、逆に変化が無いかもしれないけど、
とにかく、作家に必然性があればそれで良いんだよね。

いきなり変化があっても、まるで変わらなくても、続けている人達が残すものが作品で、それから始まる影響力が芸術の意義です。

そこに、権威やら利権などの権力がからんでくると、何となく巨大で大きな力がうごめいているような気になっちゅうだけなんだよね。

つまらない事で悩むくらいなら、手探りでも良いからやりたいようにやってた方が良い。

結果なんていつも後からついてくるものなんでね。

今年の制作開始♪

2009-01-06 00:07:08 | 制作日誌
昨年の末から、リーマンショック、トヨタショック、株価暴落で派遣切りやら景気の減退やら失業の嵐が吹き荒れて、僕も仕事薄状態で結構キツイわ。

でも、お陰で仕事が減って制作時間が大量にとれたわけで、これ幸いに昨年の暮れあたりから、集中して制作に取り組んでいます。

池の中に鉄板を沈める制作では、水の中に鉄板を入れた時の色と形、そのシルエットに興味があってね、
今回は、切り絵のような手法で作品を作ってみようと考えています。

素材は、昨年ある仕事で大学の生物実験室とかの実験台(机)を作ることがあって、その時の仕事で余った天板の材料を再利用して作ろうかと思っています。

で、既に幾つか作品を作ってみたのですが、かなりEroticismな感じで公共の場で見せるにはヤバい感じのものまで出来てしまった。

        

まぁ、今は模索の段階で、そういう制約をはじめに意識しすぎると、表現の可能性を狭めてしまう可能性があるのでね、あえて、この方向で暫く作ってみたいのよね。

女性のシルエットにこだわる理由は、今のところ知人には「Hな作風は、売りやすいから」などと冗談混じりにいってますが、女性的なシルエットを表現の中に取り込んで行く事は、次に行なう池での制作でも活用できるような気がするんですよね。

具体的にどのようにか?と問われると難しいのですが、アジアンビューティーというか、日本女性の曲線美というか、そういったもののと、今時の女の子達のもつ曲線美の見せ方に興味があるような気がしています。

池でのインスタレーションと、こうした曲線美の感覚をどのように融合させるか。

その本質を抽出できるよう、試みたいところです。