水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

報告書ができたみたい。

2007-06-10 21:44:50 | 岐阜県全域美術館構想
忘れた頃に昨年行った展覧会の報告書が出来上がったようです。

           

表紙に僕の作品の写真を使ってもらっていますが、僕の思いとしては、そんな飾り付ける事なんかしなくて極力簡素な感じにまとめた方が好きなんですがね。先日述べたように助成金とかの絡みもあって、相談して若手とともに途中から手を引いたので仕方ないかな。

こうした印刷物を見て喜んでいるようでは、何も知らない素人と思われてしまう。
それなりのレベルの作家なら名誉を傷つけてしまうことになりかねない事を感じて欲しいかな。

はっきり言って、貴重な助成金を使ってこうした印刷物を作るのならレイアウトや一言一句に至るまで次のステップに繋がるような仕掛けを作るべきなんですよ。



僕個人としてはこうした形で作品の写真を使われるよりも、随分以前に若手のS見君が「試しにこんなん、作ってみました」と作成してくれたCG画像の方が嬉しかったなぁ。

     

ある意味、僕の作品を通して公共空間での展示に興味を示してくれたわけで、未来につながる何かを感じさせてくれました。

これまで、展示の為の許可申請を単独で直接交渉してきたのですが、今思い出しても辛い言葉が多かった。

そんな経験をしてきたからこそ、こうした彼らの反応がどれほど嬉しいか分からないと思いますが。。。。。

まぁ、今言っても仕方が無いか。。。

祝儀。。。

2007-06-01 12:12:41 | あれこれ。。
ある伝統芸能で有名な人が国税局に摘発された話しをテレビで見ました。

祝儀の申告漏れが問題だったようですが、祝儀って要するにチップでしょ。
チップってとアメリカなんかだと、非課税だったはず。

「ホテルマンとかウェーターなんかそれで生活が成り立っている」なんてはなしをアメリカに留学している貧乏学生をしていた人たちからよく聞いたようにおもいます。

それと、芸能の祝儀って、結婚式の祝儀や葬式の香典と一緒で、恩着せがましい形にならないようにする持ち回りのお金の意味合いが大きいと思うのですよ。

例えば、最低賃金の保証もされていない芸人達が頑張っていられるのは、資本主義経済的なシステムとは異なるかたちで、師が教え子を育てるやりくりが確立しているからでしょうし、もし、仮に金額的に換算すれば日本の芸能文化もハリウッドスターのそれと変わらないくらいの金額になるんじゃないかな。

また、僕が思うに、伝統芸能が今日まで生き残った(社会から必要とされつづけた)のは、大衆文化として認知されているというだけではなくて、景気の牽引役の役割を果たしてきたからだと思う。

今の時代よりも、飢饉や災害、政治などによる不安が蔓延していた時代に、景気のマインドを押し上げてきたのは常に彼らのような存在で、時の権力者達は彼らを優遇する事によって(大目に見る事で)社会不安を解消し景気の回復に利用してきたんじゃないかな。

そういえば、

エコノミストが景気を盛り上げるプランを政治家に提案していることをテレビでよく目にすることがありましたが、マルクスの資本論が述べているように資本主義を徹底すると必ず景気が衰退するようですし、それだけではきっと駄目なんでしょう。

景気のマインドを押し上げる力、その要因は彼らの言うような景気対策ではなくて、もうすこし複雑で絶妙な人の営みと文化の役割に目を向け、二人三脚のような関係がある事に気が付くべきなんでしょうね。

エコノミストがテレビで「何らかの要因が必要で、それが何かは分かりませんが起爆剤が必要だ」と解説することがありますが、それは生産性、新製品、金利、天災の影響だけではなくて、そうした社会的な人の営みに根付いた部分でも語ってほしいな。

そんでもって、個人投資家へのアドバイスには「自分が応援したい企業を探すべき」なんて言葉を連発しはじめていますが、そうした意味合も含めて語ってもらえると面白いように思います。