水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

鈴木敦夫展

2006-11-28 12:02:04 | あれこれ。。
11月27日

豊田市美のギャラリースペースで行なわれた
鈴木敦夫展の手伝いをしました。

搬入    搬出

平面作品という事で12m×3.6mの大作で会場の空間を圧倒するド迫力!

表現方法は、ジェッソで何層も異なる色を塗り、そこをノミで彫ってゆくきます。
スクラッチではなくカービングによる絵画表現ということで、大変ユニークな作風です。

全くの独自の表現方法であり、膨大な仕事量による鈴木敦夫さんの作品への取り組みは、
今時の若手作家が忘れがちな何かを思い出させ、

そうした彼らへの警鐘である様な気がしてならない。

はんせいかい

2006-11-25 14:56:51 | 「学びの森」での美術展
「見たい見せたい美術展」という事で開催した美術展。

その後も「岐阜県全域美術館構想」ということで岐阜新聞社に提案。

岐阜県美術館で行なわれている日比野克彦展のトークセッションで、日比野克彦氏に提案してきた経緯をオイラたちの仲間でご紹介。

終了して間なしですが、何とか次のステップに話を展開するために試行錯誤しています。

そんな中、先日、行なった反省会では

岐阜駅で実施した展示の方では、ミクの日記で酷評があったという報告があり、盛り上がりました!

そういう話を聞くと落胆する人も多いのでしょうが、何にも騒がれない事を思えば、すばらしい事です。

元毎日新聞社会部の新聞記者だった先生が
「講評や批判されることは表現者にとっての宿命。それよりも恐ろしいのは、知っていて何も発言しない無関心こそが恐ろしいことである」
と、教えてくれました。

何事も、次へ繋げる糧とすべきということなんでしょうね。

そう考えると、子供に悪戯され、仮に作品が壊される事態に落ちいっても、怪我さえなければ、子供は子供なりに芸術と対話した事になったと思うべきなんでしょう。

外に出て遊ぶ子が少なくなったと言われつづけている昨今、ワイルドな子供たちの出現は頼もしい限りです。

でも、何かしら子供たちに注意を促すことも大人の役割として、考えてあげなければならないのも事実。

しかし、ここで「二度と触るなと!!!」叱りつけてしまうと、もう遊びに来なくなるので、別の方法を考えなければなりません。難しい問題です。

で、ひとつの方法論として「鬼ごっこ」とか「なまはげ」みたいなのはどうでしょうか?
「悪い事をしたら鬼が捕まえて食べてしまうぞ!」
みたいな設定で、公園内にある意味での教育環境を演出するのも面白いでしょうね。

また、こういうのは、別に鬼じゃなくてもいいんだよね。

昔、あなたも歌った事があるのではないでしょうか
「言ってやろ、言ってやろ、先生に言ってやろ♪」
そんなフレーズなんかでも十分効果があるし、面白いですよね。

そんでもって、あれって子供同士で「悪い行ない」という認識を確かめあう効果もある。




いじめ問題もそんな角度から見てやるとよいのですが。。。

などと、思ったりしています。

トークセッション

2006-11-19 02:07:01 | 岐阜県全域美術館構想
きょうは、日比野克彦のイベントということで
岐阜市内の十六銀行跡地で開催されているアートイベントに参加してきました。

ポートフォリオを題材にしてのトークセッションで、20名ほどが参加。

途中、寒くなってきてお酒でものんで暖まりましょうということにになり、日比野氏が財布からお金を取り出し「誰か買ってきて!」と催促。

       

いっきに場が和みました。

大学の授業の様な話し合いよりも、芸術談義がご所望の日比野氏でしたので本当にいい感じになってよかったですよ。

で、

今回のトークセッションでは、先日、岐阜新聞社で提案してきた「岐阜県全域美術館構想」ということでアートマップのアイデアを日比野氏にぶつけてみました。

       
(代表でO先生が日比野氏と対談)

O先生から、その主旨を説明しもらい、僕達は日比野氏の様子をじっくり見させていただきました。

途中、M先生から「君(僕)も。。。」と勧められましたが、もともと「岐阜県全域美術館構想」に付いてはO先生のコンセプト。

プラン全体のフレームに付いては、僕達のアイデアも取り入れてもらっていますが、こうした発言の場では、第一番に言い出した人間が尊重されるべきなんです。

       

仮にそのことに付いて、別の人が上手に説明ができたとしても、それは単にO先生の発想をアレンジしただけのこと。
O先生から指名され発言を求められれば、援護射撃もできますがそうでなければ、黙して見守ることがエチケットだと思いました。

       

まぁ、これが、一般公開されていない会議室での話なら、話は別ですが。。。



今回、僕もポートフォリオを準備していましたが、展示が終わっても原則的に返還されないことと、公開するにしても作品の写真自体に色々と制約があり、大々的にお見せするというわけにはいきませんでした。

(お世話になった方へ迷惑がかかると思い見てもらうだけにしました)
       

内容的には僕以外の誰かが造形作家として公共空間で芸術活動がしたいと望んだ時、きっと大きな追い風になるもです。

また、既に提案し実現していて、その次に、世の中をどのように誘ってゆきたいかという内容のものでした。

そして、お役所でありがちな「前例がない」という言葉をはねかえす武器になり得るものです。
(実際に、岐阜駅南口広場の池や清水緑地、学びの森などで実証できています)

そうした活用ができるのが僕のポートフォリオの真価なんですけど困ったものです。。。とほほ

岐阜新聞社へ

2006-11-16 12:53:18 | 岐阜県全域美術館構想
11月15日

高校で美術の先生をされているO先生の発案で
「岐阜県全域美術館構想」
ということで岐阜新聞社に提案を行なってきました。

       

       

これはその年の一年間に岐阜県下で行なわれる現代美術を中心とした新しい芸術活動を網羅したマップを新聞紙面として掲載紹介することで、岐阜県全域を美術館と見立てた芸術祭の様な盛り上がりを期待するものです。

また、岐阜からはじまる美術活動を紹介するポータルサイトの様な役割を果たすものとし、

岐阜県を中部圏として名古屋からの視点で見たとき、飛騨、下呂な有名な観光地名がイメージとしてありますが、岐阜県として全体を捉えることが困難な状況を変えるきっかけになると思われます。

都道府県で3番目に広い広大な県であることが、可能性と豊かさの象徴でもありますが、その広さ故に、県内で行なわれている先駆け的な芸術の動きがあるにもかかわらず地元岐阜県での認知度があまりにも低い。

そこには、岐阜で頑張って名古屋で評価されれば良いという考えが根底にあるのでしょうが、岐阜のものも名古屋で情報発信されれば名古屋ブランドになってしまうのです。

名古屋ブランドの下請け的な位置づけから、岐阜ブランドの創出のインフラとして重要な意味があるのです。



ちなみに、新聞社としてのメリットとしては

その年に岐阜県内で行なわれる新しい美術芸術活動を網羅し紹介することによる、岐阜文化を県内外へ発信する情報発信基地としての地位の確立。

インターネットが普及した今日における、平面媒体としての新聞紙上の有効性を再発見することに繋がる。

多くの場合、一日で破棄される新聞紙が情報源として、その一年間利用される。

スポンサーから見た魅力を創出しやすい。



などがあげられ、他の新聞社もありますが、岐阜の名を掲げる岐阜新聞がこのプランにふさわしいように思います。


学びの森の搬出終了

2006-11-16 11:53:20 | 「学びの森」での美術展
11月14日

本当に大変でした。

アクティブG
ハートフル
岐阜駅南口広場(壁泉)
清水緑地(岐阜加納)
学びの森

一度に5カ所の展示会場を舞台に行った美術展の企画運営。
また、会期中に行なわれたワークショップにバザーの準備。

それと、

今回の展覧会を機に岐阜新聞社さんへ
岐阜県全域美術館構想と題した、
その年、もしくは年度に、岐阜県下で行なわれる
現代美術を中心とした、新しい芸術活動の紹介を網羅する
新聞紙面の企画を提案しようということになりその準備。

くわえて、

今日から豊田市美術館のギャラリーで開催された。
鈴木敦夫展で、
12m×4mの平面作品展示の取り付け設計施工を行ないました。

(そのときの様子はHP「水面の風景プラン」に掲載)



正直、疲れましたわw

おかげさんで

疲労と緊張でこの一週間ほどずっと発熱。(たぶん風邪)
38度ぐらいの体温が続き、途中からそんな高温でありながら、寒気も感じなくなり、逆にからだが軽くなりハイな状態にw

こりゃ、ヤバイ!と思いつつ

仕方なく鎮痛解熱剤を使用して強制的に熱を下げ、作業を続行。

流石に、このままではホントに死んでしまうと思えてきたところで、

高校時代の美術の先生に金銭的にも体力的にも
助けてもらい、なんとか完了。
助かりましたw
(O先生ありがとう♪)



11月15日は、岐阜新聞さんに企画の提案!

その企画を18日に岐阜の十六銀行会場で開催される現代美術の日比野克彦さんのトークセッションで「岐阜でもこんなことをやっているぞ!」とぶちかますつもりw

どうなることやらw

しゅうばんせん。。。

2006-11-09 23:55:58 | 「学びの森」での美術展
さて、「学びの森の」展示も後数日。

ワイルドな子供たち。
台風の様な突風。

野外展示がメインの展覧会だったので案の定の出来事。

今にして思えば

公園デビューを果たしたお母様方と保育園ぐらいまでの小さい子供たち。
ウォーキングに励むご年配の方。

が、主役の公園で展示された現代美術展だったんですよね。

これから野外で行なわれる展覧会は、こうした雰囲気に囲まれて行なわれることが圧倒的に増えるのだろうと思う。

都会のビル街の小さなスペースで個展を行うことが、いかにも現代的と思われがちだけど、こうした環境で行なわれる活動の方がより現代の状況に即した展開なのかもしれない。

ストレス → 引きこもり → ゆったり

そんな、ながれのなかで憩いの場での活動が求められてくるのかもしれませね。



そのことをふまえて今後の展開。

今回の「学びの森」での展覧会の準備に際して、僕なりに重点を置いていたのは、こと後に続く人材を育てておくということでした。

とはいえ、単に技術を身につけてもらうことだとは思っていません。

特に今回の場合は、特に既存の展覧会に参加するのではなく、一からはじめる経験を二十代を中心に出来るだけ早い時期に経験させ、現実の状況に自分をさらさせてみることが重要でした。

比較的気楽にできる

学校の中。
友達付き合い。
貸し画廊での個展活動。

ではない、もっと、個々に責任が発生する形での企画運営に目を向けさせることが目的でした。

実はそれに一番適した状況というのが、市役所への展覧会の企画を提案する現場に立ち会わせ、何かしらの形で発言させることでした。

関連の窓口を探し出し、彼らの口から発言させる状況を演出することで、例え、事前にシナリオがあってそれを喋っているだけの形であっても、その経験はのちに自分の活動に活かされてきます。

少し見方を変えれば、そんな経験があったればこそ、他者が発言するプランの重要性や欠点を鋭く指摘でき、次に起こりうるであろう、問題点やクレームにどのように対応してよいか独自に考え始めることが出来るのです。

例えば、あなたのまわりでも、よくいるのではないでしょうか?

色々な要望や不平不満を語ることはあっても、実際にそうした状況を打開すべく動き出してみると何処かに隠れてしまう人。

そんな人に限って、そうした人たちが踏み出した貴重な一歩を上の方から見下ろすように批評して「すばらしい」とか「だめだ」とかもっともらしく先生面をしている。

そんでもって、あれやこれやと人の活動(言葉)を引っ張りだし、自分の言葉を語らない。

もっともたちの悪いのは、それをすばらしいと思っている人で、そんな様子を見ていると呆れてため息が出るばかりです。

だけど、今回、各務原とか岐阜とかで運営で頑張ってくれた人たちは、これから先、どんどん変化してくると思います。

どのような変化を遂げるか楽しみです。

そして、僕は僕で非難するよりも非難されるリスクを楽しみながら、芸術表現を展開させてみたいと思います。

学びの森 アートフェスタ2006

2006-11-04 22:39:29 | 「学びの森」での美術展
11月1日

清水緑地、壁泉、岐阜駅、学びの森など、それぞれの怒濤の勢いで搬入作業を終えやっと一段落と思いきや、僕の中ではメインイベントと言える各務原でのイベントが行われました。

       
(各務原市長来訪)

このイベントでは「アーティストグッズ」と題した作家による小品販売を行ない。出品したものが芸術作品ばかりではありませんでしたが、若手の作家にとっては大変な励みになったように思います。

       

       

       
(アーティストグッズ - 展示即売会)

隣の作家の作品の売れ行きが気になったり、
何故売れないのかが気になったり
逆になんでこんなものが売れるのか。
など、色々な意味で色々な刺激が今後の方向性を考える上で貴重な経験になったことは間違いないでしょう

また、何より展覧会期間中に何らかの現金収入が得られるというのは嬉しいものなんですね。

それとこうした、イベントでバザーを実施することは多くの人が思っているほど簡単なことではないのです。

たとえば、公の美術館なんかで展覧会を行なって展示即売会を行うことは、まず出来ません。

また、美術展をそれなりの規模での企画提案したりするには教育委員会の後援を得なければいけなかったりするのですが、教育委員会の委員の方の多くは公務員であり、美術展を発案するのも学校で先生をしている人であったりするから、公務員主体で運営される美術展であることが多いのです。

つまり、公務員法の壁がある以上、ボランティアで美術展を企画することは出来ても、作品販売をすることは制限されるので、公務員が主体で行なわれるが故に、販売行為は敬遠され、本腰を入れて考えることはないので実際に売買が行なわれるのは稀なのです。

しかし、制作意欲の向上と作家の育成には小品販売は最も有効な手段です。

ですから、お役所とか官僚主体での展覧会よりも、
より、一般の民間レベルで下から押し上げてくる様な形で、
公務員ではない作家自身が提案した展覧を実現させ、そのなかで小品販売に代表される商談活動を実現してゆく必要があるように思います。

もちろん、公共空間を使ったりする以上、お役所との関わりは必要不可欠です。
行政として、そうした機会を提供することを目的とした提案なりがなされることが必要だと思います。

****


(Tシャツアート - ワークショップ)
       

       

       

       


(はんこ作り - ワークショップ)
       

       

       

       

       



話が少しそれますが、今回のイベントの題名が「アートフェア2006」という名称だったんですね。

実は今回のイベントそのものには、はじめはそうしたネーミングもなされていなくて、今回、僕達が提案した野外美術展にちなんで付けられたそうです。

また、イベント主催者側より2007、2008年と継続的にご提案くださいと要望がなされたので、作品展示、ワークショップ、小品販売など継続的に提案できる窓口ができました。

今後が楽しみです。

「学びの森」の巡視

2006-11-01 20:48:42 | 「学びの森」での美術展
10月28日
「学びの森」の展示が完了して
ほぼ毎日、巡視しています。

すでに
木の上に吊るした作品が壊されたり
池の中で大暴れするワイルドな子供たちも。。。
そごいわ。

でも、それぞれの作家がそのような状況を予測し安全性を強く意識して制作してくれているので思っていた以上には神経を張りつめることもなく、様子を見ていられます。

この4~5年間の間に行なった

アクティブG
ハートフルスクエアーG
岐阜駅改札口
岐阜駅南口広場、鮎の池、壁泉
清水緑地(岐阜市加納)
花フェスタ記念公園(岐阜県可児市)
学びの森

での経験で作家のみなさんが野外展示に慣れてきたからだと思います。

色々な場所での造形的な経験と現実的な条件を理解することによって、それぞれの表現方法が変化を見せはじめだせば、それぞれに自主的な展示を行ってみたいという衝動にかられるでしょう。

そこからが、本当に僕のやりたかったことの始まりになると思います。

たのしみです。

「学びの森」の巡視の様子は、

ホームページ「水面の風景プラン


にて随時更新していますので、ときどきチェックしてみてくださいね。