水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

とうひょう

2006-06-16 13:27:47 | 「学びの森」での美術展
        

新聞発表もあって、各務原に多摩美術大学の学生たちの作品が展示されていたので観てきました。

新たにできる各務原市役所前駅に置かれる作品の模型だそうです。

どれも、制作の中で素材感を楽しんでいる美術学生らしい作品ですが、都市景観の中で作品が展示された時の状況を考慮されたものが少なかったのが心残り。

展示されている作品の中で、一般市民の投票をもとに選ばれて実制作に入るみたいですが、もう少し選ぶ側にも選択の余地が欲しい様な気がしましたね。

ですから、設置予定が多少、予定よりも遅くなってかまわないから
今回の経験をふまえ、もう一度、案を練り直して貰っても良いように思います。

学生たちにもその方が良い経験になるのではないでしょうか?

一度、展示してしまったらもう変えることはできないのだから。

おおきいわ

2006-06-11 21:19:22 | 「学びの森」での美術展
模型のベースの部分が出来上がったのであらためて実寸を確認し行きました。

  

基準になる部分をメジャーを持って「学びの森」まで測りにいったら何と25m

  

当初は14mを基準にして構想計画を考えていたので見直しです。
もう一度、鉄板の位置を考え直す必要が出てきました。

もちろん、鉄板を並べてゆく表現方法に変更はありませんが、
配置の仕方を繋がりによる距離感を見せるものから、点在させ広さを意識させる表現にしたいと思う。


また、この時期になると案の定、子供の水遊びの絶好の場所になっていましたね。

水の中には夜間水中の中で光る水中ライトの配線とか結構沢山のものが沈んでいるのですがおかまいなしですね。

  

やはり、この時期の展示には予測できない危険があるので、肌寒い11月頃の展示が僕にとってより安全のようです。

もけいのほうが

2006-06-09 10:26:41 | 「学びの森」での美術展
   

マケット(模型)とか作っていてよく思うんですが

実物の実制作をしているよりもマケット制作の方が楽しいですね。

比較的スケールの大きな展示になるとどうしても一発勝負でしょ。

不測の事態とか不確定要素をできうる限り排除して、確実にできると確信を持ってから挑んでいるので、その段階に至ると、ある意味、もう何もできない。

つまらなく感じてしまうのです。

それが、模型の段階だったら、まだ自由がきくでしょ。

楽しいですね。

また、マケット制作というと実制作と同じ素材もしくは質感にこだわって制作するのが普通なんですが、僕の場合は少し考えが違うんですよ。

なんといいますか、どうせ、同じ素材や質感にこだわっても、やっぱりスケール感は出ないんですよね。

それに建築模型なんかみてみると、壮大なプランの模型になると小さなミニチュアという感じではなくて、全体のイメージが伝われば良いというか、おおよそのイメージ(ビジョン)の方が重要だということが鮮明に打ち出されて気持ちがいい!

環境芸術としてのアートを考えるときも、そのへんのところが重要だと思うのですよ。

だから、建築家の人がよくやっているでしょ。

プランを説明するのに大きなテーブルに必要以上に大きな紙に殴り書きして、クライアントに説明したりとか。。。

パフォーマンスなんだろうけど効果的ですよねw

印象に残る伝え方。。。φ( ̄ー ̄ )メモメモ

勉強になるわ。。。


でこれーと

2006-06-08 09:30:47 | 「学びの森」での美術展
さて、デコレート開始!!

ということで、ケーキ作りさながらに鉄道模型用のカラーパウダーをパラパラぁ~。

本当はシーナリボンドで定着させるんだけど、効果スピードが遅いので家具用の速乾性木工用ボンドを使用しました。

シーナリボンドも木工用ボンドも同じ酢酸エマルジョン系の接着剤なんだけど、硬化してからの弾力がシーナリボンドの方があるかな。

普通に使うのであれば、やはりシーナリボンドの方が時間が立ってもカラーパウダーとか粉上の素材をしっかり繋ぎ止めておいてくれるのでおすすめ。

でも、最終的にラッカースプレーでの艶消黒で仕上げるので、カラーパウダーをラッカー塗料で固めてしまうので、僕の場合は問題ありません。

と言うより、シーナリボンドの様な弾性が残ると固い皮膜をつくるラッカースプレーではクラッキングを起こしてしまうので、より硬度の高い木工用ボンドの方が安全なんです。

     

     

こうした状態をみると黒地に緑で綺麗ですし、これでも良いのかなと思いますが、カラーパウダーとか模型専用の素材は「これを使えば誰でも綺麗にできる」みたな感じがしてね、個人的にしゃくに触るんですよw

それに、多くの人が同じふうに使用しているわけで、独自性を感じない。

だから、黒く塗ってしまいます。

真っ黒ですが、凹凸による光と影の加減で、黒の中の黒を表現するのも好きなんですよ。 
そこに、鉄板部分をかたどった真鍮を切って取り付けて真鍮の金色をアクセントにした模型に仕上げます。

それと、実制作では現場の沢山の光と質感があふれている中に赤とかオレンジを塗った鉄板を使うのに、それが分かってて、真っ黒の模型なんてあまり聞いたことないでしょ。

結局、そこが一番気に入っているのですけど。

ねりあげて

2006-06-05 00:00:05 | 「学びの森」での美術展
何時ものごとく模型制作を開始。

「学びの森」の池での制作ということで作りにかかりました。

既に、ベース部分のシナベニヤの加工と石膏の流し込みを終えて、赤色のカシュー漆を塗布。塗装面の研ぎだしをし、石膏やカシューが安定するまで放置して、黒色の吹き付け塗装をおこないました。

       

この段階まで進めば模型用のカラーパウダーやサンドを利用してデコレートしてゆき、最後に真鍮を加工してはり合わせて完成です。

展覧会の準備と言いながら、自分の作品の模型をいじり始めているわけですけど、こうしていると考えがまとまってくるんですよね。

公園での展覧会の企画と言っても僕にとってはあくまで自分の制作の延長上に位置する行為なんです。

僕が自身の個人的な芸術表現をおこない、その賛否両論の入り交じる反応を直接肌で感じる事で見つけてきた、環境芸術のあり方みたいなものを主軸にして構想計画を練り上げてゆくのです。




せっしかた

2006-06-03 12:25:32 | 「学びの森」での美術展
さて、「学びの森」での美術展の件でいよいよ本格的に動きましょう!

と、言ったわけで、美術展運営に携わるにあたり多くの作家の人と関わるので、ここで一つ、僕の他の作家に対する接し方について述べておこうと思います。



僕たちアーティストはある意味、シャーマン的な直感でものを話(表現)してしまいます。

とりあえず、一度話してみてその次に何が起こるのか?

興味本位で試しつづけて、その足跡に理を見つけ出そうとしています。

時として強烈な思い込みが、世間的な常識とはかけ離れたものになることもしばしば。

日本人的には、きっと迷惑な話なのかも知れません。

でも、そんな自分のしていることに何の疑いも無く正直に取り組んでいる姿は他者に感動を与え続けるのです。

感動を与え他者が影響を受け社会全体が盛り上がってゆく様子を文化というのではないのでしょうか。

そんな文化の足跡が文明なのでしょう。

それ故に人の素晴しさでもあり愚かさの象徴なのでしょう。

でも、そんな危なっかしく、ほっとけない人こそ自分の人生で大切にしたい宝物だと確信しています。