日本は農耕民族なので国民の生活の安寧は田畑の農作物に依存してきました。
日本人の勤勉さが美徳であるという考え方は、
日々の農耕を怠ると取り返しのつかない事態に陥るのでね。
そうしたところに由来している様に思います。
ですが、それでも勤勉すぎると人としての営みに支障をきたすのでね
暦と天皇の祭事を関連づけ「国民の祝日」として休息日を設けている様です。
ですから、四季の変化に応じた休息の取り方が日本人本来の休み方で
明治維新から続く産業革命、工業を中心とした社会構造の中では
日本人本来の勤勉さは真面目な労働力として機能してきましたが
延々と続く、工業生産ラインでは
日本人の働き方、休み方は似つかわしく無いのかもしれません。
昨今、働き方改革という事で残業時間規制や5日/年の有給取得義務も
朝日が昇り、日が沈み。春夏秋冬に根ざした人の営みのあり方を
見直す動きの様にも思われます。
いまのところ、生産効率の視点から取得率を考えがちですが
そうした視点に立つ事によって
本来の意味での「和をもって貴し」の議論を進め
新しい「令和の時代」となって欲しいものですね。