水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

職人さんとは違うんだよな。。。w

2010-06-27 22:52:11 | 制作日誌
実は、展覧会の予定が定まり「作品を作らねば!」と言うスタンスが僕は苦手。

なんと言うか、予定に拘束されると自分のペースで作品が作れなくなりがちなんだよね。
そのつもりでやりはじめても、何故か別の制作を手がけていることが多いのよね

前例のない制作を手探りで行なっているのでね「~かもしれないから。。。」という疑問を一つ一つ塗りつぶしてゆくような作業だし、

やってる途中で新たに疑問が見つかったりするから、一旦戻ってもう一度再検証。

スイッチバック方式で加速をつけて駆け上がっていこうとする作業でもあるから、いざ駆け上がろうとした時に、展覧会の予定があったりすると気になって制作(研究活動)が滞ってしまうんだわ。

だから、展覧会の為に作品を作るスタンスはなるべく避けたいし、僕としては手持ちの作品で選んで出せるようにしておくのがベストなんだ。



でもさ、その性で作りかけの作品が山積み状態になり、余りの多さにやる気が萎えることもしばしば。。。

制作を始めようとするとまず作業場の整理整頓から始めなきゃいけないことも多いから、「これを始めよう!」と予定を立てて作業場に入ったはずなのに他の事をしている事が多いな。

職人が見たら「日頃から整理整頓してないからだ!」って叱咤されるだろうけど

作業中にもアイデアが浮かぶし、何らかの形で「もの」(作品になる前のやりかけの状態)にしておかないとアイデアを諦めてしまう可能性が高くなる。

どうしても散らかるんだわ。。。w

職人やデザイナーならシステマティックに工程表を立てて作業できるんだけど、それができないのが難しいところなんだよね。

作品として発表する時は、綺麗に整理して見せているけど、その裏では悪戦苦闘して制作をしているということなんだけど。。。。

難しいわねw

裁断計画の作成。。。

2010-06-20 22:32:19 | 制作日誌
さて、昨年からモデルをお願いして制作を始め

あの時はそうでもなかったけど

今になってみて見ると、気になる絵の物が結構あることに気付く。


          



とりあえず、アウトラインを描き出すことができたので

肝心の裁断計画を考えることに。

しかし、先月、撮影したソースとか加工し終えていないのに

こんな調子だと、納得できるまで制作しようと思うと2~3年はかかる。。。
もう少し効率を考えないと。。。いかんかなw



小作品の販売で。。。

2010-06-20 11:39:26 | 岐阜都実行委員会

ここ数年かかって、「アートグッズ」と題してアートイベントで小品販売を行なえるよう企画を進めてきた訳だけど

 

実際に外に出て、値札を付けて自分の作品を並べ売り出してみると、厳しい現実が待っている。

 

売れるか売れないか、

注目を浴びるか無視されるか

 

そして、参加者には、それぞれにいろいろと考えさせられるところもあったようです。

 

たとえば、

 

小品が売れた子は、その事に自信を持ち革細工の職人の道をすすみ。

 

そうでなかった子は、理想と現実の大きな壁にぶち当たり、今後の進路に大きな不安も感じているようです。

 

人によっては「なんでそんな辛い思いをさせるんだ!」「楽しみたいだけだ」と、憤りをおぼえたり、小品販売に疑問を投げかける子もいたかな。

 

でも共通している事は、それぞれに力量不足を感じ、未来に向けて何とかせねばと真剣に考えていたこと。

 

やめたいとも思うだろうし、またその逆に、生き延びたくて野心的な戦略を考える事もあったと思う。

 

自分は何をしなくちゃいけないのか? 気が付いたんじゃないかな。

 

それぞれに苦しいだろうけど、そこが本当のスタート位置なんだよね。

 

 

たった数百円のアートグッズの売買だけど、

 

そこから得た高揚も挫折感も何物にも代え難い経験なんだ。

 

その経験から得た思いを、静かにじっと心に秘めて、見つめる眼差しを持てるようになれば

自ずと作家としての方向性を訴えられるようにもなる。

 

欲望も、啓蒙的な訴えも。。。

 

内に秘めた思いを表現するのが作家なんでね。

 

格好つけずに、嬉しかったこと、悔しかったこと

恥ずかしがらずに本音を暴露できたヤツが一番変化し成長するんだよ。

 

挫折なんかじゃないんだ。

 

 

僕はそれが素直に言える、明るく楽しい雰囲気を大事にしたいな。

 

できれば、彼らの自慢話の中、楽しく飲んでいたいんだよね。