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孫子兵法より~
13篇 08 九変篇より
九変篇では、地形や状況に応じて、臨機応変に対応することが書かれている。
(一)ヒ地:足場の悪い土地には、宿営してはならない。
〔大部隊の行軍が渋滞し、攻撃を受けても迅速な対応が難しいから〕
(二)衢地:他の国々と三方で接続している土地では、天下の諸侯と親交を結ぶ。
〔地の利を生かして諸国に使節を派遣し、敵国を国際的孤立に追い込む〕
(四)囲地:背後が三方とも険しく、前方が細い出口になっている土地では、脱出の計謀をめぐらせる。
〔前方に開いている通路に守備隊を派遣して封鎖した上で、後方に撤退する〕
〈指揮官五つの危険〉
そこで、将軍には五つの危険がつきまとう。
(一)決死の勇気だけで思慮に欠ける者は、殺される。
(二)生き延びることしか頭になく勇気に欠ける者は、捕虜にされる。
(三)短気で怒りっぽい者は、侮辱されて計略に引っかかる。
(四)清廉潔白で名誉を重んじる者は、侮辱されて罠に陥る。
(五)兵士をいたわる人情の深い者は、兵士の世話に苦労が絶えない。
およそこれら五つは、将軍としての過失であり、軍隊を運営する上で災害をもたらす事柄である。軍隊を滅亡させ、将軍を敗死させる原因は、必ずこれら五つの危険のどれかにある。充分に明察しなければならない。
参考:
孫子兵法 完全版
要するに思慮を持てということ。ただ苦しみヒ地での生存のみを考えていると、捕虜にされる。戦争中でなくても、自分は誰かの捕虜であるわけではない。自分が清廉潔白であると主張するだけでは、侮辱されわなに引っかかる。
窮鼠猫を噛むという言葉も、その前に、「死すれば再びは生きず、窮鼠猫を噛む」という前置きがあるようだ。戦う。少なくとも、こちらの勝利になるように。