本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

思考の行き詰まりの打破 : Primero⇒independencia#18

2009-10-17 14:00:38 | Primero⇒independencia
全脳思考
神田 昌典
ダイヤモンド社

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この本の中で一番斬新で総合的に本書の価値を決定付けるであろう考えが、
CPS(Creative Problem Solving Method)という方法である。
簡単に言うと、思考が行き詰っているときに、その行き詰っている状況を打破するために都合のいい質問を作り出すことに注力し、その質問に対するイメージを思い浮かべる。このイメージは一見関連のなさそうなことも多い。
しかし、たとえば、そのイメージが3つだと決めたとするとそれぞれのイメージの中での共通点を探り、それぞれ言葉に解釈をしていくという一連のプロセスのことである。
本質的な答えは実は、言葉の中ではなく、言葉にならないモヤモヤの中にある。
新しい思考方法で、論理思考との橋渡しを行う方法だ。
いわゆる茂木健一郎氏のいうAHA!体験を、イメージの解釈を続ける中で、脳がフル回転するということのようだ。
CPSの一番の効用は、「自分に能力がないから正しい答えを導き出せないのではないか」という不安を解消させることができることだ。

また、CPSは#17で説明した全脳思考を補完するためにも、有効である。
全脳思考モデルとは、
a.120%幸せにしたい顧客の想定
ここが実は重要なところで、考えるだけでわくわくするような顧客か?情熱を持てる対象か?ということが重要であり、どのように、CPSをつかうかというと、

《一枚の架空のドアを用意して、そのドアが開いた向こうに誰が立っているかをイメージする》
ということで、そのイメージを解釈していくということである。

b.顧客の120%幸せのイメージを視覚・近く・感覚・名声・金銭的報酬
などから想定していく

c.顧客の現在の悩み・怒り・不安を想定していく

d.クライマックス
自分たちがどういうきっかけで顧客を120%幸せに導く出来事
⇒クライマックスにこそ、もっともクリエイティブな解決策が必要。
このときのCPSの使い方というのは、

《リラックスした環境の中で見上げた空から風呂敷包みかギフトボックスが振ってくるのを想像する。それを開けると何が入っているだろうか?》

そこからイメージを膨らましていくということ。クリエイティブなアイデアは、天からの贈り物のようなものであるのだ。

この本の核心部分でもあるが、
《熱意の持てる顧客対象を見出すことができれば、熱意の持てる仕事が現れることになる。大事なのは、方法論が世の中に受け入れられてるかどうかではなく、自分が、生まれたビジョンを受け入れられるかどうか。》
である。
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顧客へのコミュニケーションの原理 : Primero⇒independecia#17

2009-10-17 12:11:55 | Primero⇒independencia
全脳思考
神田 昌典
ダイヤモンド社

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ビジネスとは、[商品やサービスを通じて、顧客の現在満たされていない状況を将来の満たされた状況(120%HAPPY)に変化させること]であるということを確認し、まず顧客を想定することが必要だと述べた。
そうすると次に問題になってくるのが、どうつたえるかというコミュニケーションが問題になってくる。
どう伝えるかのまず必要なのが、「行動するロジカルシンキング」ということ。
1.納得してもらう
相手に応援してもらうにはまず自分の頭の中を整理し、自分が納得することが必要で、ここで、マトリックスを作り、顧客に対するニーズとウォンツを整理することで伝える土台を作る。
2.理解されること
伝えるべき内容が定まったなら、伝えるということ。スピーチを極めるということ。スピーチの組み立てとしては、
□オープニング(つかみ)
まずは、結論から構築し、この後に続く「要するに」「なぜなら」という文章をつなげていくことが論理ということ。
物語のはじめとなるため、共感性の高いエピソードをいれることができると効果的。
聞き手に安心感を与えるために、Yesセット法というもので誰もがyesと思うことから始め、「私は危険ではない」というように、理解の前提をつくることが必要。
□テーマ(主題)
ここがテーマの結論であり、ゴール地点。どういう方向性の話をしようとしているかという確認。
□プレミス(前提)
テーマでの結論に対して、自分の立ち居地が右なのか?左なのか?といこと明確にする。テーマに対して否定的なのか、肯定的なのか?ということを明確にし、聞き手の理解を深める。
□バックグラウンド(背景)
プレミスにいたるにいたった背景を説明する。身近な事例から、自分が主張するテーマを解決する重要性の確認。
□プルーフ(論拠)
「魔法の数字3」という考え方に基づき、プレミスに対する根拠を示す。
□コンクルージョン(結論)
プレミスとほぼ同じことを繰り返す。
オープニングの結果などに触れるとより感動的になる。オープニング触れたことから自分が伝えようとしていることの可能性を感じてもらう。

3.応援してもらう
論理的に正しいだけでは人は動かないどころか、傷がつくことすらある。
論理的な人間ではなく、人間的な論理こそが求められている。
顧客を120%幸せにするということを忘れてはいけない。
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自分の主張を信じるために② : Primero⇒independencia#17

2009-10-17 00:54:34 | Primero⇒independencia
全脳思考
神田 昌典
ダイヤモンド社

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ビジネスとはいったい根本的に何か?ひとことでいうと、
【商品やサービスを通じて、顧客の現在の満たされていない状況を将来の満たされる状況(120%HAPPY)に変化させること】
であると。
まさにそうであると思う。
では、どのように、ビジネスにおいての結果につながるか、顧客の満たされた状況をを生み出すにいたるかというと、まずは、顧客として、自分がビジネスをするにあたり、誰を想定するか?どういった人を幸せとしたいかという着想が必要で、
では、その顧客における幸せとはどういった状況の事を指すのかということを資格、聴覚、感覚、名声、それによって得られる金銭的報酬などの観点から、「顧客の120%幸せな状態」というのをイメージしていく。

その次は、では、そういった状態に顧客になっていただくには、顧客が現在どういう悩みを抱えているのかということを想い描く。
それから、自分がかかわることで、顧客が120%幸せな状況になるきっかけはどう作り出せるか?また顧客を120%の幸せな状況にするに至るきっかけとはどういった出来事か?とうことを考察していくというプロセスである。

ひとりの顧客の内面を深く想定した全脳思考という神田氏の提唱するモデルは、多くの人への共感性を生み出す物語の構築にもつながるという。

ビジネスでの成功とは、顧客を幸せにすること、
成功は、賢い試行錯誤を繰り返すことで得られるという。賢い試行錯誤とは、ちいさなTRY-ALLを積み重ねることが重要で、スピードをもって行うということも重要な要素であるという。
成功のイメージを構築し、矢継ぎ早に畳み掛けるように、行動をしていく。
休む暇はない。

成功をつかむ、TRY-ALLの中で重要なことは、明確にできるだけ、成功をイメージした後は、勝つことは決まっているという前提で行動を軌道修正も図りつつつづけることである。

すでに、犀はなげられている。
考え、学び、できるだけ早く行動をつづけるしか、今の自分に道はない。
まわりがどう思うとかではなく、自分が本気でしたい成功イメージをまずは改めて、構築していく。
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自分の主張を信じるために① : Primero⇒independencia#16

2009-10-17 00:51:06 | Primero⇒independencia
スティーブ・ジョブズの流儀
リーアンダー ケイニー
ランダムハウス講談社

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直接この本の紹介ではないが、アップルの創設者スティーブ・ジョブズ伝説のインタビューより。

--------

[一日一日を人生最後の日として生きる]
スティーブ・ジョブズが昔から大切にしているらしい言葉とのことで毎朝鏡に向かって「今日が人生最後だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか?」と自問自答するそうだ。
何日もNOという答えが出た、何かを変えるべきということ。

生きている間に与えられている時間は限られている。
ジョブズは私たちは既にありのままでありのままに行動しない理由はないという。
自分がどうなりたいかは、すでに自分の内なる声が知っている。
直感を信じる勇気を持つということ。

古きものの消失(=死)は、新しきものへの息吹。
生に変化を起こし、新しきものへの道を作る。
決して自分を偽らず、勇気を持った行動をするということ。
頭脳を鍛え、知識と知恵をつけ、行動をし続ける。そのことでしか、自分の人生は開けていかない。

Stay hungry,Stay foolish.
世間体を気にすることも必要だが、悲鳴を上げ続ける自分を許すな。
自分の人生を生きる。そのほかは二の次でいい。
力強い言葉だ。
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自己の主張を社会とリンクさせる : Primero⇒indepenencia#15

2009-10-17 00:07:25 | Primero⇒independencia
全脳思考
神田 昌典
ダイヤモンド社

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自分の置かれている状況がそれほど客観的に見て、理想的であるとも思えないし、冷静に見れば、悲観的だろう。そういう状況に本気で共感してくれる人もいれば、大半は今回の転職で失敗したように、様子見といった形であろう。
10月15日付けの日経新聞の記事のとの関連で、
一面の「雇用はつくれるか」という記事より。
来年2月に雇用の調整弁となっている「雇用調整助成金」が打ち切りになり、失業者が大量に出るという趣旨の記事だ。
やはり全うな新聞ということもあり、それは行政・民主党の政策にかかっているというような締めくくりだ。
でも、それでは根本的な問題はなにも解決しない。
結局は個人の意思の問題。
考える力、生きる力を養成するにはどうすればいいかということを教育システムでもなんでもいいので、本気で考えないと、誰かがどうにかしてくれるまで、待つという人間を大量に生むだけだ。

本当に不思議なことだが、そこをビジネスチャンスとして捉える民間企業は皆無なのではないだろうか?大きな穴があると思う。
『全脳思考』では知識社会においては、情報から生み出された新しい気づきを行動に移すことが付加価値になるといい、実際その方法を考察している本である。
その中での物語ということの重要性を説いている。

職からはじかれた人を労働市場に戻す「トランポリン政策」?
疑問が残る。国力アップのために働かせればいいのか?ということである。

自分の物語を振り返ると。
先日このブログで書いた私のミッションステートメントは、

【宗田将臣 26歳10月11日現在のミッションステートメント】
〔社会に対する目標=自己能力の開花〕
私は社会に自律的に価値を貢献、還元できる人間となることを誓います。
(メドを32歳までに完全独立ということ)
社会の中で満たされていないことを私を軸としたプロジェクトにより、実現します。
〔内面=自己の社会への発信〕
-私は周囲と自分に最大限の幸福を与えるため、自らの主体性と独自性を発揮し続けるよう自己を研鑽し続けます。
-私は、自己能力の開発を通じ社会への貢献を行うために、少しずつ行動と学習を日々重ね、善き状態へのチャレンジを繰り返します。
-失敗を恐れず、内面、本心を磨きそれを信じ、人生における勝利と周囲への幸福実現のための戦いをいとみません。
-私はやるべきことをやり遂げる勇気と体力、精神力をすでに身に付けています。
-私は継続的に学び、自己革新を図ることで、周囲に善き刺激を与え続けられるように勤めます。
-私は心と体が常に活力であふれるよう、最大限の工夫をします。

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自分のルーツ・独自性をボリビアからはるばる渡ってきた移民とすることで、
ここの人間がより幸福に生きる力の養成をできるための貢献をビジネスという形でする。最初は小さなことからでもいい、映画『20世紀少年?』のように孤立のための戦いではなく、不正に対する全うな戦いを通して、
情報から価値を生み、行政・民間企業・教育機関を束ねるというような立場から、より個々の幸福を実現できるような仕組みを作っていければと思う。
そのためには、まずたたみこむように、頭脳を徹底的に鍛えなければならない。
この本の著者である神田氏もより良質な思考を生み出すモデルをインフラとして定着させたいと語る。
志を同じくする人はいる。
必ず、自分の生きた痕跡を後世の圧倒的プラスとして残す。
道は作るしかない。
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