今日の朝日新聞の「折々のことば」より。
古典とよばれる書物は、集団や個人の無意識の記憶の襞(ひだ)の内にまでしみ込むことで時代を潜(くぐ)り抜けてきた。つまり読む人の経験を分類する枠、価値を測る尺度ともなってきたとイタリアの作家は言う。だから時を経て読み返すと、自分がどう変わったかを知る、別の新しい出来事が起こると。『なぜ古典を読むのか』(須賀敦子訳)から。
音楽は繰り返し聞きます。音楽が自分のものとなりい、自分のものとなった音楽が力を与えてくれます。
映画もそうです。2回、3回と見ていくと、感動がさらに大きくなる場合が多くあります。本だってそうです。同じ本を繰り返し読むと、たくさんの発見があり、楽しさがどんどん膨らみます。
しかし、あまり繰り返し本を読むことはありません。なぜなのか。私が消費文化に染まってしまったからなのだと思います。
反省して、今、できるだけ過去に読んだ本を繰り返し読むようにしています。ちょっと遅かったけど、読書の楽しさが広がっています。
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