昨8月19日、チェンマイ国立博物館の敷地内に同居するタイ芸術局第8支所を訪問した。目的はサンカンペーンと云われている盤片や盤についての、モヤモヤを解消するためである。
上の写真はチェンマイ国博敷地内の行先案内ボード、下の写真は第8支所の建物入り口である。
モヤモヤ解消の為の応対は、チーフスタッフのMr.Saiklangであった。
最初の質問は、チェンマイ大学陶磁資料室で見た、以下の盤片である。チェンマイ大学ではサンカンペーンと説明を受けていたものである。先ず写真を見ていただきたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/8a/9e4b05f2ae6698c1568cff4e27b26de2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/da/b23d35fa276ec32ff1d2e5aa4ec52123.jpg)
この盤片は、サンカンペーンのどこの窯址から出土したのか聞き漏らしたが、サンカンペーンとの説明である。サンカンペーンとするには肚に落ちない幾つかの疑問点がある。
1.口縁にも釉薬がかかり、口縁同士を重ね焼きした形跡がない
2.高台の形状がサンカンペーンのそれとは、どことなく異なる
3.胎土が白味を帯びた灰色で、サンカンペーンのそれとは異なる
4.白化粧が掛っていない
そのように質問しながら写真を見て頂くと、Nan(ナーン)の可能性も考えられるが10中8,9 Phayao(パヤオ)とのことである。特に二重丸の印花文はパヤオの特徴との指摘である。
次に以下の盤もサンカンペーンと聞いていたのだが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/55/7660959229d8271b6d9a23515627cefd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/9a/06f84572ec41855d91ed29204f07e1dc.jpg)
Mr.Saiklangによると、これはパヤオで間違いなかろうとのことである。チェンマイ大学で見て説明を受けモヤモヤが残ったが、Mr.Saiklangの説明を受け、”やはり”との印象である。
次に以下の盤について質問した、最近友人がサンカンペーンの刻花太陽文盤としてインターネットで落札したものである。南海堂の解説書にサンカンペーンと記載されているという。過去からサンカンペーンの盤は数百点みてきたが、刻花文は一度も見ていない。先ず写真を掲載しておく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/06/6dcb0c22015cf439e2ea17343b681400.jpg)
これを彼に質問すると、パヤオとの御宣託である。所謂モン(MON)陶とも考えられるが、刻花の手法と胎土がパヤオを示すという。パヤオと聞くに及び、やはりとの印象である。
彼に聞くまでは、半信半疑なるもサンカンペーンにも刻花文が存在した可能性に言及し、ブログにもそのように記載してきたが、どーも誤りのようで読者に迷惑を御掛けしたことになる。
チェンマイ大学の盤片とインターネット・オークションの情報に振り回された話で、読者各位に申し訳なく思っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/f1/293b9eaa80c040634942ae8119ed0305.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/ee/2950c60b077bd8e72f340a63aca3a533.jpg)
最初の質問は、チェンマイ大学陶磁資料室で見た、以下の盤片である。チェンマイ大学ではサンカンペーンと説明を受けていたものである。先ず写真を見ていただきたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/8a/9e4b05f2ae6698c1568cff4e27b26de2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/da/b23d35fa276ec32ff1d2e5aa4ec52123.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/db/c916016228a986d4e02b2da31c302827.jpg)
1.口縁にも釉薬がかかり、口縁同士を重ね焼きした形跡がない
2.高台の形状がサンカンペーンのそれとは、どことなく異なる
3.胎土が白味を帯びた灰色で、サンカンペーンのそれとは異なる
4.白化粧が掛っていない
そのように質問しながら写真を見て頂くと、Nan(ナーン)の可能性も考えられるが10中8,9 Phayao(パヤオ)とのことである。特に二重丸の印花文はパヤオの特徴との指摘である。
次に以下の盤もサンカンペーンと聞いていたのだが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/55/7660959229d8271b6d9a23515627cefd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/9a/06f84572ec41855d91ed29204f07e1dc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/71/fe53add1996ce7684f320291dccd7d77.jpg)
次に以下の盤について質問した、最近友人がサンカンペーンの刻花太陽文盤としてインターネットで落札したものである。南海堂の解説書にサンカンペーンと記載されているという。過去からサンカンペーンの盤は数百点みてきたが、刻花文は一度も見ていない。先ず写真を掲載しておく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/06/6dcb0c22015cf439e2ea17343b681400.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/a2/ccaa108e4cd365ac9f13f14812964d61.jpg)
彼に聞くまでは、半信半疑なるもサンカンペーンにも刻花文が存在した可能性に言及し、ブログにもそのように記載してきたが、どーも誤りのようで読者に迷惑を御掛けしたことになる。
チェンマイ大学の盤片とインターネット・オークションの情報に振り回された話で、読者各位に申し訳なく思っている。