北タイ陶磁の魚文の頭部の向きは、多少大雑把であるが右向き左向きの比率は、50:50である。右利きの場合、筆の運びは左から右で必然的に頭は左を向くことになる。では北タイの人々は左利きであろうか? 調べるとタイ人も日本人同様左利き比率は10-15%と同じである。

では何故魚文に右向きが多いのか? 1995年4月から1999年10月までの4年半、仕事の関係で当地に滞在していた。その時家内はタイ人の先生のもとで、フルーツカービングを習っていた。その時のカービングナイフの動かし方は、右から左で、円弧をカービングする際は、右から反時計(左回り)方向にナイフを動かしていたという。生徒は6人で6人全員そうであったという。
そこで実験である。調査人数は少ないが過日、円図形の描き方を調べてみた。対象はカンタリーヒルズの従業員である。

すると、9人中5人が時計回り、4人が反時計回りの運筆で、先の魚文の頭部の向き、左対右の50:50とほぼ一致した。
反時計回りに円を描いた人に、その理由を尋ねると、コンムアン(北タイ人)だからという。その意味がもうひとつ飲み込めないが、その言質と調査結果から、北タイ陶磁の魚文の頭部の向きに右向きが約半分と、その多さが納得できそうで、利き腕との関連はあまりなさそうだとの印象をもった。

では何故魚文に右向きが多いのか? 1995年4月から1999年10月までの4年半、仕事の関係で当地に滞在していた。その時家内はタイ人の先生のもとで、フルーツカービングを習っていた。その時のカービングナイフの動かし方は、右から左で、円弧をカービングする際は、右から反時計(左回り)方向にナイフを動かしていたという。生徒は6人で6人全員そうであったという。
そこで実験である。調査人数は少ないが過日、円図形の描き方を調べてみた。対象はカンタリーヒルズの従業員である。

すると、9人中5人が時計回り、4人が反時計回りの運筆で、先の魚文の頭部の向き、左対右の50:50とほぼ一致した。
反時計回りに円を描いた人に、その理由を尋ねると、コンムアン(北タイ人)だからという。その意味がもうひとつ飲み込めないが、その言質と調査結果から、北タイ陶磁の魚文の頭部の向きに右向きが約半分と、その多さが納得できそうで、利き腕との関連はあまりなさそうだとの印象をもった。