世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

我が田舎はガソリン激戦区?

2016-10-26 13:50:35 | 日記
去る10月21日から昨日の25日まで4泊5日で福知山、富山、名古屋、京都と旅をした。車で出かけたのでガソリン給油が必要である。
福知山はリッター当たり127円平均、富山までのガソリンは十分であることから給油はあきらめた。富山のガソリン価格を出発前にしらべると、立山インター近くのセルフが115円と安そうであったが遠い。
そこで美術館のスタッフやコンビニの店員に聞くと、色々教えてくれたが、馴染みのない地名でいまひとつ。なかで有望だったのは富山駅に向かう道に面したエネオス・スタンド、122円であった。周囲が125-127円と表示されているので、比較的安いのであろう。給油しないわけにいかないので給油した。
翌日、富山西インターに向かう道すがら、117円表示のセルフ・スタンドをみたが、富山では最安の部類かと思われる。
名古屋も事前にしらべると、名東区文京台のセルフ環2文教台SSが安いとのこと、カーナビに打ち込み行くと、118円で決して安くなかったが、満タンにした。
さて京都である。京都で必ず給油するのがBEST PRICE久世スタンドであるが、114円であった。福知山、富山、名古屋と経由してきたが、これが一番安い。早速満タンにした。昨10月25日のことである。
ところが、田舎に戻り今朝給油すると110円である。110円は地区最安としても114円、115円のオンパレードである。結果論であるが、島根県出雲の片田舎が最安料金とは恐れ入った。
出雲は広域農道添いの、<かにかに家>の向かい側のスタンドである。都会地の皆さん出雲大社に参拝の良い機会ですぞ。良縁祈願と宝くじ当選祈願をして、安いガソリンで満タンにし、気持ちよく帰宅されることをお薦めします。




無知は壁を作る

2016-10-26 13:09:03 | 北タイ陶磁
「無知は壁を作る」とは・・・、自分の馬鹿さ加減を記事にすることになり、気が進まないが自戒の念をこめて記事にしてみた。他人様はいざ知らず自分にとっては、過去の経験や知識にないものを見るときは、どーもバイアスがかかるようで、色眼鏡を見ず知らずのうちに懸けているのでは・・・と思われる。現物を素直な眼でみていないことになる。
処はスコータイ新市街のサワンカローク陶磁博物館、その2階の展示室に展示されている比較的大型のカロン陶磁である。まず写真を御覧いただこう。


1枚目、2枚目の写真は、高さ70cm以上であろうと思われる大壺である。このような大きさの壺がカロンに存在することは、半ば常識で何ら不思議ではないが、その文様が初見で、壁を築いたしだいである。
上段の壺の主文様はハムサ(ハンサ)と呼ぶ霊鳥である。カロンのみならずハムサは、東南アジア陶磁にたびたび登場するので、壁の条件にはならないが、そのハムサが貼花文になっっていることである。
中段の写真は胴が3つの文様に圏線でもって区分されている。その胴の最上段に象の貼花文があるではないか。更には下写真のタイル。そこには左から麒麟、麒麟、ハムサの貼花文である。
ここに及び、小生の頭は混乱極まった。過去に現物はもとより図録でも、カロンの貼花文など見た経験がない。著名なサワンカローク陶磁博物館に、倣作(贋作)など展示するはずがないとの認識と共に、過去に経験がないとの頭が交錯する。現物をじっくり素直な眼でみれば良いのだが、どーもバイアスがかかったと云うより、あるはずがないとの壁をつくったようである。
近年に作ったものを並べてどうするのだ・・・と云う、半ば怒りのようなものがこみあげ、まともに見る気分が失せてしまった。他にも多くの大作があったのだが、見るのをパスしてしまった。
帰国したのは、今月(10月)2日だったと思うが、上記のことが気になり思いだそうとしたら、頭の片隅に関千里氏の著作「ベトナムの皇帝陶磁」が蘇った。薄い記憶を手繰っていくと、その226Pageにカロン鉄(褐色)釉象貼花文壺が写真入りで紹介されている。
関氏には大変失礼であるが当該著作には、少なからぬ疑問点もあり、この鉄釉象貼花文壺も、眉唾との認識で頭から消えていたのである。
それならば、北タイ陶磁の泰斗J・C・Shaw氏は、どうであろうかと氏の著作を調べてみることにした。

この著作を読んだのは十数年前で図録もなく、上掲の赤線部分の著述など覚えてはいない。再読すると唇のような膨らみをみせるスタンプが押されている・・・とある。ただし盤に表現されている・・・とあるのだが。
両氏の記事は、カロンには貼花文が実在することを、示していたことになる。う~ん素直な眼で見ておけばよかった・・・とは、後の祭りである。
いずれにしても、当該陶磁博物館の2階展示室は、カロンの大作がずらり並んでいたことになる。件のバンコク大学ランシット・キャンパスに在る、東南アジア陶磁美術館の展示を凌ぐ、優作ぞろいであった。





無知は壁を作る・・・これは今後も起こりそうである。先入観を持たず、素直に品物と語り合える態度を持ちたいものである。









愛知県設楽で見た四季桜?

2016-10-24 20:26:41 | 日記
ヨコタ博物館から瀬戸市の愛知県立陶磁美術館への移動中の設楽山中で、桜が開花しているのを見た。それも1本や2本ではなく、道際の約2-3kmに渡り散発的に咲いている。そのうちの1本の多分四季桜であろう、花木の写真を下に掲げておく。


咲いている花は疎らで、春の桜のようにはいかないが、なんとなくみとれてしまった。
本日(10月24日)は名古屋から京都へ移動した。御在所のSAに寄ったが、建物が目立つデザインで、スタバまでテナントであり、印象がそれなりに残りそうである。御在所岳の姿をみるのは、何十年振りであろうか?

京都には2時間ほどで到着した。本日は月曜日で京博も府立図書館も、休館日で残念至極。


富山から名古屋へ

2016-10-23 20:49:57 | 旅行
富山の宿泊先を午前8時に出発、本日は飛騨高山に寄り、愛知県南設楽郡のヨコタ博物館と瀬戸市の愛知県立陶磁美術館の、それぞれの常設展を観ることにしている。
白川郷のSAを通過するころに降雨である。下におりず白川郷の佇まいをカメラに収めた。

北陸東海自動車道の最大標高は1050mとのこと、みると飛騨の山中は紅葉である。
時間もなく、小雨が続いていることから、飛騨高山に寄ることは諦め、愛知県の南設楽郡へ直行である。正午過ぎヨコタ博物館へ到着した。途中の田原坂は難所である。カーナビの選択だが、この経路は避けた方が無難である。

ヨコタ博物館の展示内容は、写真撮影が許されたので後日紹介する。いよいよ愛知県立陶磁美術館である。
今回が2度目であるが、常設展示の内外の陶磁器は優品ぞろいで、改めて感心した。ここも撮影許可されているので、それらの優品についても後日紹介したいと考えている。
明日は、京都である。京都ではとくに訪れる処はないが、一泊して明後日田舎へ帰郷したいと考えている。




















鳥取・福知山経由富山へ:その2

2016-10-22 17:13:06 | 旅行
中継地の福知山を午前8時に出発。舞鶴・若狭道を初めて利用し、敦賀から北陸道である。現役の頃、出張で何度も来た武生、鯖江、金津、小松、金沢と次々と通過し、正午前に富山に着いた。富山は7年振りである。
先ず富山市郷土博物館である。写真の建物は近年の復元で鉄筋コンクリート製である。加賀藩第三代藩主前田利常は次男利次に10万石を与えて分家させ、富山藩が成立した。
利次は当初、居城として婦負郡百塚に新たに城を築くつもりであったが、藩の財政がそれを許さなかったため、万治2年(1659年)に加賀藩との領地交換により富山城周辺の土地を自領とし富山城を居城とした・・・とのことである。
郷土博物館内の展示をそれなりに期待して入館したが、富山城の生い立ちを中心とした展示で、発掘調査により出土した陶片の他は文書中心の展示で、もうひとつ食い足りない。
いよいよ今回の目的である、富山市佐藤記念美術館で開催の、敢木丁コレクション受贈記念展である。見るとクメール陶主体の展示である。


図録でみるのと現物を見るでは、大違いで現物がリアルで圧倒的に感激する。残念ながら写真撮影禁止であるので、展覧当日の写真を掲載できない。
紹介したい品々は多々ある。幸いに敢木丁コレクション・オーナーから頂いた図録や一部の写真が手元にあるので、名品を後日紹介したいと考えている。
先の9月末に、タイ各地でクメール陶を見たが完品は少なく、堪能するまでに至らなかったが、今回の富山では十分鑑賞することができ、時間をかけてやって来た甲斐があった。
明日は、愛知・新城のヨコタ美術館である。やはり東南アジア陶磁のコレクションの一部が常設展示されているようなので、訪れることにした。