世界中がコロナ戦争に負けている。
おそらく「買った勝った」と騒いでいるのは、中国と韓国だろうが、中国はばらまいた側だから、病気に関してのデータベースは多いので、アドバンテージは高い。買って勝って当たり前。
韓国に関しては、どうなんでしょうかね。第1波はやり過ごしたとしても、第2波が来たらどうなることでしょうか。
日本は負けているけど、最低限踏みとどまっているというところでしょうか。
ただ、検査の実数があまりにも少なくて、その数は、発展途上国以下という情報もある。
・・・などとキーボードをカチャカチャしていたら、この真面目さは、自分のブログらしくないな、と気づいた。
そのとき、ピンポーン。
小さいモニター画面を見たら、Sagawaさんぽい人が映っていた。
ヘーイ!
でっけえマスクだな。
私より29パーセントでかいマスクをつけたヨシダさんが、「こ、こ、ここにハンコを」と言って及び腰で、箱を玄関前に置いた。
ありがとうございまする。
箱をジェルで消毒したあと、我が家に持ち込んで開けたら、杉並の建設会社の顔デカ社長からの貢物だった。
中には、高級焼酎の森伊蔵0.9リットルとミックスナッツの詰め合わせ5袋とでっけえチータラ1袋が入っていた。
お中元には、早すぎるぞよ。
その理由は、すぐに分かった。顔デカ社長から、LINEがあったからだ。
「先生、WEB飲み会ってのをしねえか」
あのー、社長、お言葉ですが、社長はパソコンを使えないですよね。パソコンがないとWEB飲み会はできないんですけど。
「LINEでできないのかい?」
できますけど・・・と手続きを教えたが理解できなかった。昭和42年生まれって、そんなに機械に疎いの? 俺の方が10歳上なんですけど。
「じゃあ、電話でやろうぜ。電話飲み会なら簡単だろ」
わかりやした。
チータラ食いながら、森伊蔵をラッパ飲み。楽しいな。
そして、顔デカ社長が言う。
「アベはダメだな。もう俺は見限ったよ」
おやおや、自民党支持で、ずっとアベシンパだった社長が、どうしたんですか。
「何もかもが遅いだろ。リーダーってのは、わずかの遅れが命取りになるんだよ。俺の会社は、呆れるくらい小せえが、俺の判断が遅かったら、いつつぶれてもおかしくねえ。そんなチンケな会社が、危機を感じて3月初めから、完全休業だよ。従業員と従業員の家族を数えたら、合わせて50だからな。それって、重い数だよな。でも俺はみんなを守るために、休業を決めたんだ。給料は4割カットで悪いけどな。それが精一杯なんだ。アベには、何ヶ月経っても、それができねえんだよな。中小企業の社長と国のトップでは、全然違うのはわかるんだが、決断力は一緒だよな」
それはですね、社長。そんなことがわからない人生を、安倍晋三氏が歩いてきたからですよ。
こんなときでも、彼は国民から40パーセントの支持率をいただいているんです。反省はしませんよね。おそらく、だってオレ、全治全能だからって思っていますもん。
アベ先生とアソウ先生は、時間稼ぎの天才です。
国民に金を出さないことしか考えていないんじゃないでしょうか。
補正予算案が国会を通っても、私はいまだに信じていないんですよね。何かしらの理由をつけて反故にする可能性もありますからね。
これだけの窮状でも、いま誰の手元にも金が回っていないって、政治の力が機能していないってことですよね。
そんなことを言っていたら、また思い出した。
俺に、真面目な話は似合わないんじゃねえの。話変えなくちゃ。
社長の唯一の息抜きの場、フィリピンパブも休業中ですよね。
「そうなんだよ。オッパイ、ボヨーンのアンナちゃんと会えねってのはつらいわな。」
社長、それ、おそらくセクハラですよ。
「いや、俺は一度も触ってねえからさ。セクハラじゃないんじゃねえか」
正直に答えなさい。触ろうとしたことはあるでしょうが。
「あるさ、だけど、俺は我慢しているんだ。偉いだろ」
偉くねえよ。
ところで、10年以上別居中の奥さんとは、その後、どうなりました?
そう聞いたら、顔デカ社長は、デヘヘヘとゆるんだ笑い声を数秒間発したあと、「あのな、復縁したわけではないが、昨年は週に1回土曜日だけ、30歳の息子と泊まりに来てたんだよな。今は、週に2回だ。息子にも孫ができてよう。50過ぎて楽しみが増えたよ。こんなご時世だから、出歩けねえんだけど、女房と息子、孫の顔を見ているだけで、俺の人生、満更じゃねえなって思っているよ」
最後は、涙声だった。
で・・・社長、復縁は。
「誰か、キューピッドがいねえと絶対できねえよ。先生、キューピッドになってくれるかい」
イヤだね。
なんで俺が50過ぎた別居夫婦の仲をとりもたなきゃいけないのさ。
キューピッドは矢を持っていたよね。
俺、矢とゴーヤは嫌いなんだよね。
そう言っているうちに、チータラがなくなった。森伊蔵も6割型減った。
気がついたら、1時間以上経っていた。
「あ、先生、オレ、ウンコが漏れそうだ。切るぜ」
結局、ウンコで終わってしまった電話会議だった。