夏が来ましたね。
まだ本格的な暑さにはなっていないが、夏は好きだ。夏は嬉しい。
もちろん、暑さが苦手な人に喧嘩を売っているわけではありません。
人には、季節の得意不得意があると思う。私はガイコツ体型なので、寒い冬は苦手だ。道端ジェシカの土に霜降り明星しているのを見ると、ここは氷の国か、誰もシャーベットなんか頼んでねえぞ、雪の女王は来なくていいから、と思ってしまうお茶目な男だ。
寒いのは辛い。私は手袋は、100円ショップでしか買わないのだが、これが全然温かくない。指先から手のひら手の甲全体が凍えるんです。これは100円ショップのだから? たとえば、金持ちが使うような千円の手袋って、温たたかいんですか。
去年の誕生日に、18歳上の友だち・ジジィにもらった手袋は、高そうだったけど、あまり温たたかくなかった。ジジィごめんな。でも、一緒にもらったマフラーは、とても温かかかったよ。ありがとう。
北極圏で使うような手袋でないと、私には役に立たないのだろうか。でも、北極に行く予定はないからなあ。買っても無駄だよな。高いだろうし。かさばるだろうし。
本格的な冬は、靴下を2枚。ナンチャラいう温かくなる素材の股引きをはいて、ナンチャラいう肌着を着て、ジーパンはいてシャツ着てセーター着てダウン着てマフラー巻いて手袋には使い捨てカイロを入れて出かけるのだ。
面倒くさいよ。
それでも、寒いのよね。
私は、永遠に「暖冬」という言葉を信じない。永遠という言葉なんか知らなかったよね。安室チャー〜ン。
暑くなると私は復活する。タンクトップ、短パンさえあれば、どんなに暑くても生きていける。
家族3人が暮らす部屋には、それぞれエアコンが付いているから27度前後。快適らしい。
それに対して、私が暮らすダイニングは、冷気が漏れてこないので、昼間は30度手前。夜が28度。それで、ちょうどいいのです。
買物のときは、タンクトップと短パン、スポーツサンダルで行く。この格好なら、たとえ猛暑日だとしても、チャラヘッチャラ。
ガイコツは熱波が骨に届くと、それが栄養になって元気になるんですよ。
そして、夏の方が食欲が出るから、2キロくらい太る。
子どもたちが独立したら、沖縄に住もうと思っていたのだが、速攻でヨメが却下。ヨメは、暑いのが苦手なのだ。
人って、面倒臭い。おまえの方が面倒くせえよ、という方、正解です!
前述したが、私が暮らすダイニングには、エアコンがない。1/fゆらぎという機能と勝手にイオンが出てくる機能がついた扇風機だけだ。でも、意外と快適。
ちなみに、晩メシのときは、ヨメの部屋のドアを開けて、サーキュレーターをつけるから、ダイニング全体がいい具合に冷える。
そして、冬はDAINICHIのでかい石油ファンヒーターが絶大な威力を発揮してくれて、幸せなんです。私は、もしファンヒーターを発明した人がクラウドファンディングをしていたら、500円を寄付するだろう。千円は無理かな。
私の知り合いには体に脂肪をつけていらっしゃる人が多いので、みな夏はきついという。ズボンもきつそうだけどね。
最近まで知らなかったのだが、ちまたには制汗シートなるものがあって、それで身体を拭くと少しは涼しくなるらしい。
知り合いのあのデブもこのデブもそのデブもあんなデブもこんなデブもそんなデブも陽気なデブもみんな制汗シートを使っていた。
せ・い・か・ん。
そんなの一時しのぎだろ、と私が言うと、あんなデブに、「少しでも涼しくなれば気分が変わるんだよ。リフレッシュできればやる気が出るんだ。最初からやる気のないおまえが言うな」と褒められた。
陽気なデブは、「俺は、ひと夏にこれを50個は使うな。バッグに最低3個は入れておかないと安心できないんだ。ヒツズ品だな」と言う。
必需品だけどな。陽気だな、おまえ。
月曜日、テクニカルイラストの達人・アホのイナバ君とパソコンで会話した。
「Mさん、汗ふきシール使ってますか」
シールもシートも使わないねえ。
「僕は、去年から汗ふきシール使い始めたんですけど、気持ちいいんで今年も使おうとしたんですよ。それで、この間初めて行ったドラッグストアの中を回ってみたら、汗ふきシールが見当たらなかったんですよね。店員さんに、『汗ふきシールはどこですか?』って聞いてみたら、『ない』って言われたんですよ。他のドラッグストアで聞いても『ない』ですよ。おかしいなと思って、コンビニに行ったら目立つところにあるじゃないですか。最近ドラッグストアには、汗拭きシールはないんですかね」
普通は、汗拭きシールで通じると思うけど、2店とも余程鈍感な店員さんだったんだね。これが、「汗かきニート」だったら伝わらないだろうけれど。
今度ドラッグストアで聞くときは、精悍死闘! ないですか、と聞いてみたらどうだろう。もし貸したらかしたら、教えてくれるかもよ。
「セイカンシトウですか。わかりました。やってみます」
その日のうちに、イナバ君から連絡がきた。
「Mさん、セイカンシトウ、ドラッグストアにありましたよ。店員がすぐ教えてくれました。ありがとうございます」
よかったね。
「ところでMさん、僕の奥さんが作ったシシトウが、たくさん収穫されたんですけど、送りましょうか」
はい、し死闘 ください!