アメリカに住む妹から、昨日のブログに対し「アラスカでもアンカレッジのような都会ではちゃんとゴミの分別してるよ。資源ごみはワシントン州まで船で運ばなきゃならず、予算が厳しく、市内を収集車がこまめに回れないので、市民が分別処理場まで捨てに行ってます。都会以外では確かにアバウトな住民も多いけど」とフォロー情報が来ました。
妹の香織は昨年末に看護麻酔士(CRNA=Certified Registered Nurse Anesthetist)の資格を取得し、アラスカからオクラホマの病院へ転勤が決まり、RV車で夫と柴犬2匹&猫3匹と北米西海岸を移動中です。3週間ぐらいかかるみたいです。米国のサブプライムローン焦げ付きの影響でアラスカの家が売れず、オクラホマで新居を買うまで時間がかかるため、当分はRV車暮らしとか。
CRNAの資格を持つ日本人はたぶんすごーく珍しいと思います。結婚後、30歳を過ぎてから向こうの大学に入って看護師になり、アメリカ原住民専用病院のICUで夜勤もいとわず努力し(ICU病棟では彼女の口癖「isoge! isoge!」が合言葉になっていたとか)、CRNA資格取得のための大学院進学の費用と、その間の給料までゲットした彼女の話は本1冊分書けそうです。今後、このブログで小出しに紹介していきます。
今日は、午前中いっぱい、静岡県NPO推進室主催で1月19日に開催する『NPO協働推進フォーラムinしずおか~協働から考える地域福祉社会』の準備会でした。私はなぜかフォーラムのMCを担当し、同時にNPO広報誌の取材もするというハードな雑務を仰せつかりました。内容は明日改めてご紹介しますが、パネリストは杉本彰子さん(NPO法人活き生きネットワーク)、久保田翠さん(NPO法人クリエイティブ・サポートレッツ)、稲葉ゆり子さん(NPO法人たすけあい遠州)、渡部達也さん(NPO法人ゆめ・まち・ねっと)など百戦錬磨の活動家ですから、きっとマイクの奪い合いになるでしょう。
会議が終わった後、活き生きネットワークの杉本彰子さんと、静岡市郊外の麻機にある自家野菜料理の店『菜園』にランチに行きました。自宅のリビングのようなフロアで、茶畑や野菜畑を眺めながら、その場で採った季節の野菜&ハーブ&フルーツを素材にした手作り料理を味わえます。手間のかけようといい、オーナー母娘のもてなしぶりといい、ここのランチ1500円は私の取材歴の中でも★三つモノでした!。
彰子さんも「豪華なおせちやホテルのバイキングがご馳走とは思わない、こういう料理を時間をかけてゆっくりいただけることが真のぜいたく」とご満悦の様子(写真)。実はご本人、薬害によるC型肝炎を患っているのですが、24時間年中無休の家事・介護・子育て・障害者自立支援を担うNPO団体を指揮し、入院治療ができない状況。せめて日ごろの食生活だけでも見直そうと、自然治癒食を懸命に勉強しているそうです。
医療や福祉という、まったなし・エンドレスの激務で必死に頑張っている彰子さんや香織が、ニュース紙面を騒がせる社会問題の被害者になっている、ということに胸が痛むと同時に、世の中の不条理をつくづく感じます。私には、活字を通してエールを送ることしか出来ませんが…。