村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

第43号 村上和隆の人生塾「一言」   夏が来るとなぜ森は涼しくなるのか?

2008-07-17 17:38:35 | 人生
関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表村上和隆:東京出身-大阪赴任-京都事務所-滋賀田舎暮し (東工大⇒大阪松下電器⇒京都エンゼル工業⇒ローム⇒テクノ経営⇒関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表)

※お知らせ:今後4~11月は事務所が滋賀の山中になるため毎日掲載できなくなります、やや日があきますが了解下さい

43.夏が来るとなぜ森は涼しくなるのか?

森に住んで10年夏は本当に極楽です。冬と梅雨によって蓄えられた地下水によって森は適度に冷やされ気温上昇を防いでくれるからなんです。本格的夏になるほど夜は涼しくなります。涼しいというより寒いというほうが適当な日もあります。

『森の気温上昇を防ぐしくみ』

森の木4m~15mくらいの木が鬱蒼と茂り、大木のない場所でも一面に草が生い茂っています。
木は地下水を求めて地中深く根を生やします。それにともない木も年々、高さを増していくのです。
木や葉が茂ることによって、陽をさえぎり、土からの地下の水の蒸発を防ぐ
木の頂上は都会と同じくらい暑いのですが、木の下や土の温度は上がりません。
もし万一、木や土の温度が上がれば木はアットいう間に死んでしまうのです。
地球温暖化がこれ以上進むと、木の温度が上がり日本中の森の木が一斉に枯れる危険があるのです。
ヒートアイランドなどと言っても、都会だけが暑い暑いと言っているうちはまだ良いのです。
日本の森がある日一斉に死滅するようになると更なる気温上昇になり本当に環境崩壊に至ってしまうのです。
夏にクーラーをがんがんかけて自家用車を乗り回すような都会的なライフスタイルは自らの首を絞めるのです。
地下水の層があり、その水が木によって少しづつ大気に放出され消費されいく。
木は地下からの水を毎日毎時間根から吸い上げ葉に水を供給し続けるのです
葉から水分が蒸発し木の温度上昇を防いでいるのです。人間が汗かくのと同じことです。
木は自らを守るために自ら水を吸い上げ・葉先まで輸送し続けているのです。
森は高い木が密集することで森の空間の温度を涼しく保っているというわけです。
都会ではクーラーなるものを使うのが当たり前になっていますが、森の木はクーラーそのものです。
違うところは、石油資源を使わない、神様が造られた全く自然な完璧なシクミであることです。
真夏陽の当たる場所付近の木陰の温度は都会よりやや低い程度とさして変わりない
しかし大きな日陰や森の中に入ると温度は10℃は確実に下がります。
また日中は、森の涼しい場所から暖かい場所への風が吹きます。大気をかきまぜているのです。
琵琶湖のように森には川や湖がつきものですからそこからの風も大気をかき混ぜるてくれるのです。
そういう巧妙な一連の自然のしくみによって周辺の気温の上昇を防いでいるのです
しかし唯一梅雨時は気温はさほどではないですが森でも蒸し暑さが続きます。
この時期は冬の雪とともに、地下に大量の水を蓄える時期なんです。
だからこの時期は湿度は95%というかびっしょりの時期でこの時期だけはさすが暑いですね。
しかし梅雨明けが発表されると途端に様相は一変します。
上で説明したように、大量に蓄えた水を使い出だすのです。
梅雨明けになると森は自然のクーラーと扇風機を本格的に始動するのです。
森では、都会のように水道水を使って、気休めの水撒きなんか必要はありません。
夏になると都会の昼間の温度は上がりますが、森の温度は総合的に下がるのです。
森の一日はログハウス内1階窓全開の状態で、朝8時26℃、12時28~29℃、夕方26~27℃真夜中23~25℃
夜はパジャマをきちんと着て、ふとんをかけないと寒くて眠れません。
ちなみにログハウスの2階は夏、日中ログ材が温まり温度がすぐに下がりませんから、真夏は1階で寝ることが大事です。
暖かい空気は上に上がりますから逆に1階はどんどん冷えていきます。
夏は1階に寝るのと2階に寝るのは大きな差があります。1階を寝室にしないと涼しさを享受できません。
都会は森がない、土もない、地下水は空気を冷やすために使われることなくムダに流れ出るのです。
そこへ来てクーラーと自動車と膨大な電気使用によって町を暖めているのです。
こんな不自然なことがいつまでも許されるわけがないのですが、どうも認識が甘いのです。
自然のしくみや営みを馬鹿にしてはいけません。それを簡単に破壊することも許されません。
しかしあっさりと森やジャングルを破壊していくのです。ブルドーザーは自然破壊兵器なんです。
都会の今の暮らし方を維持して温暖化防止や環境保全をしようなんて虫のいいことは神様は許しません。
都会で「地球環境に優しい」なんていい加減なこと言って誤魔化していないで、自然に親しみ、自然の恵みを受け、自然に感謝しませんか?


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