村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

第65号 村上和隆の人生塾「一言」     「面白くなさそう、楽しくなさそう」だから見向きもしない

2009-03-10 10:12:22 | 人生
関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表村上和隆:(台東区立育英小学校⇒台東中学校⇒都立白鴎高校⇒東工大⇒大阪松下電器⇒京都エンゼル工業⇒ローム⇒テクノ経営⇒関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表)
※お知らせ:今後3~11月は滋賀県高島市の滋賀支所に常駐しています
滋賀支所

65、「面白くなさそう、楽しくなさそう」だから見向きもしない、そんな人の人生は底も奥行きも狭いものだ

私が山でほとんど一人で暮らしていて、よく受ける質問は「こんな山奥で何しているんですか?何が楽しいんですか?」だということを以前申し上げたことがあります。
非常に多くの人がこの質問を私に最初にされますね
しかし10年も山の中で暮らすと、その素晴らしさは、自分では理解できるものの、それを口先だけで他人に説明しても簡単にわかってもらえないようです。
正直、私も山で暮らした当初は、いきなり楽しかったわけでもなく、時々、都会に戻らないとストレスになるようなことが実態でした。
しかし私は、徐々にではありますが、確実に田舎や山の中の暮らしに愛着を感じるようになって行ったのです。

まあ、これに似たことの、極端な例が厳しい修行に日々わが身を晒す禅の僧侶達でしょう。
なんで一日の多くを座禅などと、座っているのか?「なんであんな退屈でしんどい馬鹿げたことを毎日やっているのか?」と普通の人は思うのでしょう。
しかし私の想像ですが、禅の僧侶もその厳しい修行を積み重ねるにつれ、急速にその素晴らしさやその大切さを実感していくのでしょう。
こういう一見「面白くなさそう、楽しくなさそう」なことを頭からあっさり否定してしまう人は、私や禅の僧侶からすると「なんと可哀相な人か」ということなんです。

立場が変われば思いや認識は、全く逆転してしまうものです。
こちらから見れば素晴らしいことがあちらから見ればつまらないことに見えるのです。
逆にこちらから見ればつまらんことがあちらから見れば素晴らしいことに見えるのです。
物事は元々、良し悪しが決まっているのではありません。人間が狭い浅い了見で、勝手に決めたことに過ぎないのです。
簡単に、物事を良し悪しで区別してしまうことは、その人の人生を窮屈に・矮小なものにしてしまうことも知らないのです。
人間は、自分の身勝手な了見で物事の良し悪しを判別してしまうのです。
例えば
・子供は親の側から物事を見られない
・社員は社長の側から物事を見られない
・男は女の側から物事を見られない
・政治家は国民の側から物事を見られない
・都会人は田舎人の側か物事をら見られない
……………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・………………
そして、究極のこととして
・人間は神仏の側から物事を見られない
・人間は本来の正しいもの側から物事を見られない
親の立場に立てない人はいつまでも子供です
社長の立場に立てない者は、いつまでも雇われ人です

最近は、結婚もせず、子供を生まず、育てない、いつまでも子供のような未熟な若者が増えています。
結婚しないほうが、子供なんか生み育てないほうが、自分だけの暮らしのほうが自分にとって楽で心地良いという安易な理由だけなんです。
そういう考え方は、せっかくこの世に生まれて来たのに、最も人間として大事なこと・価値あることをせずに死んでいくということなんです。
生き物としての最低の使命というか喜びは子供を生み・子供を育てることなんです。子供に自分の意思や生き方を伝えていくことなんです。
生きた意義や価値がないまま、都会の雑踏と喧騒にまぎれて、徒に自堕落な暮らしをしつつ生きながらえ、そしてつまらん生涯を閉じるのです。
極論すれば、生き物として生まれた意味・人間として生きている意味が全く無いと言っても過言ではありません。

せめて「自分がつまらない・楽しくないと思っていることにこそ、本来の価値あるものがあるはずだ、またはあるかもしれない」という認識だけでも持って欲しいですね
・大の大人が「なんで村上さんはこんな山奥に暮らしているんですか?何が楽しいんですか?」というような質問だけはしないようにして下さい。
・大の大人が「なんで僧侶はこんな厳しい修行をしているんですか?何が楽しいんですか?」というような質問だけはしないようにして下さい。
・若者も「なんで結婚しつらい思いまでして子供なんか生み育てるんですか?何が楽しいんですか?」というような質問だけはしないようにして下さい。
そういう質問をする大人は、最近の豊かさと便利さにどっぷり浸かった若者のようにまだ子供なんでしょう。
自分の側からだけでなく、敢えて向こう岸に渡ってみて、向こう岸から物事を眺められるような深い心の持ち主の人間になって欲しいですね。


変わることを他人に要求する当の本人が全く変わらない、だから物事は良くならない
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