村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

90.何でも相手の責任にすることを止めよう、甘えん坊の子供を卒業しましょう

2007-07-18 20:31:27 | 人生
現在は立派な仕事をしているある方が、自分の若い頃のことを反省して次のようなことを言っておられました。
その方は、昔少年期から青年期は愚れ続け、結婚してからも社会にも同化せず、仕事も満足にやらず、そういう鬱々としたものを誰彼構わずに社会や他人のせいにし札付きの悪だったらしいのです。しかしある時に思ったそうです。「自分が悪いのにも拘わらず、俺は何でも社会や他人のせいにしてはいないか?」
そしてその瞬間から猛反省し、全く逆に、他人のせいにしないで、自分が悪いんだと受けとけめて、それからは、むしろ人一倍真面目な生き方に戻り、大層立派な仕事をやり、世の中のために貢献されるようになったらしいのです。立派な大人からしたら、つまらんことなんですが、その方自身にとっては、相当に大きな転換だったらしいのです。
その方が、当時を振り返って、「とにかく何でも他人のせいにし、八つ当たりしていた」「それが高じてどんどんエスカレートして自分でもコントロールできなくなっていったらしい、当時は他人のせいにするのは当り前だった」ということを話されていました。
私もいろいろな方とお話をする機会が多いですが、95%以上の場合は、「妻が悪い・夫が悪い・兄が悪い・親が悪い・先生が悪い・・・・・」というような話ですね。そういう時、「また来たか」と観念します。何故かというと、他人の批判は、なかなか止まらないのです。奥さんの立ち話・会社帰りの居酒屋のサラリーマンの話のほとんどが他人批判なんです。自分を反省するなんてのは、歓迎されないのです。とにかく人間は他人批判が好きですね。
人というものは、何故か「病高じて、何でも責任をなすり付ける」ようになって行くようです。お酒や女や麻薬やパチンコに依存するのと全く同じことのようで、どんどん深みにはまって行くらしいのです。しかしこの方が偉いのは、ある時にハット気づいたことです。

まあ世間には、大なり小なり他人のせいにする人、「責任なすりつけ症候群」の方は多いのです、というより、ほとんどの方がそうだとも言えるのです。いい大人がまるで子供じみているというのが実態なんです。

①親のせいにする
②妻のせいにする
③学校や先生のせいにする
④上司のせいにする
⑤部下のせいにする
⑥社会のせいにする
⑦国のせいにする
⑧子供のせいにする
⑨役所のせいにする
⑩兄弟のせにする
⑪友人のせいにする
⑫会社のせいにする

立派な大人は絶対にそういうことはしません。ある意味、『大人と子供の判別の基準』みたいなもので、

・大人=自分の責任で、何事も自分で対処する
・子供=他人のせいにし、自分は何もしない

ですから、よく「お前が悪いんだ」などと得意顔かつ、声高に相手を罵る人がいますが、一見偉そうに見えますが、子供じみているのです。アルコール中毒患者も紙一重なんですが、とりあえず酒を止めればいいんですが、止められないんです。もし止めれば、結果は良いことだらけなんですが、何故か止めないんです。同じように「責任なすりつけ症候群」も簡単なことですが、なかなか止められない人間の代表的悪癖なんです。是非、こんなくだらない癖を止める努力をして欲しいものです。
料理がまずいのも・子供の成績が悪いのも・雨漏りするのも全部奥さんのせいにするなんて旦那さんは多いし、逆に稼ぎが悪いのも・持ち家がないのも・欲しいものが買えないのも・家族団らんがないのも全て夫のせいにするなんて妻も多い。その他不平・不満は数え切れない。
最近は子供のことを、何でも学校の先生のせいにする若いお母さんが多いそうで、社会問題になっているそうです。しかし毎日周囲の多くの人にそういう文句や不平不満を言っても事態は一向に改善されないのです。いや、むしろ事態はどんどん悪化して行き、夫婦離婚なんてことに繋がって行きます。改善や効果があるのであれば他人のせいにし、どんどん文句を言えば良いのですが、そうではないのです。そういう基本的なことをまずしっかり認識しないといけないのです。
民主党や野党が長期政権の駄目自民党に勝てない理由は、自民党の批判ばかりして、格好よく自民党をこき下ろすことに快感や生き甲斐をおぼえており、自分達の真剣な努力を怠っているからです。

まず
「自分は、偉そうに他人に文句ばかり言ってる、どうしようもない未熟な甘えん坊だ」
という認識を持つことです。

他人を責めないことを日常化することです。逆に相手に感謝し、相手を褒めることに転換してご覧なさい。プラスマイナス倍の違いが出てきます。バブルの頃、破綻した山一證券の社長さんが言っていました「社員は悪くありません。経営者が悪いのです」というようなことを言う人が少ないのです。「他人のことを許す・自分の責任にすること]
は立派な大人としての条件ですよ。貴方だって、生きることやその他多くのことを自然や社会や周囲の人々から許されているのですよ。わかっていますか?
また日本特有のことですが、「外面は良いが、内面は極めて悪い」こういうことも直すべきです、外面以上に内面も良くする努力こそが大切なんです。
さあ甘えん坊の貴方、今晩奥様に「お前はいつも、いろいろやってくれてありがとう、お前は偉い」「妻は悪くありません、私が悪いのです」とでも言ってみて下さい。しかし長年他人を批判することに慣れた貴方は、そんなことを言うこと自体が恥ずかしいのです。出来損ないの乙女みたいなもんです・未熟な甘えん坊の子供そのものなんです。

私は、基本的に他人を責めません。「人間は生涯、自分の未熟との戦い」なんです。他人に責任を擦り付けるなんて馬鹿馬鹿しいことは全然考えもしません。むしろ他人の良いところを真似、他人の悪いところは自分の反省に使うようにし、むしろ他人を褒め、教えを乞うようにしています。そうすると、人付き合いも自ずと楽しく・スムースに行きますので、一挙両得です。
アルコール中毒や麻薬患者のように、「責任なすりつけ症候群」を卒業してみたら、その効果の大きさを実感できるはずです。さあ今日から貴方を変えてみませんか?今やっておられる”他人を批判し、他人を変えようとする無駄な努力”は止めましょう。
http://www.meico.org/p19.html

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