10月10日 経済フロントライン
イギリスの消費者は複数ある電力会社から価格やサービスを比較して自由に選ぶことができる。
ロンドン郊外に住むコーンファインさんは9月に電力会社の契約先を変えた。
以前の会社と比べ23%料金が安くなる試算である。
コーンファインさんは値段が安くなる会社を求めてこれまで6回契約先を変えてきた。
(コーンファインさん)
「テレビも洗濯機もオーブンも同じように動くし
新たにパイプや電線を増設するわけでもない。
コストで電力会社を選んでいる。」
コーンファインさんがA社からB社に契約先を変える場合ネットで申し込むだけ。
電線やメーターを変える必要はない。
イギリスで家庭向けに電力を販売している会社は29社。
消費者が選びやすいよう価格やサービスを比較できるサイトも登場している。
このサイトを運営する会社ではコールセンターを設け
電力会社を変えたいという消費者の相談に応じている。
「乗り換えた方が安くなります。
ガス料金を含め年に約4万円削減できます。」
消費者が契約先を選ぶ基準は価格だけではない。
環境問題に関心があるストークスさんは去年
再生可能エネルギーだけで発電した電力を販売する電力会社に乗り換えた。
電気料金が高くなっても発電方法を自分で選択できることは自由化のメリットだと考えている。
(ストークスさん)
「値段ではなく再生可能エネルギーかどうかで電力会社を選んでいる。
より多くの人が使用すれば再生可能エネルギーの普及にもつながる。」