12月2日 経済フロントライン
12月1日
日本の食品の輸出を増やそうと重点を置く7つの品目が決まった。
その1つが米粉。
日本の主食 米。
これを挽いて作るのが米粉である。
秋田県大潟村にある米の生産者で作る会社。
この会社では50種類の米粉製品を生産している。
去年売り上げが大きく伸び
海外からの注文も増えたという。
(大潟村あきたこまち生産協会 涌井徹社長)
「マーケットは世界に無限にあるということ。
日本の米作り農家は最大のチャンスの時期を迎えている。」
売り上げが増えたのは“グルテンフリー”という言葉を打ち出したのがきっかえだった。
グルテンフリーとは
小麦に含まれるたんぱく質「グルテン」が入っていない食品のことである。
欧米ではダイエットなどで人気が高まっている。
プロテニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ選手が食事に取り入れたことで
日本でも広く知られることになった。
都内にあるイタリア料理店。
この店では9年前から米粉を使ったグルテンフリーの料理を出している。
店内で製麺する自家製の生パスタは米粉と水だけで作られている。
小麦に比べて水分が多くもっちりとしたパスタ
米粉のペペロンチーノ。
米粉のグラタンはマカロニやホワイトソースが米粉でできている。
グルテンフリーの人気が高まるなか
売り上げが前の年と比べ10%以上伸びたという。
(米粉パスタの専門店 引間みずき店長)
「“グルテンフリー最近はやっているよね”
“ゆるいグルテンフリー始めた”という人が周りに増えてきたという実感もあります。
お客さんもやっぱり気にして。」
政府が設立したJFOODOは
世界で広がるグルテンフリーフードをにらみ
7品目に米粉を入れた。
今後アメリカとフランスで試食会をするなどして
米粉の輸出拡大を後押しすることにしている。
(JFOODO 大泉祐樹事務局長)
「世界の小麦粉市場は日本の米の国内需要の100倍くらいの規模。
1%だけでも日本産の米粉が代替できれば
日本もハッピー
世界もハッピーになればいい。」