12月6日 おはよう日本
1962年に結成されたアイルランドのバンド ザ・チーフタンズ。
一貫してアイルランド音楽を演奏し続けている。
コンサートの大きな特徴は
すばやい足さばきが特徴のアイリッシュダンスをミュージシャンたちが踊り出すこと。
ダンス専門の兄弟メンバーも。
そしてコンサートの最後になると
お客さんも巻き込んで一緒になって踊り始める。
チーフタンズのリーダー パディ・モロー二さん(79)。
アイルランド音楽には欠かせない楽器を演奏している。
(パディ・モローニさん)
「私はこの楽器を演奏しています。
たまに“タコ”と呼んでいますがとても複雑なのです。
“イーリアン・パイプ”といいます。
“イ―リアン”はアイルランド語で“ひじ”を意味します。
息を吹き込むのではなく
この袋に空気を送ってひじで袋を押すことで音が出せるのです。」
ほかにも“バウロン”と呼ばれる伝統的な太鼓。
“フィドル”と呼ばれるバイオリン。
フルートやハープ
縦笛やギターなどが合わさってアイルランド独特の音楽を奏でている。
Q.あなたはチーフタンズのリーダーを55年も務めてこられました。
かなり長い年月ですよね。
(パディ・モロー二さん)
「みんな『長すぎる』と言っています。
アイルランド音楽は私の一部で
ことばのようなものです。
魂の音楽なのです。
演奏せずにはいられません。」
パディさんが子どものころは
娯楽として路上やパブで演奏されていたというアイルランド音楽。
パディさんはそれを世界中の人に知ってもらいたいと
アルバムとして発表し
コンサートホールで披露するようになった。
(パディ・モローニさん)
「私は1950年代から音楽活動をしていますが
アイルランドの伝統楽器すべてを使った音楽をやりたいと思っていました。
アイルランドの音楽は人の心を揺さぶります。
歴史があり
独特の色があり
アイルランド人でなくても楽しめるのです。」
コンサートにダンスを取り入れたのもなるべく多くの人に楽しんでもらいたいから。
(パディ・モローニさん)
「コンサートは楽しく
ジョークもたくさん出てきます。
皆さんに故郷の家でパーティーをしているように感じてほしいのです。
コンサートは瞬きする間もありませんよ。
私はそんな驚きにあふれたコンサートを考えるのが大好きなのです。」
チーフタンズはアイルランド音楽の伝統にこだわる一方で
さまざまなジャンルのミュージシャンたちとも共演している。
これまでローリング・ストーンズやスティングなどとも共演。
違う音楽に触れることでアイルランド音楽をより進化させていきたいと言う。
(パディ―モローニさん)
「私は違うジャンルとの共演が大好きで楽しみなのです。
でもこうした伝統的な楽器を使わずステージに上がることはありません。
これが私たちの“音”だからです。
たとえオーケストラなどがゲストでもそこは守っているのです。」
79歳になるパディさんだが今でもコンサートのため世界中を回ている。
アイルランド音楽の魅力を伝え続ける歩みも
これからも続けていきたいと話す。
(パディ―・モローニさん)
「私たちの音楽を聴いてくれる人が世界中にいるという事実は
演奏を続ける力になっています。
私は前に進まずにはいられないのです。
そしてその音楽が皆さんを新しい世界に導いてくれると思います。
アイルランドという遠いけれど素敵な国のイメージもわくでしょう。
もちろん実際にアイルランドに来てほしいですけどね。」