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中国 まつたけを守れ!

2020-10-26 07:00:00 | 報道/ニュース

10月4日 NHK「これでわかった!世界のいま」


大振りに育った中国のまつたけ。
最大産地 雲南省の市場は季節になると秋の香りでいっぱいになる。
(販売業者)
「1キロで約8,500円です。
 今日採ったばかりで質も最高ですよ。」
中国ではまつたけを食べる習慣がほとんどなかったが
ここ数年 
香りの良さなどが口コミで広がり 
まつたけ料理を楽しむ人が増えている。
「おいしいです。
 必ず注文します。」
そのまつたけ
いま中国では収穫量が減ってきているという。
中国で代表する産地で目にしたのは人々が自由にまつたけを取っている姿。
まつたけが生える山は日本では厳重に管理されているが
中国では基本的に誰でも入って収穫できるという。
「ここは誰も管理していないからよく来るんですよ。」
さらに収穫される際のルールも徹底されていない。
まつたけの取引市場。
なかには地元では採ってはいけないとされている5センチ未満のまつたけが販売されている。
生産者たちはまつたけの減少は採り過ぎが原因だとみている。
(雲南省松茸商工会 会長)
「人々がむやみに採るからなんです。
 “5センチ未満は採るな”という決まりがあるのに
 みんなどんどん採ってしまうのです。」
市場に来た人は
「1日中苦労して採ったんです。
 小さなまつたけでも売りたいんです。」
「小さいものしかなくて
 それを採っただけです。」
雲南省で15年間松茸を生産している普さん。
まつたけをめぐる現状に危機感を抱いている。
(まつたけ生産農家 普さん)
「今のやり方を続けていけば近い将来
 まつたけはさらに少なくなってしまうと感じたのです。」
そこで普さんは7年前に地元政府から山を借りて
管理を強化した生産を始めた。
山に入れるのは
まつたけの知識について研修を受け
地元政府から認定された農家の人々である。
普さんは収穫のタイミングの見極めが最も大事だと指導している。
「これはまだまだ小さいです。
 虫にかまれているので保護しましょう。
 あと3~4日たったら採りましょう。」
わずか数センチの小さなまつたけでも
種類によっては3日で2倍以上の大きさに成長するものもあるという。
普さんは管理の徹底で収穫量は以前の2ばしに増えたと胸を張っている。
(まつたけ生産農家 普さん)
「今後も厳しい管理を続け
 まつたけを守っていきながら
 質の高いものを育てていきたいです。」
貴重な秋の素材を守りたい。
雲南省の取り組みは少しずつ進んでいる。


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