日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

白鵬の連勝「63」でストップ

2010-11-17 22:51:20 | 編集手帳
  11月16日 読売新聞編集手帳


   1年半ほど前の本紙『よみうり時事川柳』に、予言めいた一句が載っている。
  〈稀勢の里君(きみ)が何とかせにゃいかん 東京・後藤克好〉

  きのうの午後6時前、どれほど多くの人の口から「ああッ!」の声が漏れただろう。
  大相撲九州場所2日目、横綱・白鵬が稀勢の里に寄り切られ、
  今年1月の初場所14日目から続けてきた連勝記録は「63」で止まった。

  白星を重ねていけば7日目には“昭和の大横綱”双葉山の連勝記録「69」に並ぶ。  
  記録の達成が待ち遠しく、
  立ちはだかる人が現れるのも待ち遠しく、
  複雑に心みだれる「ああッ!」であったに違いない。

  双葉山の連勝記録を止めた安芸ノ海に挿話がある。
  師匠(出羽海親方)はさぞかし喜んでくれるだろうと意気揚々、部屋に戻ったが、
  ニコリともしてくれない。
   やがて口をひらいたという。
  「節男(=安芸ノ海の本名)、勝って騒がれる力士より、負けて騒がれる力士になれよ」

  負けて列島が騒然となるのは“平成の大横綱”たる証しだろう。
  記録の重圧と、一人横綱の重圧に挟まれて、
  不祥事つづきの土俵を白星の山で清めてくれた。
  その人に拍手を送る。
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パブリック・エネミーズ

2010-11-16 22:28:35 | DVD
  パブリック・エネミーズ   Public Enemies   

  
  2009年アメリカ映画
  出演:ジョニー・デップ、クリスチャン・ベイル、マリオン・コティヤール

  鮮やかな手口で銀行から金を奪い、不可能とも思える脱獄を繰り返す世紀のアウトロー、
  ジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)。
  利益を独り占めする銀行を襲撃する大胆不敵な犯罪行為、
  強者から金を奪っても弱者からは一銭も奪わないといった独自の美学を貫くカリスマ性に、
  不況に苦しむ多くの国民は魅了され、彼をスターのごとく崇めた。
  そんな中、デリンジャーは一人の女性・ビリー(マリオン・コティヤール)に目をとめる。
  ビリーもまた危険な選択だと分かりながらも、彼の強引で一途な愛に次第に惹かれていく。
  一方で捜査当局は、デリンジャーをアメリカ初の
  「社会の敵ナンバーワン(Public Enemy No.1)」として指名手配する。
  捜査の包囲網に追われながら、永遠の愛を信じた2人は自由への逃亡を決意する――。
  大恐慌の1930年代、庶民の心を虜にした伝説の犯罪者、ジョン・デリンジャーと
  彼の愛した女性のスリリングな逃亡劇を描く。

 
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菅政権の希薄な領土意識

2010-11-15 22:35:55 | 編集手帳
  11月6日、読売新聞編集手帳


  長州藩士で、のちに藩政改革に手腕を振るった人に村田清風がいる。  
  青年のころ、初めて江戸に出たとき、富士山を見て詠んだ歌がある。
  徳富蘇峰『吉田松陰』(岩波文庫版)より。
  〈来て見れば聞くより低し富士の山 釈迦も孔子もかくやあるらん〉

  話に聞いて想像していたほどには、高い山でもないぞ。
  偉い、賢い、と言われるお釈迦さまや孔子さんも、実際はどうだったのだろう。
  何ごとも、自分の目で確かめるに限るのだな、と。

  百聞は一見に如しかず、という。
  清風の歌をもじるなら、
  〈見てみれば聞くより酷しわが領海…〉だろう。

  ネット上に流出した海上保安庁のビデオ映像を見れば、
  尖閣諸島沖の漁船衝突事件は中国漁船の側に非のあるのは一目瞭然である。
  犯罪行為を裏づける証拠映像をお蔵に納め、国民の目に触れないようにする。
  逮捕・送検した中国人船長を処分保留のまま釈放する。
  日本政府による事実上の「証拠隠滅」「犯人隠避」を疑われても仕方がない。

  情報管理のゆるみは目を覆うばかりだが、
  それ以上に菅政権の希薄な領土意識が気に掛かる。
  〈…北方領土も かくやあるらん〉
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友は・・中国か、アメリカか

2010-11-14 23:54:26 | 編集手帳
  11月2日 読売新聞編集手帳


  与謝野鉄幹は『人を恋ふる歌』にうたっている。
  〈友のなさけをたづぬれば/義のあるところ火をも踏む…〉

  友人とは何かといえば、
  信義を重んじ、そのためには火中に身を投じることもいとわない、そういう間柄のことだ、と。
  鉄幹流の定義にかなう「友」米国との間で結ばれた同盟関係によって今の日本があることに、
  異を唱える人はいないだろう。

  なあに、米国だけが友人じゃないさ――とばかりに日米関係を軽んじ、
  中国との親密ぶりを誇示したのが「鳩山首相―小沢幹事長」体制下の民主党政権である。
  その結果、何が起きたか。

  わが国固有の領土である尖閣諸島を見ればいい。
  北方領土を見ればいい。
  「義のあるところ火をも踏む」友人との間に吹くすきま風を中国やロシアにつけ込まれ、
  いいようにされている。

  〈友をえらばば書を読んで/六分の侠(きょう)気四分の熱…〉。
  書物の本家とはいえ、
  軍事力と経済力を頼んで無理を通そうとする
  「六分の凶器四分の欲」の国は真の友たり得ない。
  政権交代から1年余、
  領土・領海を危険にさらして友人の選び方をようやく学習するとは、
  払った授業料が高すぎる。
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TPPの期待と不安

2010-11-13 22:41:55 | 報道/ニュース


  11月13日、NHK週刊ニュース


  “国内の環境整備を進めるとともに、関係国との協議を開始する。”という
  TPPについての政府基本方針を決定。

  経済産業省は“TPP不参加なら10兆5,000億円相当のGDPを失う。”としている。
  輸出産業が期待するのは関税撤廃の効果である。

  たとえば、平成19年、日本はチリとの間で貿易自由化を認める協定を結んだ。
  この恩恵を受けたひとつに自動車専業がある。
  日本のライバルである韓国は、日本より3年ほど早くチリと協定をスタートさせ、
  自動車の関税(6%)を撤廃しチリへの輸出を伸ばし、日本は輸出台数で逆転された。
  ところがその後、日本とチリ間で関税が撤廃されると再び日本が逆転した。

  販売先40カ国、売り上げの7割余が海外輸出である試験機メーカーの松沢健次社長。
  「海外市場で競争するこの会社にとってTPP不参加は大きな打撃。
   世界に数多い硬度計メーカーの中でも、
   低価格”を武器に中国製品が販売を伸ばしているからである。
   中国製品は20%割安なこともある。
   たとえ数パーセントであっても関税撤廃しなければ国際競争を勝ち抜けない。」

  一方、関税撤廃で影響を受けるのは農業である。
  今回政府が示した基本方針の中で持続可能な力強い農業を育てるため、
  来年6月をめどに基本方針を決定するとした。
  農林水産省は、“関税撤廃で米や小麦は外国産に代わり、7兆7000億円の損失が出る”
  としている。

  日本では農業を守るため農産物に高い関税をかけてきた。
  現在、小麦は約40%、小麦は最大で200%超、米は最大で700%超。
  TPP参加ならこうした関税は撤廃が求められる。
  秋田県の試算では県内農業生産額は3分の1にまで減るとしている。
  秋田県の農家は米の価格下落で経営は厳しく、
  今年から始まった個別保障制度で交付金が支払われても、
  去年より1割以上米の収入が落ち込む見通しである。

  TPPはアメリカ・オーストラリアなど太平洋を囲む9カ国の間で
  大幅な自由貿易を進めるという枠組みで、
  今回の首脳会議ではAPEC加盟国の間で検討されている広域的な貿易自由化に向けて、
  別の構想とともに、TPPもAPECの自由貿易圏を構築する土台のひとつとして
  位置づけられる見通しである。
  管総理は経済連携に関する故本方針の内容を説明することにしている。
  















  
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罪の「大」「小」、外交の「大」「小」、存在の「大」「小」

2010-11-12 22:33:24 | 編集手帳


  11月11日、読売新聞編集手帳


  「尖」という字は「小」と「大」の組み合わせで出来ている。
  発生現場の地名にその字が含まれているせいか、
  尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件からはいくつかの「小」と「大」が浮かび上がる。

  その一。
  日本の領海内で海上保安庁の巡視船に船体を故意にぶつけた船長がいる。
  証拠のビデオ映像を、政府の意思に背いて世に流出させたと名乗り出た海保職員がいる。
  人物二人の、どちらの行為がよりタチが悪いか――罪の大小は論をまつまい。
  領海を侵したばかりか人命にもかかわりかねない危険きわまる振る舞いをした悪質なほうは、
  おとがとがめもなく処分保留で釈放しておきながら、
  もう片方だけを重く処罰することはできないだろう。

  その二。
  領土を守ることは「大」問題である。
  日中首脳会談を実現させて外交成果に一項目を加えることは「小」問題である。
  船長釈放といい、ビデオの非公開措置といい、
  「大」を餌に「小」を釣るかのような姿勢を世間がどう見ているかは、
  急落した内閣支持率が語っている。

  その三。
  内閣で存在感が最「大」であるべき人が補佐役よりも「小」さく映る。
  奇観というほかない。
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「自分がやりました」 海上保安官の「動機」について

2010-11-11 22:57:27 | 報道/ニュース



  11月11日、めざましテレビ


  神戸海上保安部 会場保安官(43)
   関西の大学を卒業後、海上保安学校に入り直す。
   第5管区(大阪府・兵庫県など)内で主に巡視艇の任務に就く。
   石垣海上保安部での勤務経験なし。
   衝突事件当日、那覇市内で中国語研修を受けていた。

  海上保安庁の関係者によると、
  衝突事件が起きた9月7日、保安官は那覇市で中国語の研修を受けていた。
  衝突事件の映像が研修の材料として使われていれば、
  保安官が映像に接する機会があった可能性がある。
  映像については複数の管区で閲覧可能だったということで容易に入手できたとも考えられる。
  保安官自身もTV局の取材に対し
  「ほぼすべての会場保安官が(映像で)見られる状況にあった。」
  と話したということである。

  警視庁の事情聴取では動機などについてはあいまいな供述を繰り返したということだが、
  読売テレビの取材には以下のように語っている。
  なぜ?
  国民の誰もが見る権利がある。
  誰もやってくれないなら自分でやるしかないと、誰にも相談せず1人でやった。
  私がこういう行為に及ばなければ闇から闇に葬られて跡形もなくなってしまう。 
  このままでは国民がこの映像を見る機会を失う。
  どうやって?
  ほぼすべての会場保安官が、見ようと思えば見られる状況にあった。
  国家機密的扱いはされていなかった。
  sengoku38の意味
  仙谷官房長官でもあるし、戦国時代の戦国かもしれない。自分の胸の中の秘密。
  いまの心境
  海上保安庁、検察庁、職場の人に大きな迷惑をかけた。
  職を失うことは覚悟している。











  













  









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ラジオ深夜放送の時代 野沢那智さん

2010-11-10 23:03:10 | 編集手帳
  11月3日 読売編集手帳


   山田太一さんの小説『岸辺のアルバム』に、
  大学生の律子がラジオの深夜放送を聴きながら勉強した受験生の頃を回想する場面があった。

  〈「ナッちゃん、チャコちゃん、おばんでやんす。初めてお便りする女の子チャンでやんす」…
  投書はすばらしく達者で、思わずふき出すようなものがいくらでもあったが、
  主調音は「孤独」だった〉(東京新聞刊)

  「ナッちゃん、チャコちゃん」は
  ラジオの深夜番組でパーソナリティーを務めた野沢那智さんと白石冬美さんである。
  俳優・声優としても親しまれた野沢さんが72歳で死去した。

  パソコンも携帯電話もない当時の深夜放送がもっていた意味合いは、
  いまの若い人には見当がつかないかも知れない。
   誇張した実話にせよ、創作にせよ、愉快な話を薪(たきぎ)代わりに持ち寄っては、
  ラジオに手をかざすようにして聴取者同士が互いに暖を取り合っていた、そんな気もする。
  暖の中央に野沢さんがいた。

  暗い窓。卓上スタンドの明かり。
  ひらいたまま、はかどらぬ参考書。理由もなく仏頂面をした自分――
  訃報に接し、何十年か昔の深夜の情景を胸に浮かべた人もいるだろう。
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チェンジリング

2010-11-09 22:26:16 | DVD
  チェンジリング (Changeling)      

     


  アメリカ、2008年


  監督:クリント・イーストウッド
  出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、ジェフリー・ドノヴァン、


  1928年、シングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は、
  ロサンゼルス郊外で9歳の息子ウォルター(ガトリン・グリフィス)と暮らしていた。
  ある土曜日、彼女は同僚に泣きつかれて断り切れずに休日を返上して仕事へと向かう。
  暗くなって彼女が帰宅すると、家で一人で留守番をしているはずの息子の姿はどこにもなかった。
  誘拐か家出か分からないまま、行方不明の状態が続き、クリスティンは眠れない夜を過ごす。
  そして5ヶ月後、息子が発見されたとの報せを聞き、クリスティンは念願の再会を果たす。
  だが、彼女の前に現れたのは、最愛のウォルターではなく、彼によく似た見知らぬ少年だった。

  ロサンゼルスで実際に起きた事件を映画化。
  本物の我が子を取り戻すため、捜査ミスを犯した警察の非道な圧力に屈することなく
  真実を追及していくシングルマザーの長きに渡る孤独な闘いを綴る。
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国産インフル薬続々登場

2010-11-08 22:52:33 | 報道/ニュース
  11月4日、めざましTV


  タミフル、リレンザなどの輸入薬に独占されてきた国内のインフルエンザ治療薬市場が
  大きく変わろうとしている。
  第一三共が先月、1回の投与で済む新タイプの「イナビル」を発売したほか、
  シオノギ製薬も今年1月から注射で投与できる治療薬を販売している。

  タミフル(スイス)    カプセル  1日2回(5日分) 利便性高く世界的に広く利用
  リレンザ(イギリス)  吸引タイプ 1日2回(5日間) タミフルに耐性のあるウィルスに用いる
  イナビル(第一三共) 吸引タイプ 1回        感染初期の1回で済む
  ラピアプタ(シオノギ) 天敵タイプ 1回~数回     重症患者・高齢者向け 
                                  症状に応じて量を調節

  去年の供給不足から一転、供給過多の懸念もあると伝える新聞もある。
  
  治療薬については、タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアプタと国産含めて4種類。
  予防ワクチンは供給は充分で1回で予防する。
  去年は不足していたインフルエンザの予防ワクチンは今年は供給量は充分で、
  先月から接種が始まった。
  1回の摂取で新型と季節性を同時に予防できるのが今年の主流である。

  この冬のインフルエンザワクチン
  ○新型インフルと季節型(A香港型・B型)インフルに効果
  ○接種は1回(13歳未満は2回)
  ○費用は市町村で異なる(1回目3600円、2回目は2550円が多い)
  ○高齢者・乳幼児・基礎疾患患者・妊婦は接種したほうがよい

  効果がでるまで2週間ということなので早めに接種すること。 
  






















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APEC 貿易自由化は

2010-11-07 23:41:49 | 海外ネットワーク
  11月6日、NHK海外ネットワーク


  APEC(アジア・太平洋経済協力会議)は太平洋の沿岸21の国と地域から成る。
  世界に占める割合は、人口40.3%、貿易44.4%、GDP52.7%。
  日本が議長国で、これまで日本各地で貿易、エネルギーなど担当大臣による会議が開かれた。
  横浜の首脳会議での焦点は、地域の成長戦略をどのように描き、経済統合を進めていくか、
  特にAPECが目指すFTAAP(アジア太平洋自由貿易国)の実現に向けた
  道すじを示すことができるかどうかである。

  その枠組みのひとつとして注目されているのが、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)である。
  TPPは2006年、チリ、ニュージーランド、ブルネイ、シンガポールの
  4ヶ国によってスタートした。
  農業分野も含めて例外を認めず100%関税を撤廃するというもの。
  アメリカが去年参加を表明し、にわかに注目を浴びた。
  現在、ベトナム、マレーシア、オーストラリア、ペルー、アメリカを加えた9ヶ国による交渉が
  行われていて、日本も管総理が所信表明演説で参加を検討する考えを表明した。
  しかし激しい議論を呼んでいる。

  関税がゼロになると安い農産物が大量に輸入され、日本の農業が壊滅的な打撃を受けるとして
  農業団体はTPPへの参加に反対の立場をとっている。
  これに対し産業界は、輸出製品の価格が上がる、国際競争が増すとして
  TPPへの参加を強く求めている。
  農林水産省はTPPに参加して米・小麦など19品目の関税がゼロになると
  8兆円の損失と試算している。
  経済産業省はTPPに不参加だと勧告製品などにシェアを奪われ
  GDPが10兆円損失と発表している。

  すでに日本は貿易の自由化で中国や韓国に遅れをとっている。
  韓国はASEANやインドに続いて、来年EUとのFTA(自由貿易協定)が発行、
  さらにアメリカとも仮署名済みで詰めの協議が行われる。
  アメリカは来年ハワイでAPEC開催し、TPPを立ち上げたいとしている。
  日本が世界の流れに遅れてしまうという懸念が広がっている。

  中国との対立、北方領土問題と日本の外交が大きく揺らいでいる。
  APEC首脳会議で日本は確固たる姿勢を示して理解を得られるのか、
  また議長国として各国の利害をいかに調整し、経済統合に向けた道筋を見出すのか、
  その指導力が問われている。
  











































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ロシア大統領、北方領土を初訪問

2010-11-06 22:38:46 | 報道/ニュース



  11月6日、NHK週刊ニュース


  ロシアの最高首脳として始めて北方領土に足を踏み入れたメドベージェフ大統領。
  国後島を訪問し、住民に対しインフラ整備を約束した。

  北方領土は択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島から成っている。
  第2次世界大戦にう日本が降伏した後に、ソビエト軍侵攻で不法占拠された。
  終戦時日本人17000人余が暮らしていたが、ソビエトの不法占拠で引き上げざるを得なかった。
  だから今は日本の領土でありながら日本人は1人も住んでいないのである。
  90年代初めはインフラ整備が遅れていたが、今は生活物資も充実してきている。

  青山学院大学 袴田茂樹教授は、90年代北方領土を訪問したときのことを振り返る。
  「自分たちは見捨てられた棄民だといっていた。モスクワは我々に無関心。
   日本の人道支援が病院・学校・発電所建設等があり、2000年代初めは
   日本に返還のほうが生活はよくなる、と。」

  しかしロシアは2007年から北方領土に巨額の資金を投じ開発を進めてきた。
  国後島などを管制するロシア側の地区行政府の建物は新しく作り変えられ、
  ほかにも空港整備、幼稚園の建設など開発が進められている。

  袴田教授
  「日本の人道支援よりどれだけ立派なものが作れるかというアプローチをして
   誰が主人かわかったかといわんばかりの対応だ。」
  メドベージェフ大統領は、“北方領土はロシアの領土だ”という強い姿勢を示した。
  訪問の背景には、再来年のロシア大統領選をにらみ、
  指導力誇示する内政上の狙いがあると見られる。
  一方で外交をめぐる日本の政治状況も背景にあるのではないかと袴田教授は指摘している。
  「日本政府は普天間問題でも迷走状態に陥っている。さらに尖閣問題。
   国際的にも今の日本の政権は国家主権を守るとか、領土を守るとか、
   明確な意思、戦略も何もないと、足元を見透かされている感じがする。」

  前原大臣は来週横浜で行われるAPECでロシアのラブロフ外相と会談して、
  大統領北方領土豊満に遺憾の意を表明するとしている。
  管政権として領土交渉にしっかり取り組む方針を伝えたいとしている。
  APECにはロシア・メドベージェフ大統領、中国・胡金濤国家主席が来日予定だが
  管総理とのトップ会談があるかどうかも含めて、二つの国との関係をどうして行くかが
  重要な外交課題となる。
  



























  
  
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好きな男嫌いな男ランキング2010

2010-11-05 22:48:06 | 芸能
  週刊文春10月14日号 

  好きな男嫌いな男ランキング2010 (ananがやらないから小紙がやってみました)


  好きな男ランキング            嫌いな男ランキング
  
  1位  福山雅治  218        1位  島田紳助   335
  2位  向井理   210         2位  出川哲朗   158
  3位  三浦春馬   53        3位  木村拓哉   144
  4位  桜井翔    53        4位  狩野英孝    75
  5位  佐藤健    43        5位  押尾学     73
  6位  木村拓哉   40        6位  江頭2:50  58
  7位  水嶋ヒロ   35        7位  みのもんた   54
  8位  松本潤    31        8位  水嶋ヒロ    47
  9位  堺雅人    28        9位  田村淳     35
 10位  小栗旬    27       10位  玉置浩二    34
 11位  玉木宏    25       11位  中居正広    27  
 12位  妻夫木聡   25       12位  井上祐介    27
 13位  山下智久   24       13位  赤西仁     25
 14位  生田斗真   23       13位  小島よしお   25
 14位  市原隼人   23       15位  ゆってぃ    24
 16位  佐藤浩市   22       16位  石田純一    22
 16位  稲葉浩志   22       17位  品川裕     21
 16位  大沢たかお  22       17位  JOY     21
 19位  伊藤英明   20       19位  中野祐太    20
 20位  織田祐二   19       20位  陣内智則    19
 21位  大野智    18        20位  上地雄輔    19
 21位  大泉洋    18        22位  明石家さんま  18
 23位  岡田准一   17       22位  小栗旬     18
 23位  映太      17       24位  山崎邦正    17
 25位  相場雅紀   16       24位  石橋貴明    17
 25位  藤木直人   16       26位  千原ジュニア  14
 25位  竹野内豊   16       26位  田代まさし   14      
 25位  オダギリジョー 16      26位  山崎亮太    14
 25位  明石家さんま 16       29位  金田哲     13
 30位  成宮寛貴   15       29位  有吉弘行    13
                        29位  杉浦太陽    13
                        29位  勝俣州和    13
 














  
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2014年ソチ五輪 新たに10種目採用へ

2010-11-04 23:28:53 | 報道/ニュース
  10月27日、めざましテレビ


  国際オリンピック委員会(IOC)は10月25日メキシコで開かれた理事会で
  2014年ソチ五輪の新種目を審議し、
  スキーのジャンプ女子やフィギュア団体など合わせて10種目を採用する方針をまとめた。
  最終決定は来年の春になる。

  最大28競技(北京五輪)にまでふくらんだ夏季五輪に比べ
  冬季五輪は7競技(バンクーバー五輪)と少なく、
  まだ選手枠に余裕がある。

  採用される見込みの新種目
  フリースタイルスキーハーフパイプ男子・女子
  フリースタイルスキースロープスタイル男子・女子
  スノーボードスロープスタイル男子・女子
     以上の競技はゲーム性が高く、ショーの要素がある。
     TV視聴率を意識し商業路線拡大した面が大きいと見られる。
  バイアスロン混合リレー
  リュージュ混合リレー
  ノルデ一デイックスキージャンプ女子
  フィギュアスケート団体

  ソチ五輪新種目フィギュア団体(提案)の内容は、
  男子・女子のシングル、アイスダンス、ペア、それぞれ1人ないし1組の代表が演技し
  それぞれの順位によるポイントの合計で争う。

  “キム・ヨナ頼み”韓国、“ペアだけ”中国は日本の敵じゃないとスポーツニッポンは伝えているが
  日本は、シングルは高橋大輔、浅田真央、アイスダンスは日本国籍のリード兄弟がいるが、
  ペアについて
  日本スケート連盟強化部長 吉岡伸彦さん
  「五輪を考えるとペアがいない。
   ペアをやる子も指導するひともいない。
   簡単にはメダルは取れない。」
  と現状について、必ずしも手放しで喜べないと説明した。
  総合力では、アメリカ、ロシアが強い。







     
      


  










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宇宙飛行士 野口聡一さん

2010-11-03 22:53:32 | 報道/ニュース
  

  週刊文春10月14日号

  「阿川佐和子のこの人に会いたい」より抜粋


  野口 月を目指したアポロ計画が終わって以降、アメリカはスペースシャトルで大勢の人を宇宙に
     送り込み、一方ロシアは宇宙ステーションでの長期滞在に向かう時代に切り換ったように見
     えます。が、実はアメリカも狙いは宇宙ステーションで長期滞在をすることだったんです。
     ロシアはそこにまっしぐらにいき、アメリカはまず宇宙ステーションとの往復のために、再利用
     できるシャトルを計画した。アポロ計画が高くついたのは使い捨てのロケットだったからだ、そ
     れを旅客機のように繰り返し使えるようにすればグッと安くなるはずだ、と。ところが計画がい
     ろいろと変更されるうちに肝心の行き先が抜け落ちて、シャトルだけが残ったんです。
 
  阿川 浮き場がまだできていないのに、連絡線だけが先にできちゃった。

  野口 それは正しい理解ですよ。すぺスシャトルは1981年から飛んでいるけれど、ISSの組み立
     てに使われるようになったのは90年代の終わりから。そこで本来の計画に戻ったともいえる
     んです。

  阿川 初めてシャトルが地球に帰ってきたとき、「エッ着陸するの?飛行機みたい。」って衝撃でし
     たもんね。

  野口 またすぐ飛べそうな感じでしたよね。でも、思ったより再利用が簡単ではなかった。もともと
     の計画では着陸したら点検して、2週間後にはまた飛ばせるはずだったんだけど、実際には
     帰ってくるときに機体を守る耐熱タイルやロケットエンジンの点検、
     修理に3,4ヶ月かかって、お金もムチャクチャかかったんです。

     - 略 -

  野口 ロシアはソユーズという切り札を持っているので、少なくともこの10年は安泰ですよ。

  阿川 ソユーズはそんなに信憑性が高いんですか?

  野口 使い捨てだからこそ、改良できるんですよ。前に阿川さんに会ったとき、アメリカはデジタ
     ル、ロシアはアナログでいつまでも古いものを使っていると言いましたけど、
     今回ロシアにどっぷり浸って解りました。ソユーズは毎回、
     新品を作るから中身をどんどん変えていくんです。
     むしろシャトルのほうが変化していなかった。帰るのに非常に高くつくから。

     - 略 ー

  野口 日本には種子島宇宙センターというしっかりとした打ち上げ基地があって、HーⅡBというい
     いロケットも持っているから、まずはそれでHTVを着実に上げる。これに小惑星探査機の「は
     やぶさ」を体験に突入させる技術も持っています。これらをうまく組み合わせれば、
     帰ってこれるんじゃないかと。そこまでは来ている。

  阿川 宇宙宅配便業?

  野口 宅配便がうまくいけば、次はナマモノを運びたいじゃないですか。人間というナマモノを乗せ
     られれば有人宇宙船になる。そうすれば日本独自の交通機関としての宇宙船ができるんじゃ
     ないかと僕は思いますけどね。

     - 略 -

  阿川 日本人の宇宙飛行士に求められているものついてはいかがですか。毛利衛さんの時代は
     科学者でしたが、最近の日本人宇宙飛行士は、野口さんはじめ皆さん、技術者の四角で宇
     宙に行く流れになっているでしょう。

  野口 たぶん二つの道がある。ひとつは、「こぼう」ができて、そこでの化学実験の利用が中心に
     なってくるので、もう一度、科学者の時代になる可能性がある。来年ISSに行く予定の古川聡
     さんがそうです。
  
  阿川 お医者さんですよね。

  野口 そう。もうひとつの道は、ずっと外国の宇宙船にお世話になってきたけど、自前の有人宇宙
     船をつくろうじゃないかと。そうすると今度は往復するパイロットが必要になる可能性がありま
     す。JAZAは3人の新人宇宙飛行士を採用しましたが、そのうち2人が航空機のパイロットな
     んですね。

  阿川 自立できる方向に、少しずつ近づいているってことですか。

  野口 自立せず、今のままのほうが成果は出しやすいと思います。一番大変な宇宙に行くこと自
     体を外国にお任せして、「きぼう」で化学実験に専念すれば・・・。

  阿川 そりゃ、そのほうが楽だ。

  野口 そう。だから事業仕分けに乗っかって、成果を明確に出せ、といわれたら、
     その路線で行くしかないんです。全員科学者になるしかない。
     でも、50年、100年後を考えたとき、日本がずっと宇宙でやっていくには、
     やっぱり自前のロケットがないとためでしょうと。スペースシャトルに
     おんぶに抱っこで、次いでソユーズズにおんぶに抱っこで、ということをいつまで繰り返す
     のか?僕としては種子島から日本人が日本のロケットに乗っていける時代にしなきゃ、
     と思いますね。















  













  
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