白い光、黒い雨、あの夏の記憶 公式サイト
8月24日、京都シネマにて鑑賞。終戦から62年経ちました。でも戦争の傷跡は今も消えてはいません。この作品で被・爆・者の14人の方が語る当時の体験は想像を絶するものでした。私自身も戦後生まれ、戦争のことは、何も知りません。この映画を鑑賞して、改めて戦争の実態、原爆が投下されたヒロシマとナガサキの今も続く苦しみを知りました。
何故?このような悲惨な状況を受けながら、被・爆した人は差・別をされなければいけなかったのか・・・・・。矛盾を感じます。国が始めた戦争によって、罪のない人たちが過酷な状況に陥っているのに。
作品紹介
監督 スティーヴン・オカザキは、アメリカをはじめ、世界の多くの人々はいまだその被害の実態を知らず、被害者の現実についてほとんど知られていない。その原爆の被害に対する認識と関心を世界に呼び起こしたいと考えた。被・爆・者が高齢化していくなか、せきたてられるように、日本を訪れ、実に500人以上の被・爆・者に会い、取材を重ねた。14人の被・爆・者の証言と実際の爆撃に関与したアメリカ人の証言を軸に貴重な記録映像や資料を交え、ヒロシマ・ナガサキの真実を包括的に描いた本作、被害者の想像を絶する苦悩に向き合い、彼らの生きる勇気と尊厳を深く受け止め、私たち観る者を圧倒する。
今、作らなければ、今、伝えなければと監督は思った!
1952年ロサンゼルス生まれの日系3世の監督は、英訳の「はだしのゲン」を読み、ヒロシマとナガサキの原・爆・投・下に関心を深め、1987年に広島に初めて訪れた。被・爆・者を取材した第1作目「生存者たち」(82年)を発表。日系人強・制収・容・所を描いた第2作目「待ちわびる日々」(91年)でアカデミー賞ドキュメンタリー賞を受賞した。アメリカでは原・爆・投・下することによって戦争を早期に終わらせ、日米同国民の命を救ったとの認識が強いそうだ。オカザキ監督はヒロシマ・ナガサキの真実を伝え、核の脅威を世界に知らしめることが自分の役目だと考えるようになる。
胎内・被・爆の現実に迫った中篇「マッシュルーム・クラブ」(05年)は2005年アカデミー賞にノミネート。そして今年完成した「ヒロシマ・ナガサキ」は映画製作においての到達点ともいえる。
いつか来た道に、再び戻らないためにも・・・・・。
2001年の9月11日の同時多発テロによって、世界では緊張が高まっている。核・兵・器によるテ・ロも起りうる可能性が現実化するかもしれない!
そして、憲法第9条の変更もやはり現実的になるかもしれないだろう。
本当に知らないことばかりでした。被・爆・後、大丈夫だった方たちも、突然原因不明の病気によって発病して亡くなられる現実。顔や体には酷い火傷を負い、苦しまれている姿。言葉では言い表せない辛さに60余年の長きに渡って闘い続けて来られている。心も体もあの原・爆・投・下で蝕まれてしまったのですから。
皆さん、ぜひご覧下さい!そして核の恐ろしさをもう一度認識するべきだと思います。
※「はだしのゲン」の中沢啓治さんも出演されています。