夫婦には「さよなら」の前に、やらなければならないことがある。
おぉ~こういう話しだったとは。。。。
東宝シネマズ二条にて鑑賞。新年2作目の邦画です。あの豊川悦司と薬師丸ひろ子が2度目の共演となる作品だと思います。(1992年の「きらきらひかる」以来だと記憶)
鑑賞している間は、気付かなかったのですが、この作品の舞台はほとんど北見夫婦の家が中心です。沖縄旅行での浜辺のシーン、商店街、近所の小さな神社なども少し登場するんですが。ほぼこの2人の愛の巣が中心となります。
何故なのか?と調べたら、実は2002年に舞台となった作品だということが分かりました。中谷まゆみさんの戯曲。中谷さんは、大学在住から第三舞台の演出助手としてやって来られた脚本家だそうです。
STORY(テレビTOKYO CINEMA STORYより抜粋)
かつては売れっ子カメラマンとして名も実力もあったが、今はロクに仕事もせずにぐうたらな毎日を送っている北見俊介(豊川悦司)。女性に甘く、気ままに生きる典型的な駄目亭主だ。大の健康マニアの妻さくら(薬師丸ひろ子)は、そんな夫に文句を言いながらも何くれなく世話をやいている。
クリスマス直前に、半ば強引に連れていかれた子作りのための沖縄旅行から1年後。相変わらず、だらけた毎日を過ごす俊介は、なぜか一枚も写真を撮ることができない。ある日、友達と箱根旅行に行く間際になってあたふたとするさくらは、いつものように軽口をたたく俊介に、「子供を作る気がないなら、別れて」と悲しげな表情で告げる。いつもと違うさくらの態度に、なんとか応え、その場を乗り切るが、二人の関係は以前とは微妙に違っていた。
金髪ヘアのトヨエツもなかなかイケてます。
さくらと入れ代わりに、映画のオーディション用の写真を撮ってもらうために、バーで知り合った女優志願の蘭子(水川あさみ)がやってくる。俊介は蘭子といいムードになるが、電車を乗り過ごして戻ってきたさくらにシャワーを浴びている蘭子の靴を見られて、ついに愛想を尽かされてしまう。結局、俊介は蘭子とのHはとりやめ、写真も助手の誠(濱田岳)に任せてしまう。
いつまで経っても、さくらは旅行から帰って来ない。始めは独身生活を楽しんでいた俊介だったが、次第にさくらがいない生活に苛立ち始める。近所で洋品店を営むユリ(井川遥)を飲みに誘うも、さくらが気になり自らやめてしまう始末。ぼんやりと過ごす俊介を不安気な様子で見つめる誠と、北見家に出入りする世話焼きのOKAMAの文太(石橋蓮司)。蘭子の妊娠騒動が起こる一方で、俊介はさくらをたずねてやってきた西田(城田優)という青年の存在が気になっていた。
石橋蓮司が何故か美輪明広と被って見えた?
カメラはハッセルブラッドを使用。う~ん凄い
そこへ突然帰宅したさくらは「一年前から好きな人がいる」と告白し、離婚記念に写真を撮って欲しいとお願いする。さくらの言葉に、俊介は一年ぶりにカメラを手にし、写真を撮りはじめる…。
「ねぇ、写真撮ってよ。」一年前の沖縄旅行で言われた同じ言葉を思い出す北見。
喧嘩が絶えなかったけれど、穏やかで楽しかった夫婦生活が、どこでどうくるってしまったのか?愛して結婚したはずなのに、いつの間にか素直になれなくなっていた日々。いなくなってみて初めて、さくらの存在の大きさに気付く俊介。近づいてきた、クリスマスの夜。戻ってきたさくらに初めて自分の想いを口にする俊介。取り戻せない時間の中、抱きしめあった二人は…。
さくらが大事な存在だと改めて感じた俊介はもう一度やり直すつもりでいたから。この物語ははそんな俊介とさくらの夫婦再生物語なのだと勝手に思っていたら、全く違いました。あまりにも切なくて悲しいことになっていたんですね。ネタばれになるので、この先は書きません。
ちょっとヒントです。大事なものだったと気づくのはその存在がその場所から無くなったときかな?
映画 | |
上映時間 | 131分 |
製作国 | 日本 |
公開情報 | 劇場公開(東映) |
初公開年月 | 2010/01/16 |
ジャンル | ドラマ/コメディ |
監督:行定勲
主題歌:井上陽水 『赤い目のクラウン』
劇中では、2人が「夢の中へ」を唄っています。
薬師丸ひろ子さん、現在45歳。14歳でデビューだそうです。何と芸歴31年。
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