銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

リミット(2010)◆BURIED

2010-11-10 | 映画:シネコン

 目覚めたら土の中

MOVX京都にて鑑賞。噂のワンシチュエ―ションムービーです。いきなりまっ黒けの画面で始まります。まるで上映が中止したのか?と思うような感じ。しばらくそんな状態です。

唸り声が聞こえます。目覚めたようです。ライターの火をつけて、どんな状況かを男性は知る事になります。何と木箱に入れられ、土の中に埋められていることに気づきます。
BURIEDとは埋葬とか埋めるという意味だそうです。原題はそのまま、埋めるというタイトルなんですね。

ワンシチュエ―ションなので、場面は最初から最後まで木の棺桶の中でのライアン演じるポールだけ。よくもまあこんなことを映像化したものだなあと感心します。時間は94分、ということは1時間34分ず~とポールが棺桶の中で悪戦苦闘を続けたんですね。
鑑賞前はこんなワンシーンだけで映画が作品として成り立つのかな?なんて思いましたが、、、、。

はい意外にこれ私的には面白い作品でした!場面展開がないらしいと聞いていたので、もしかしたら寝てしまうのではと心配していましたが、大丈夫ずっと集中出来ました。

ライアン・レイノルズといえば、昨年サンドラ・ブロックとの共演作「あなたは私の婿になる」でしたね。私生活ではスカちゃんと結婚。スカちゃんの方が大活躍なので、この人ちょっと影が薄いというイメージでしたが。

いやいやなかなかどうして凄いですよ。狭い空間に閉じ込められ、その緊迫した心理状況を上手く演じていました。死に物狂いで脱出を試みる男の切実な気持ちがガンガン伝わってきます。きっと撮影でもそんな環境作りされたのかもしれませんね。それこそ彼の演技が物を言う作品ですからね。
ポール以外に登場するのは携帯電話をかけた相手のみ、国防省の人だったり、知り合いの人だったり、ポールを生き埋めにしたイラク人だったり、後色々な人が電話に出ます。そうそうポールを雇用している会社も、、、、。


拉致したイラク人は9時までに500万ドルを用意しなければ、殺す!と脅迫されます。
タイムリミットまで2時間くらいしかないわけで。。。。。

携帯電話の電池ももうギリギリ状態ときている。ライターで周りの状態を見ながら、なんとか脱出出来ないかとやってみるが。お情けなのか?足下に懐中電灯、蛍光管?何だったけあの光るやつ、、、、?忘れました。とにかくそれがあったので、ライターでの明り取りは止めてそれを使う。
もう時間がないので焦り気味のポール、しかし相手は誰もそんなに緊迫感もない。そりゃ相手がどんな風になっているのかなんて分かるはずもない。必死に状況を訴えるだけ虚しい。

犯人は何度も金を要求!(犯人が書いた文章の紙切れには、ビデオで話すようにと書かれたものも用意されていた。)500万ドルもの大金を政府が用意するはずもないからと話すが、かえって犯人を怒らせるだけ。要求に応じないことから、会社の同僚の鮮烈な射殺シーンを見せて脅かされたり、、、、。結局ビデオをまわすことになる。こんな状態だから、相手を怒らせばどうなるか?弱気になるポールの気持ちが痛いほど伝わってくる。極限状態の中での心理状態ってきっとそんな感じじゃないだろうか?

意識が朦朧状態のポールにさらなる試練が!
何とへびが彼のズボン?から出てくるではないか(ドキッ)確かにズボンから出て来たよね。目の錯覚か?とにかくへびがいるんです。
へびはにょろにょろと這いずり、ポールの足下に止まります。とぐろを巻き舌をぺロぺロ、、、、。
ポールは必至に遠ざかろうとしますが。今にも襲われそうな雰囲気(汗)持っていたウィスキー(だと思う)それにライターの火をつけて追い出し作戦をします。こぼれたウィスキーが引火して、一時騒然となりますが、へびは箱の穴から逃げて行きます。

救いの神となる男性の電話で何とか希望の光は見えそうな感じ。しかし雇われていた会社からは拉致されたその時で都合良く解雇。
何ともいえませんね。あまりにも理不尽な話です。

 ライアンのイメージがまったく変わってしまいました。

 あらすじ(ニフティー映画より拝借)

イラクで民間のトラックドライバーとして働いていたアメリカ人、ポール・コンロイ。ある日ポールのトラックが何者かに襲撃され、彼が目覚めると木製の棺に入れられて土の中に! 手元にあるものは、充電切れ間近の見慣れない携帯電話、オイルの尽きかけたライター、小型ナイフ、ペン、懐中電灯。そして残り90分間分の酸素だけだった……。誰の仕業でなぜ地中に埋められたのか? はたしてそこから脱出はできるのか? 残された酸素の量からタイムリミットが迫っていることを知ったポールは、棺に入れられたまま自分の墓場にはさせまいと、記憶にある番号を頼りに携帯電話で外部と連絡を取るが、そこには理解を超えた状況が待っていた……。

突然の爆発音で、砂が箱を襲う。次第にその反動なのか?箱にドンドン砂が舞い込む。愛妻リンダとやっとのことで連絡が着きますが、その時はもう砂が深く入り込んできている状態。救いの神である男性が現地に到着したとの連絡。いよいよこれで脱出出来るかと思ったその時です。さてこの後意外な展開となります。皆さんぜひ続きはシアターでご覧下さい。

全く動けないハコの中で17日間ぶっ続けで毎日25ショットの撮影に挑み、泣き、笑い、叫び、キレ、謝り、怒りという喜怒哀楽のすべての感情を一本の映画内で表現し切ったライアン・レイノルズ。 何と睡眠障害に襲われたというニュースも流れているそうで、実際にパニック状態に追い込まれながらも理性と戦う男ポール・コンロイを大熱演したライアンだそうです。
軽いのりに見える彼ですが、この作品でイメージ変わりましたね。

解説(allcinemaより)

棺桶の中という極限の閉鎖空間を舞台に、一人の男の必死の脱出劇を、多彩なアイデアを盛り込んだ巧みなストーリーテリングでスリリングに描き出した緊迫のサスペンス・スリラー。主演は「あなたは私の婿になる」のライアン・レイノルズ。監督は、デビュー2作目となる本作で一躍ハリウッド注目の存在となったスペインの新鋭、ロドリゴ・コルテス。

メディア 映画
上映時間 94分
製作国 スペイン
公開情報 劇場公開(ギャガ)
初公開年月 2010/11/06
ジャンル サスペンス/ドラマ/ミステリー
映倫 G

    http://www.experienceburied.com/index.html (英語)

 

 

 

Comments (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする