銅版画制作の日々

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ソフィアの夜明け(2009)☆★EASTERN PLAYS

2010-12-29 | 映画:ミニシアター

 主人公イツォを演じたフリスト・フリストフは撮影終了直前に他界したそうです。

エンドクレジットには、フリスト・フリストフに捧ぐと出ました。死因はこの主人公と同じく、薬物中毒だったようです。

ブルガリア映画ですが、ほとんど馴染みありませんね。ブルガリアで思いだすのは、やはりヨーグルトですね。それから琴欧州関。その2つくらいかな?あ!長寿の国だったんじゃないでしょうか。

イツォとゲオルギの生活が交互に映しだされる。2人の接点はあるのかが初めは分からない。またゲオルギがスキンヘッドにしたことで両親は不快感のようだ。


弟ゲオルギ役のオヴァネス・ドゥロシャン
1986年アルメニア生まれ。1993年からソフィア在住。国立演劇映画学院で演技を学んでいる。


スキンヘッドにしたのは、ある仲間から誘われてのようだ。その集団とはネオナチ←(クリックしてね)詳細が分かります。


仲間に入ったゲオルギはある晩、旅行の途中、ソフィアに立ち寄ったトルコ人親子に暴行を加えてしまう。
そんな惨事に遭遇したのがイツォ、助けにに入ったイツォも顔面を殴られてしまう。その集団の中にいた弟ゲオルギを発見。ここで2人の関係が兄弟だということが判明する。そうかそうだったんだ。

アーティストを目指していたが、上手く行かず挫折、薬に溺れてしまうという結果に陥ったイツォ。薬漬けの上に常にアルコールを呑み、何かフラフラ状態。恋人ニキとの関係も行き詰っていた。


イツォ役 フリスト・フリストフ 1969年ブルガス州生まれ。ソフィアの国立美術学校で木工を学んだ。
撮影終了後間近に悲劇的な事故で死去。

ニキは彼なしではいられないのに、イツォにはその思いは何故か伝わらず、つれないそぶりである。


展覧会をしようと友人の声かけもあるが、、、、。

こんなに愛しているのに

ところがあの暴行事件に遭遇したことから、イツォの人生が少し変わりはじめる。

新しい出会い、、、、。美しく聡明なトルコ人の娘ウシュルに惹かれる事に。


どことなく黒木メイサに似ているような、、、、。美しい人です。

重傷の父親の入院先で、
見舞いに行ったイツォとトルコの女性は言葉を交わす。
英語で会話。携帯のメール・アドレスも交換。

ところがウシュルの父は娘にイツォとの距離を置くようにと言う。
彼が命の恩人とはいえ、ブルガリアとトルコとは政治的に微妙な関係らしく、、、、。付き合うことには反対のようだ。

ある晩2人はデート。次の日も会う約束をしたが、娘がイツォに惹かれていくことを恐れた父は、一日早くトルコへ戻ることにしてしまう。

一方ひょんな場面で再会したイツォと弟。
イツォは久々に実家を訪れて父と母(実母ではないようだ)も交えて食事する最中も、弟にあの晩のことを責めようともしない。
そんな兄の行動に感動したのか?自宅を後にするイツォを追いかけて来た。

集団に加わるのは辞めた方が良いと静かに話し、高台でたばこを2人で吸う姿は印象的である。

ブルガリアの街並ってこんな感じなんだね。ドイツでも見た壁の落書きがここにも登場。ちょっと裏通りに入れば、何となくヤバそうな場所も。
ヤバいといえばあのネオナチ集団のリーダー

 

ストーリー(Movie Walkerより拝借)

 両親と揉めてばかりいる17歳の青年ゲオルギ(オヴァネス・ドゥロシャン)は、もっと男らしく見られたいと、スキンヘッドのギャングに加わる。疎遠になっている兄のイツォ(フリスト・フリストフ)は38歳の木工技師。ドラッグ中毒で治療を受けていたが、生きることに投げやりになっていた彼は、アルコールに頼る日々を送っていた。イツォの恋人ニキ(ニコリナ・ヤンチェヴァ)は演技専攻の学生。若く純真な彼女はアーティストであるイツォを心から愛しており、彼なしの人生は考えられなかった。ウシュル(サーデット・ウシュル・アクソイ)はイスタンブール出身、20代のトルコ人女性。両親とともにベルリンに暮らす兄のもとへ自動車で向かっていた。長距離ドライブの途中、ウシュルと両親はソフィアで一夜を過ごすことにする。だが、その夜は悪夢に変わる。ゲオルギが加わったギャングたちの暴行を受けたのだ。偶然現場に居合わせたイツォは、ウシュルたちを守ろうとして一緒に暴行を受けてしまう。怪我をしたウシュルの父が病院へ担ぎ込まれ、そこでウシュルとイツォは言葉を交わす。次第に惹かれ合ってゆく2人。その一方でゲオルギとイツォは初めて心を通わせる。兄のお蔭で自分が陥っていた狂気と妄想に気付くゲオルギ。やがてウシュルの両親は、娘とイツォの関係に気付く。だが、ウシュルの父は民族的な違いを理由に、娘とイツォの交際を認めなかった。理不尽な決断から、イスタンブールに連れ帰られるウシュル。再び孤独に向き合うことになるが、彼らは以前とは違っていた。イツォは自分の明日を信じようとするのだった。

 
路面電車の通る街かど。東欧独特なのかしら?


荷物を運んで欲しいと頼む老人。

解説(allcinemaより拝借)

社会主義体制の崩壊から2007年のEU加盟、さらには経済のグローバル化という激動の20年間を経た現代のブルガリアを舞台に、閉塞感の中に生きる一組の兄弟の葛藤をリアルかつビターに綴る青春ドラマ。主演はデビュー作となる本作完成目前に不慮の事故で他界したフリスト・フリストフ、共演にオヴァネス・ドゥロシャン、サーデット・ウシュル・アクソイ。監督はこれが長編デビューとなるカメン・カレフ。

 

メディア 映画
上映時間 89分
製作国 ブルガリア
公開情報 劇場公開(紀伊國屋書店=マーメイドフィルム)
初公開年月 2010/10/23
ジャンル ドラマ/青春

 

オフィシャル・サイト
http://www.eiganokuni.com/sofia/
原題はイ―スタン・プレイだそうです。何故か英語なんですね。
Comments (2)
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