復仇
記憶を失くした男に
復讐の意味はあるのか──
カケラ鑑賞後、T・ジョイ京都へ、、、、。先日鑑賞出来なかった本作を鑑賞しました。この日もグランドオープン記念ということで、1000円で鑑賞できる日でした。
以降は、サービスディを選んで鑑賞するしか手はないです。また他のシアターで上映されない作品も来るようなので、その時はこのシアターを利用するつもりです。
さて随分前から楽しみにしていたジョニー・トー監督のこの作品、ようやく鑑賞できる日がやって来ました。一足早く、大阪アジアン映画祭で上映されたときは、残念ながら行けませんでした。監督も来られたということで本当に残念です(涙)
京都での上映がないのでは?と思っていたら、嬉しいことに新しいシアターでの上映が決まったので、良かった!!
渋いですよね。
香港の映画監督であるジョニー・トーが、フランスのプロデューサー・俳優と共に製作した映画だそうです。 2009年の第62回カンヌ映画祭コンペティション部門で上映され、香港では8月20日公開。あら日本での上映が先なんですね。
主演のジョニー・アリディさん、フランスでは国民的人気歌手だということをまったく知りませんでした。もちろん俳優としても長いキャリアを持つベテラン。そんな素晴らしい俳優を迎えて「エグザイル/絆」のジョニー・トー監督とのタッグ。そして共演者はエグザイルに出演したアンソニー・ウォン、ラム・カートン、ラム・シュー。悪役で登場のサイモン・ヤム。エグザイルを思い出しましたね!
いやいや凄かったです。ドキドキハラハラ、、、、。手に力が入るあぁ~何とかやっけて欲しい!なんて思わず、口から出そうです。う~んとにかく格好良い。見ていて惚れ惚れですわ。お洒落でスタイリッシュ、ハードボイルドというのはこういう作品なのでしょうね。それぞれの個性も活かされている。久々に興奮しました。
STORY
マカオの高級住宅地で、料理をしながら中国人の夫と2人の子供の帰りを待つ、フランス人女性・アイリーン(シルヴィー・テステュー)3人が帰宅した瞬間、玄関のドアベルはやがて銃声へと変わり、幸せな家庭は血の惨劇の場と化した・・・・。
アイリーン役には「サガン、悲しみよこんにちは」でサガンを演じたシルヴィー・テステュー。
病院を訪れた、帽子にコート姿の初老の男・コステロ(ジョニー・アリディ)。フランスでレストランを経営する彼は、全身包帯を巻かれ、喉を切開された愛娘・アイリーンと再会する。
コステロは新聞記事を使い、口がきけない彼女から、彼女が発したい言葉を見つけ出す。家族を殺した犯人は見知らぬ3人。そのうちの1人の耳を彼女が銃で撃ち抜いたこと。そして、夫と愛児の仇を討って欲しいというものだった。その後、地元警察のウォン刑事(マギー・シュー)から見せられた現場写真を盗み出したコステロは、そこにマジックで「Vengeance(復讐)」と書いていった。
一方、クワイ(アンソニー・ウォン)、チュウ(ラム・カートン)、フェイロク(ラム・シュー)の3人は、組織のボスであるファンから殺しの依頼を受けていた。ホテルの一室でターゲットを仕留めた3人だったが、偶然にも廊下ですれ違ったコステロに、フェイロクが手にしていた銃を見られてしまう。瞬間、緊迫した空気が張り詰めるが、彼らは何も言わずにすれ違う。やがてホテルで男女の死体が発見され、ウォン刑事からマジックミラー越し並ぶ容疑者から真犯人を見つけるように依頼されるコステロ。
その中にチュウの姿を見つけた彼だったが、「ここにはいない」と証言。釈放されたチュウを尾行するコステロ、チュウと合流したクワイたちに「仕事を依頼したい」と告げるのだった。
悲惨な状況が生々しいアイリーンの自宅に訪れたコステロたちは、独自の感覚から事件の様子と犯人たちの特徴、さらに使用された銃の種類を見極めていく。
その後、ゴミ捨て場で銃の調達や改造を請け負うトニーから、香港の海鮮街で店を営む男の情報聞きつける。食卓を囲み、銃の腕を競い合った彼らは、いつの間にか友情という絆で結ばれていたのだった。
コステロと殺し屋たちが射撃の腕を見せるために原っぱで自転車を標的にする場面は凄かった!またその自転車が無人なのに走り抜けるシーンには驚きです。
コステロがポライド写真を見ながらクワイたちの顔を記憶に残そうと一生懸命だったのは、記憶障害を克服するためのリハビリのようなものなのかしら?
香港にやって来た4人は、耳を負傷した男ら3人を探しだし、夜の森林を舞台に激しい銃撃戦を展開する。しかし、敵を前にしたコステロは、なぜか茫然と立ち尽くしてしまう。結果肩を負傷してしまった彼だったが、自らの秘密をクワイたちの明かすことになる。実は彼も20年前までクワイたちと同じ殺し屋稼業をしていた。過去の銃撃戦で脳に銃弾が残っていると言うのだ。そのため定期的に記憶を失くしてしまう難病を患っており、自分がいつまで生きるかも、わからないという。
一方、クワイの元にはファン(サイモン・ヤム)から、自分の部下たちが白人1人を含む、4人の男に襲撃されたという情報が入って来た・・・・。
ということで、コステロの娘家族を殺した犯人は誰に指示されてやったということが分かってきましたよね。まさか?クワイたちの近くいたとは、、、、。
さてクワイたちはどうするのでしょうか?そしてコステロはすべての記憶が消えてしま
えてしまう前に、復讐を遂げられるのでしょうか、、、、?
以下ネタばれ、、、、。
彼らに助力を求め、さっそく香港にいる実行犯にたどりつく。しかし、コステロは突如古傷の記憶障害に襲われる。
そのため、3人はコステロを知人に預け、より強大な上部組織のギャングと闘う。その際も、古紙のキューブに身を隠しながらの銃撃戦。
絶対絶命の3人です。散り際もなかなか素敵ですよ。
コステロとの約束を果たすため、3人はファンに立ち向かうんですがね。。。。。
コステロを残して3人は散ってしまいました、、、、。復讐は立ち切れか?と思ったら、いやいやそんなことはありません。その後も続きます。いよいよ主人公コステロの出番です。
1人残ったコステロは、ファン一味との戦いに挑みます。
そして、、、、、。
解説(allcinemaより抜粋)
香港の鬼才ジョニー・トー監督が、フランスの国民的歌手でもある「列車に乗った男」のジョニー・アリディを主演に迎えて贈る香港・フランス合作のノワール・アクション。娘家族を殺されたフランス人男性が、異国の地で3人の殺し屋を雇い、過酷な復讐に乗り出す姿を、激しいガン・アクションと次第に芽生えていく男たちの友情とともにスタイリッシュに描き出していく。共演に「サガン -悲しみよ こんにちは-」のシルヴィー・テステューと「エグザイル/絆」のアンソニー・ウォン、ラム・カートン、ラム・シュー、サイモン・ヤム。
ジョニー・アリディとジョニー・トー監督
|
映画 |
上映時間 |
108分 |
製作国 |
フランス/香港 |
公開情報 |
劇場公開(ファントムフィルム) |
初公開年月 |
2010/05/15 |
ジャンル |
アクション/犯罪/サスペンス |
映倫 |
R15+ |