ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

鬼平犯科帳

2005年09月05日 | 見る聴く感じるその他

                                        作者の池波正太郎氏。


 「鬼平」ファンです。
 いつの間にか、文庫本は全部揃ってしまいました。
 何度も読み返しています。


 物語自体が面白いのはもちろん、
 文章の歯切れが良い。
 これぞ和製ハードボイルド。
 反面、全編を覆っているユーモラスな雰囲気。
 目に見えるような当時の人々の日常生活。
 人情あふれる逸話の数々。


     


 主人公・長谷川平蔵の性格も、
 その他の登場人物もみんな魅力的です。


 描写がとても映像的なのも楽しい。
 剣を合わせる場面では思わず手に汗握ります。
 食べ物の描写には思わず食欲をそそられる。


 テレビで長谷川平蔵を演じたのは、
 松本幸四郎、丹波哲郎、萬屋錦之介、中村吉右衛門ら
 錚々たる面々。
 ぼくは最近のシリーズしか知らないけれど、 
 吉右衛門の平蔵をはじめ、
 尾美としのりの「木村忠吾」、梶芽以子の「おまさ」
 江戸家猫八の「彦十」など、
 ぼくのイメージに近い配役ばかりでした。


     
     中村吉右衛門(シリーズ四代目・長谷川平蔵)


 ぼくはこれからも、
 おりに触れてはこの本を読み返すでしょう。


 長谷川平蔵は、実在の盗賊改方長官です。
 やはりなかなかの人物だったそうですね。




コメント (6)
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