♪お気に入り映画(その21)
■ローズ [The Rose]
■1979年 アメリカ映画
■監督…マーク・ライデル
■音楽…ポール・A・ロスチャイルド
■出演
☆ベット・ミドラー(ローズ)
☆アラン・ベイツ(ラッジ)
☆フレデリック・フォレスト(ダイアー)
☆ハリー・ディーン・スタントン(ビリー・レイ)
☆バリー・プリマス(デニス)
☆デヴィッド・キース(マル)
☆ドリス・ロバーツ(ローズの母)
☆ルディ・ボンド(モンティ)
☆サンドラ・マッケーブ(サラ)
この映画の主人公「ローズ」は、は奔放で破滅的な人生を歩んだ、ロック界最高のシンガーのひとり、故ジャニス・ジョプリンをモデルとしています。
主演のベット・ミドラーの強烈な個性が光ってます。
冒頭、飛行機から降りてくる「ローズ」のファッションから顔つき、雰囲気までジャニスそのもの。ちょっとビックリです。でも単なるマネには終わってないんですよね。
続いて見られるライブのシーンでの「ローズ」は、ド迫力! これは、「ローズ」というより、ベット・ミドラーのライブとして見てしまいました。
ブロードウェイの「屋根の上のバイオリン弾き」にコーラスラインとして加わったのがショウ・ビジネス界のキャリアのスタートだというベットの歌唱力は、ホンモノです。声の張り、ツヤ、圧倒的な存在感、すべてがとても個性的。
大スターとして華やかな生活を送っているかに見られる「ローズ」の裏側には、つねに孤独感がつきまとっています。
自分らしく生きたいという願いは、ショウ・ビジネスの大きな渦にほんろうされています。大スターであるがゆえの苦悩と寂しさを紛らすためにドラッグとアルコールに溺れ、身も心もすり減らしてゆく「ローズ」。
彼女が必要としている人は、そんな破滅的な人生を送っている彼女からは離れてゆき、彼女はさらに深く傷つくという悪循環。
苦しみに満ちた世界から離れ、普通の暮らしを送ることは、彼女にはできなかったのでしょうか。
そう、たぶん、できなかったのでしょう。
派手な暮らしを捨てることができなかったのではなくて、彼女は、自分の人生の大きな部分を占めている「歌」を捨てることができなかったのだと思います。
そして、彼女が苦しんでいる原因のひとつは、彼女が巨大なビジネスの歯車に組み込まれてしまったことにある、ということも言えるかもしれません。
精神的にも肉体的にも極限の状態であるにもかかわらずステージに上がり、全身全霊を込めて歌おうとするラスト・シーンは、鬼気迫るものがあります。
そして、力つきて倒れる「ローズ」。
その姿に重なって、エンディング・テーマ曲のイントロが静かに流れてきます。
破天荒な、しかし寂しい人生を送った「ローズ」を、いや、ジャニスをも優しく慰めるかのような、静かで、しかし力強い歌です。
『ローズ』 オリジナル・サウンド・トラック
■ローズ [The Rose]
■作詞・作曲…アマンダ・マックブルーム
■1979年
人は言う 愛とは柔らかい葦を溺れさせる川
人は言う 愛とは傷ついた魂に血を流させる刃
人は言う 愛とは終わりのない痛みをともなう飢え
でも私は思う 愛とは一輪の花 そしてあなたはその種
打ちのめされるのが怖いなら 一生踊ることなんてできない
目覚めることを恐れる夢なら チャンスなんて手に入らない
何ひとつ失いたくないなら 誰かに何かを与えることなんてできない
死ぬことを恐れる魂では 生きることを学べない
けれど思い出して
厳しい冬 雪の下に眠る種は
春になると太陽の恵みを受けて
美しいバラの花になるのだということを
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■ローズ [The Rose]
■1979年 アメリカ映画
■監督…マーク・ライデル
■音楽…ポール・A・ロスチャイルド
■出演
☆ベット・ミドラー(ローズ)
☆アラン・ベイツ(ラッジ)
☆フレデリック・フォレスト(ダイアー)
☆ハリー・ディーン・スタントン(ビリー・レイ)
☆バリー・プリマス(デニス)
☆デヴィッド・キース(マル)
☆ドリス・ロバーツ(ローズの母)
☆ルディ・ボンド(モンティ)
☆サンドラ・マッケーブ(サラ)
この映画の主人公「ローズ」は、は奔放で破滅的な人生を歩んだ、ロック界最高のシンガーのひとり、故ジャニス・ジョプリンをモデルとしています。
主演のベット・ミドラーの強烈な個性が光ってます。
冒頭、飛行機から降りてくる「ローズ」のファッションから顔つき、雰囲気までジャニスそのもの。ちょっとビックリです。でも単なるマネには終わってないんですよね。
続いて見られるライブのシーンでの「ローズ」は、ド迫力! これは、「ローズ」というより、ベット・ミドラーのライブとして見てしまいました。
ブロードウェイの「屋根の上のバイオリン弾き」にコーラスラインとして加わったのがショウ・ビジネス界のキャリアのスタートだというベットの歌唱力は、ホンモノです。声の張り、ツヤ、圧倒的な存在感、すべてがとても個性的。
大スターとして華やかな生活を送っているかに見られる「ローズ」の裏側には、つねに孤独感がつきまとっています。
自分らしく生きたいという願いは、ショウ・ビジネスの大きな渦にほんろうされています。大スターであるがゆえの苦悩と寂しさを紛らすためにドラッグとアルコールに溺れ、身も心もすり減らしてゆく「ローズ」。
彼女が必要としている人は、そんな破滅的な人生を送っている彼女からは離れてゆき、彼女はさらに深く傷つくという悪循環。
苦しみに満ちた世界から離れ、普通の暮らしを送ることは、彼女にはできなかったのでしょうか。
そう、たぶん、できなかったのでしょう。
派手な暮らしを捨てることができなかったのではなくて、彼女は、自分の人生の大きな部分を占めている「歌」を捨てることができなかったのだと思います。
そして、彼女が苦しんでいる原因のひとつは、彼女が巨大なビジネスの歯車に組み込まれてしまったことにある、ということも言えるかもしれません。
精神的にも肉体的にも極限の状態であるにもかかわらずステージに上がり、全身全霊を込めて歌おうとするラスト・シーンは、鬼気迫るものがあります。
そして、力つきて倒れる「ローズ」。
その姿に重なって、エンディング・テーマ曲のイントロが静かに流れてきます。
破天荒な、しかし寂しい人生を送った「ローズ」を、いや、ジャニスをも優しく慰めるかのような、静かで、しかし力強い歌です。
『ローズ』 オリジナル・サウンド・トラック
■ローズ [The Rose]
■作詞・作曲…アマンダ・マックブルーム
■1979年
人は言う 愛とは柔らかい葦を溺れさせる川
人は言う 愛とは傷ついた魂に血を流させる刃
人は言う 愛とは終わりのない痛みをともなう飢え
でも私は思う 愛とは一輪の花 そしてあなたはその種
打ちのめされるのが怖いなら 一生踊ることなんてできない
目覚めることを恐れる夢なら チャンスなんて手に入らない
何ひとつ失いたくないなら 誰かに何かを与えることなんてできない
死ぬことを恐れる魂では 生きることを学べない
けれど思い出して
厳しい冬 雪の下に眠る種は
春になると太陽の恵みを受けて
美しいバラの花になるのだということを
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