ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

桜を眺めながら

2006年04月07日 | 随想録

 体調を崩して通院している。
 精神的な疲労がかなりたまっていたことも改めて分かった。 
 そういう意味では、体が悲鳴をあげてくれたからこそ休養しなければならないということに気づき、こうしてリフレッシュすることができているのだとも言えるだろう。


 通っている医院は、県道沿いの、どこにでもあるような個人病院だが、建物の採光に気を配っているため中が明るいので、通院するのが苦にならない。
 医院のすぐ隣は、細い通路をはさんで、池を改修した小さくてきれいな公園になっている。そして、その細い通路を公園沿いに100mほど歩いて薬局まで行くのだが、その通路がちょっとした桜並木になっている。


     


 今日は日本中おおかた天気が良かったようで、こちらも暖かくて明るい陽射しに恵まれた一日だった。
 陽射しがキラキラと水面に反射しているのを桜並木の中に見ただけで、気持ちが明るくなったような気がした。
 そういえば、ここ何年かはこうしてのんきに季節の変化など眺めるゆとりもなかったような気がする。
 春に桜が咲き、秋に紅葉するのが当たり前のように思ってしまっていたのかもしれない。そういうことが当たり前のようにしか思えないところには感動は生まれはしないだろう。


 ありふれた景色の美しさに何も感じていなかった最近の自分には、やっぱり休息は必要だったんだな、なんてことをふと思った今日。
 人のほとんどいない小さな公園の何本かの桜ではあったけれど、こういう小さなことに気づかされたということは、もしかすると小さな幸せなのかもしれないな、と思った。


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コメント (10)
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