ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

好きな作曲家 10撰

2009年04月14日 | ミュージシャン
 
 「音楽回顧録」のNobさんより、「好きな作曲家ベストテン」のリクエストを頂きました。「併せて、その作曲家の中で一番好きな曲も挙げていただけると嬉しいですわん」とのことです~
 例によって、ポピュラー音楽の作曲者に絞ってベストテンを選んでみましょう。


 名曲の陰には必ずやそれを生み出した作者がいるものですよね。歌手や演奏者にスポットが当たりがちですが、作曲者の存在も忘れてはならないと思います。というものの、選んでみた作曲家の中には自作自演、いわゆる「シンガー・ソング・ライター」が多いような気もします。
 ただ、クラシックでは演奏者と並んで作曲者の存在も一般的に名が浸透してますね。ぼくは、クラシックではモーツァルト、バッハ、ベートーヴェンなどの曲が好きです。


次点 荒井由実
    財津和夫
 日本の誇るソング・ライターですよね。両者とも30年以上に渡って第一線で活躍し続けているのも素晴らしいです。あるピアニストに聞いたことがありますが、作曲家というのはメロディーが「湧いて」出てくるものなんだそうです。このふたりもきっとそういうタイプなんだと思います。1曲選ぶとすれば荒井由実なら「翳りゆく部屋」、財津和夫なら「心の旅」かな。いや「青春の影」も捨てがたいですね。

⑩ポール・ウィリアムス
 この人もシンガー・ソング・ライターですが、自分で手がけるより、他のアーティストに提供した曲の方が知られているみたいです。ロジャー・ニコルズ(作詞)とのコンビで多くの佳曲を生み出しています。有名なのがカーペンターズの「愛のプレリュード」とか「雨の日と月曜日は」。ぼくがもっとも好きな作品は、スリー・ドッグ・ナイトが取り上げて大ヒットさせた「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」ですね。

⑨バート・バカラック
 ジャズ・ミュージシャンが彼の曲を多く取り上げています。でも有名なのは「サンホセへの道」とか「恋よさようなら」などのポップスです。彼の作で一番好き、しかも有名なのは、カーペンターズでお馴染みの「遥かなる影」です~
 ジャズ系で好きな作曲者といえば、「スターダスト」や「ジョージア・オン・マイ・マインド」を書いたホーギー・カーマイケルにも言及しておきたいと思います。

⑧ミック・ジャガー&キース・リチャーズ
 いわずと知れた、ローリング・ストーンズの両輪ですね。パフォーマーとしても超一流ですが、R&Bをベースにした名曲を数多く世に送り出しています。「ホンキー・トンク・ウィメン」「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」「ダイスをころがせ」など好きな曲は山ほどあるんですが、ここは「悲しみのアンジー」を挙げておきましょう。

⑦ジョン・レノン
 激しいロック・スピリットを持っている人だと思うんですが、反面深遠なバラードも書ける、稀有な才能の持ち主だと思います。ビートルズ時代の「レヴォリューション」「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」「アイ・アム・ザ・ウォルラス」などが好きです。でも彼の曲から1曲あげろ、と言われたら、やはり「イマジン」になるかな。

⑥ジェフ・リン
 エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)のソングライターにしてヴォーカリスト、ギタリスト。一部ではあのポール・マッカートニー以来のメロディー・メイカー、だとまで言われている才能の持ち主です。ぼくの挙げるこの人の作品No.1は「テレフォン・ライン」だなー、やっぱり。

⑤エルトン・ジョン
 この人のレパートリーも名曲のオン・パレードですね。ピアニストとしても確かな腕を持っているし、ステージングも見せてくれます。ヘンテコなメガネとか、同性結婚とか、音楽以外の話題も賑やかですが(汗)、この人の生み出すメロディーはまさに珠玉。「僕の歌は君の歌」「イエス・イッツ・ミー」「ダニエル」「ロケット・マン」・・・むむっ、1曲に絞るのは難しいですが、ここは「僕の瞳に小さな太陽」で。

④キャロル・キング
 アルバム「つづれおり」はもう何度聴いたかなあ。。。1970年代からはシンガー・ソング・ライターとしても大活躍しましたが、60年代は当時の夫君のゲリー・ゴフィンと組んで、「ロコモーション」や「アップ・オン・ザ・ルーフ」、「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」などのヒット曲を量産しています。キャロルの曲って、R&B系の人も好んで取り上げるんですよね。ぼくのキャロルのイチオシはなんといっても「君の友達」です。

③スティーヴィー・ワンダー
 極彩色の絵を見ているような気持ちにさせられるスティーヴィーの名曲の数々。生まれた直後に失明したのに、まるで色を判別し、最も鮮やかな使い方を熟知しているかのようです。シンガーとしても実にソウルフル、楽器を操れば類まれなマルチ・プレーヤーぶりを発揮。「才人」とはまさにスティーヴィーのためにある言葉ではないでしょうか。「サンシャイン」「マイ・シェリー・アモール」「心の愛」など、この人のレパートリーも名曲の宝庫ですが、ここはひとつ「サー・デューク」を選んでおきましょうか。

②ポール・マッカートニー
 ほんと、このお方も天才ですね~ ポップだし、ロックしてるし、意表をつく展開は面白いし、曲調はバラエティに富んでいるし。もはやポールに関しては多言を要しませんよね。歌を歌ってもしっとりバラードから迫力あるシャウトまで幅広いし。そういえば、ベースにピアノ、ギターにドラム、とこの人もマルチなプレーヤーだったんでした。ベース・ラインに関していえば、とてもメロディックなんですよね。ベーシストとしても偉大な人だと思っております。ポールのこの1曲、といえば、うーん、悩みますね~ 「ジェット」「心のラヴ・ソング」「あの娘におせっかい」・・・、えーい「バンド・オン・ザ・ラン」でどうだ~

①にして超別格 ジョン・レノン&ポール・マッカートニー
 20世紀が生んだ最高の作曲チーム、とまで言われていますよね。ビートルズ時代の偉業は周知の通り。彼らの場合、1+1=2なんではなくて、1+1が4にも5にもなる、といった感じです。互いを補い合い、触発し合って多くの名曲を世に送り出しました。「好きな作曲1位」なんだから、もっとたくさんの賛辞を送りたいのですが、彼らに関しては何をどう語っても語り足りない気がします。
 レノン&マッカートニーの中で一番好きな曲ですか・・・、これまた無理難題なんですよね~ 初期の「抱きしめたい」「シー・ラヴズ・ユー」から後期の「ヘイ・ジュード」「アビイ・ロードのB面のメドレー」などなど候補はたくさんあるんですが、ぼくの個人的思い入れが強い「レット・イット・ビー」をマイ・フェイヴァリットに挙げておきましょう。


 いや~、ジャズだとコール・ポーターやジョージ・ガーシュウィン、セロニアス・モンクも好きだし、ポップスだとポール・サイモンとかジョージ・ハリスン、ビリー・ジョエルも捨てがたかったです。日本だとやはり桑田佳祐とか筒美京平などを忘れてはならないでしょう。
 このランキングも思い出しながら書いてみたのですが、ひょっとすると意外な大物を忘れているような気もします。でも作曲家別に好きな曲を思い出していくという作業もなかなかに楽しいものでした。
 このネタを下さったNobさん、どうもありがとうございました~(^^)



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コメント (8)
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