ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

多田かおるさんのこと

2009年04月28日 | 見る聴く感じるその他
          ♪多田かおるさんのイラスト

 
 高校の時、少女マンガが好きでよく読んでたんです。
 といっても、おメメに星が散っている少女のはかなげなメロドラマじゃなくて、コメディ・タッチの学園ドラマが好きでした。とくに「別冊マーガレット」は毎月買って読んでましたね~。


 好きだったのは亜月裕さん。当時の少女マンガの中では画期的な「下品な(笑)」ギャグ、テンポのよいストーリー、破天荒な主人公のキャラクターがツボに入ってました。「伊賀野カバ丸」とかね。


 そして多田かおるさんです。ロックをテーマにした「愛してナイト」は大ヒットしたようですが、この「愛してナイト」の原型のような短編がありました。たしか「エンドレス・ラブソング」というタイトルだったと思います。
 多田さんの作品は、笑えて、泣けて、思わず登場人物を応援したくなるような、温かくてコメディ・タッチのものが多かったという記憶があります。「エンドレス・ラブソング」もそんな作品のひとつでした。
 

 どこにでもいるような普通の女の子とロック・バンドのボーカリストの恋を描いていました。作品中に、主人公のロック・バンドのレパートリーという設定の歌詞が出てきます。これがまた、とってもいい詩だったので、ぼくはヘタな英語で訳して多田さんに手紙とともに送ったんです。ちょうど今ごろの季節でした。


 直筆の礼状が来たのにはビックリしました!しかも直筆のイラスト入り!
 ひたすらぼくのヘタクソな英訳詞に対するお礼が書かれてありました。多田さんの文面、それはまさに多田さんのマンガから受ける温かい印象そのものでした。お礼状を受け取ったこちらが感激してしまったくらいです。


 そのお礼状は大事にとってあったんですが、引越しの時どこかに紛れてしまいました。
 それからもずっとひそかに多田さんを応援していましたが、10年くらい前に、多田さんは若くして急逝されました。あのニュースを知った時はショックだったなぁ。



 なぜか今日、このことが思い出されてしかたなかったので、つれづれに書いてみました。多田さんの作品集、買って読んでみたくなったな~


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コメント (8)
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