箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

変わらぬもの

2018年05月23日 10時04分28秒 | 教育・子育てあれこれ





(写真は、「中学保健ニュース」[少年写真新聞社発行]より)

本日、二度目の歯科検診でした。1年生全員と2年C・D・E組が受診しました。

昔は、検診というと、待っている生徒が騒がしくして、検診の声をかき消すことがあり、よくお医者さんに叱られました。

保護者のかたも、中学時代には、そんなことがあったのではないでしょうか。


でも、いまどきの生徒たちは、静かにして待つことができます。



とくに、三中の子は、よく話を聞きます。校歌にあるささゆりのように、「人知れず咲き、謙虚に」生活している子が多くいます。

30年以上教職にたずさわる私からすれば、隔世の感をもちます。


全校生徒が集まっても、おしゃべりせず、顔を上げじっと話を聴いてくれます。

話が終わると、拍手をしてくれます。

私が、昔、学年集会などをしているときは、騒がしく雑然とした中で話をしていたことも、よくありました。

おそらく、親御さんも、自身の中学時代の頃とは、だいぶん子どもの様子が違っていると思われるでしょう。

ひとことでいうと、「ごんた・やんちゃ」な子がいなくなりました。

かといって、生徒たちにパワーがないかといえば、そうでもなく、行事とかでがんばる面は健在です。


「子どもが変わった」と世間では言います。

たしかに、見た感じや様子は変わってきています。


しかし、変わらないものがあります。

それは、中学生の思いや願いです。


・学習にがんばるねん。

・友だちといっしょに楽しく学校生活をすごしたい。

・学校行事で燃えたい。

・部活で、活躍したいな。

・先生とも、いい関係でいたいな。

こんな願いや思いは、昔の中学生と、なんら変わることはない。

こう、私は思います。

ならば、その三中生の願いや思いに応えていく学校でありたいと、あらためて想うのです。