すべての情報は、人がなんらかの形で現実を切り取ったものです。
ツイッターをはじめとするSNS上の書き込みなどはその典型です。
その切り取り方は、自分の考えや意見・主張を展開するのに必要なパーツだけを、現実から取り上げます。
そして、それを考え・意見・主張の支えにするのです。
受け手は、それが現実のすべてだと誤解するのです。
新聞の情報は信頼性が高いとは思いますが、それとて記者の報道に都合のいい事実やデータだけを取り上げていることもあるかもしれません。
私のブログでも、そういった点をふまえて読んでくださればいいのです。
そういった見方や考え方があるのだ。
その程度の捉え方をしておいてください。
さて、明日復帰50周年を迎える沖縄の基地問題に関する報道も、現地では基地反対を訴える人が多いと本土の人は思いがちです。
しかし、じっさい沖縄のなかでも、賛否両論があるのです。
かといって、本土から「基地の土地使用料が収入が入るのですよね」と言うのはおかしいです。
地元産業の乏しい沖縄で、基地収入をもらっているから、「賛成」派だというのは短絡的です。人の思いと収入は切り分けて捉えるべきです。
また本土の人が沖縄に基地を押しつけておいて、「現地では反対でない人もいるでしょう」というのは、明らかにおかしい。
ヘリコプターから部品が落ちたりするのは、最低限の人権を脅かす、すべての事実です。
どう情報を切り取っても、人びとの安全を脅かす事実です。
情報をみきわめることは、私たちの責任です。