今年の4月に「人々のつながりに関する基礎調査」の結果を、政府が公表しました。
2021年12月から2022年1月にかけて、全国の16歳以上の2万人に行ったのがこの調査です。
孤独感がしばしば・常にあるという人は4.5%でした。
30代が7.9%、20代が7.7%で、若い人が孤独感をもつ割合が高いのです。
また、孤独感を感じる人のうち、同居人がいない場合が8.7%、同居人がいる場合が3.7%と、一人で暮らす方が孤独を感じることが多いのです。
ただし、20代だけは同居人がいるほうが孤独感を感じやすいという結果になりました。
20代は、「いっしょにいても感じる孤独」といったところでしょうか。
おそらく、人は人といることで孤独を感じず、一人でいると孤独を感じやすいという単純なものではないのです。
いまの若い人にしてみれば、誰かといても、他者と心と心でつながっているという感覚に乏しければ、「自分はひとりぼっち」と思ってしまうのです。
新型コロナウイルス感染拡大により、多くの大学がオンライン授業を行いました。
家で一人で聴講していて、「がんばらないと」と思うが、力が入らない。出される課題をひたすらこなすだけで、授業を受ける意味を失ったいった大学生の例があります。
大学は学業に勤しみ、人同士のつながりを実感できる場として、どれだけ君臨できるかが問われています。