学校教育の中で、児童生徒の感受性を高めることはとても大切だと、わたしは考えています。
わたしはよく感性という言葉を使いますが、感受性とほぼ同意と考えています。
「短い時間で、どういう内容だったかわかりますよ。」
いかにもコスパを重視する世代だと言えます。
「セリフだって、倍速では早口になるけど、聞き取れます。」
.「ストーリーさえわかれば問題ないです」と言います。
ほんとうに問題はないのでしょうか。
わたしは、そうは思いません。
倍速再生をよしとする人は、感情の大切さを考慮していないのです。
感情は、それをはたらかせる時間が長いほど、ものをどう感じるか、感じとる力、つまり感受性を鋭くするのです。
映画を観るとき、出演者が無言で醸し出す心の微妙な機微を感じとることができます。
監督が一つの場面に入れ込んだ意図が理解できます。
それらは観る人に感受性があるからキャッチできるのです。
しかし、倍速再生は、感情が起きにくく、ゆえに感受性の高まりも期待できません。
あまりにも、もったいないのが倍速再生だと思います。
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