新型コロナウイルス感染防止が、ようやく下火になってきました。
もちろんまだ楽観視できる状況ではありません。「アフターコロナ」といっていいのか、「ウイズコロナ」というべきか迷うところです。
ただ、その問題とは別に、学校教育関係でいえば新型コロナウイルス渦の影響で不登校の児童生徒が増えたことは明らかな事実です。
2021年度実施の文科省調査では、全国の小中学生のおよそ24万人が不登校で、これは過去最多でした。
コロナ渦による休校、分散登校などで自宅学習をすることになった一方で、学校へ通うことが重荷になった児童生徒が増えたことが理由でしょう。
それ以外にも、低学年の子は「得体の知れない」ウイルスに恐怖を感じたのかもしれません。
不登校になった子は、その後どうするかというと、学校に再登校できることもあります。
学校の別室への登校を経て学級に入るようになった子もいます。
学年がかわりクラス替えをして登校できるようになる場合もあります。
もちろんすべて教職員の支援があってのことですが。
学校が無理なら、自治体のひらく「適応指導教室」に通う子がいます。
フリースクールに通う子もいます。
進学は、不登校生にとって一つの契機になることもあります。
通信制高校・単位制高校へ進学して、自分のペースで学習を進める子もいます。
ただ、費用面の問題があります。通信制高校・単位制高校、フリースクールも入学金や授業料がかかり、保護者にとって経済的な負担は少なくありません。
また、中学校の途中でボランティアが運営する学校へ行ったとしても、中学の卒業資格がもらえないという課題があります。
いま、細々とですが公立の夜間中学校通う子も出てきています。
公立の夜間中学校は、現在、事情があり義務教育が受けられなかった人が通うという役割から、渡日してきた外国籍の生徒に教育をする役割にシフトしてきています。年齢層もさまざまな人が集います。
そのような夜間中学校がほとんどですが、全国的に見ると不登校特例校の制度を受けた夜間中学校もあります。
ここは公立であり、義務教育学校なので費用も大きくはかかりません。しかし、今はまだ全国に20校ほどしかないのです。
ニーズはあるので、市町村が設置できるように財政補助が求められます。
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