箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

都道府県別女子の大学進学率の特徴

2022年03月04日 09時17分00秒 | 教育・子育てあれこれ


このたび、都道府県別の大学(4年制大学)進学率が公表されました。

女子の大学進学率の上位は、1位 東京都(74.1%)、2位 京都府(66.8%)、3位 兵庫県(56.1%)、4位 奈良県(55.5%)、5位 大阪府(54.6%)でした。

低迷しているのが、43位 岩手県(37.4%)、44位 山口県37.1%)、45位 佐賀県(36.6%)、46位 大分県(35.8%)、47位 鹿児島県(34.6%)でした。

東京都と鹿児島県では、じつに2倍以上の開きがあります。

なお、全国の女子の大学進学率は51.3%でした。男子のほうが高く57.4%でした。

この点について言えば、大学進学率には明らかな男女格差がありますが、その格差を維持したまま1990年代以降年々上昇しています。

大阪府に住み、中学校教育に関係していれば、女子卒業生が大学進学するのはふつうのことなので、私は気がつきませんでしたが、約3分の1しか女子が大学にいかない県もあると聞き、意外でした。

これにはさまざまな要因が考えられます。

まず自分の住む地域に大学が多いか少ないかという都市部・都市近郊と地方の違い、都道府県による保護者の所得の大小、大学進学することへの価値観の違いなどが関係しているでしょう。

また、高等教育も関係しているとも考えられます。普通科に通う高校生が少ない県は、高校卒業後に大学ではなく、専門学校へ進学する場合が多いかもしれません。

以前ほど大学進学・卒業は、就職するのにぜったい有利ということはないにしても、今もなお一定程度は有利であるとは言えるかもしれません。


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