2020年代に日本が世界に占める「位置」は変化してきました。
平均賃金は韓国が伸びて、日本は30年間ほとんど賃金が上がっていません。
いま多くの外国人観光客が来目していますが、人気があるのは日本の「安さ」です。
少なくも2010年代の終わり頃までは、「日本のほうが豊か」という共有観念を日本人と韓国・中国・東南アジア諸国の人びとの間で共有していたのです。
しかし、いまや他国の経済発展や円安もあり「日本は豊か」ではなく、「日本は安い」という理由で尋ねてくる外国人観光客が少なくありません。
その意識のちがいを真正面から受け止めず、まだ日本はアジアの経済大国という残像を引きずって、ある意味の「優越感」に浸っているのがいまの日本です。
インターネット上には、日本人によるアジア系外国人に対するヘイト発言・書き込みが横行しています。
最近では外国人労働者は、日本より時給の高い韓国に向かう状況が生まれています。
労働力不足を外国人で補おうとしているのがいまの日本ですが、いずれそれも立ち行かなくなるでしょう。
そして、日本国内では多くの人びとが物価高にあえぎ、日々を過ごしています。
まずは、日本という国が日本の一般庶民の生活を最低限度のくらしができるように保障するとともに、外国人との共生を推進するような方向性を打ち出して、実行していかないと国力の衰えは止まらないでしょう。
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