今でこそ、夜空が少し白いモヤがかかり、夜空の星が見えにくくはなりましたが、わたしの家からは今でもたくさんの星を見ることができます。
子どもの頃は、まさしく満天の星を見ることができました。
七夕が近づくと、家の竹やぶから笹を切ってきて、色紙で作った星や網飾りをつけ、願いごとを記した短冊を吊るしました。
「いつまでも家族が元気でいられますように」。
夜には、庭に出て、ネオンなどに遮られることなく、空いっぱいに広がり、輝く星の中から天の川をさがしました。
両親の横で、「笹の葉さらさら・・・」と歌ったりしました。
子ども心に至福の時を過ごしたことを思い出します。
今は父は亡き人となり、母は車いすの生活をするようになりました。
七夕が終わると、七夕飾りのついた笹は家の前に流すというのが流儀でした。
今も、家の前に川は流れています。星も見えます。
子どもの頃の経験は、今もわたしのなかで楽しかった思い出として息づいているのです。
昔からの伝統行事はなくさないで、続く限り続けたほうがいいと思います。
情操や情感を育むという意味で大切な体験になると思うのです。
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