美術家の中には、生活の中で経験する疑問や問題を作品にする人が多くいます。
たとえば、平和の問題やジェンダーの問題を意識して、作品で主張します。
その意味で、個人の感じる疑問は社会の問題になります。
美術館での展覧会はその作品と展示空間という方法を用いて、現代の社会的な問題を批評するという役割・使命があります。
そのとき、大きな役割を果たすのが、学芸員(キュレーター)であり、その美術館の作品収集方針を具体化する人です。
ただ、美術館のコレクションに関して、作品収集と展示が結びついているかというと、話はそう簡単ではありません。
収集のためには購入費用がいりますが、とくに公立美術館は購入予算が減らされていて、作品収集がうまく進んでいないのです。
問題提起をしたくても、ままならない。
そうなると、主義主張に乏しい美術館となり批評空間とのジレンマになりがちです。
作品収集のポリシーをもった美術館へ行きたいと思います。
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