昨日、入学式を迎えた子どもたちは多かったと思います。
能登半島輪島市の学校でも入学式が行われました。
被災地での入学式ということで、テレビのニュースでも報道されていました。
「お子さんにどんなことを望まれますか?」
そのインタビューに答えていた、小学1年生のお父さんの言葉が印象的でした。
「6年間で輪島の街も変わっていくと思うので、それを子どもの目で確かめていってほしいなと思います」
そこに、輪島を愛するお父さんの思いが伝わってきました。
また、他の地域の学校に行かず、あえて輪島市の学校に入学させたわが子に寄せる親の願いが伝わってきて、短いインタビューでしたが、わたしはとても感銘を受けました。
また、別のニュース番組のインタビューでは、東海地域の入学をとりあげていました。
おとなのインタビュアーは、小学校に入学する子どもに尋ねていました。
定番の質問でした。
「友だちは何人つくりたいですか?」
(教育的にみると、これはいまの子どもたちにはふさわしくない質問だと、わたしは考えていますが。)
マイクを向けられた女の子の答えが絶妙でした。
「それは、わからない」
聞いた側が愚問だったと思ったかもしれません。
一昔前の「友だち100人」という時代ではありません。
「友だちができるかな」と不安と心細さを漠然と感じながら入学してくる子が少なくないのが、いまという時代です。
その子たちに「何人できるか」と聞くのは、子どもの心に沿う質問にならない場合も多いのです。
いまの1年生の入学時の期待と不安が隣りあわせになった心情をおとながわかっていたなら、「友だちは何人つくりたいですか?」とは聞けないと、わたしは思うのです。
「それはわからない」と答えた子の気持ちや思いが伝わってきた、またナイスな切り返しの一場面でした。
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