新型コロナウイルスで学校が約2か月にわたり長期の休業をしました。
6月に入り、学校が再開したのちに、6月中旬から7月下旬に、7歳から17歳の子どもに対して、また7歳から17歳の子どもがいる保護者に対して、国立成育医療研究センターが調査を行いました。
その結果によると、約72%の子どもが、休校による何らかのストレスを感じていました。
「友だちとの関係で悩んでいることを誰かに相談しているか」では、小学校高学年の6%、中学生の8%が「相談できる人はいない」と回答しました。
この結果から、一定程度の子どもが悩みをもったまま学校生活を送っていることがわかります。
保護者に対する質問では、「子どもに好ましくないかかわり方をした」について、未就学児の44%、3~5歳児の44%、小学校低学年の70%、中学生以上34%の保護者が「感情的になり怒鳴った」という結果でした。
この結果はある程度予想できたことではありますが、やはり長期にわたる休校は、子どもにとってきついものであったことがわかります。
「コロナのことを聞くと泣きそうになってしまう」(小学校高学年)
「友達と遊ぶと先生から怒られて怖い」(小学校低学年)
「自分で進める課題が多すぎて終わらない」(高校生)
この子たちには、学校の教師からのサポートが必要ととらえなければなりません。
おとなでも、緊急事態宣言以降、自由に出勤したり外出ができなくなり、ストレスがたまるものです。
先日9月19日(土)~22日(火)の連休中は、たくさんの人が外出して街へ出たり、観光地へ向かいました。
これも、自粛後のストレス発散の意味もあったのではないでしょうか。
子どもも大人も、やはりなんらかの形でこのコロナ禍の影響を受けています。
それはわかるのですが、アンケートの記述欄には、子どもたちからのこんな声が寄せられていました。
「飲み屋さんで大人たちが騒いでいるのを見ると、私たちがふだん学校でやっている対策はなんだろうなと思う」(中学生)
「テレビのニュースで、『子どもがずっと家にいるのがストレス』と言っている大人を見た。目の前で自分の存在を否定されるとつらい」(中学生)
中学生は、ふだんから大人の様子をよく見ています。大人にとっては耳の痛い「声」ですが真摯に受け止めたいです。
中学生はとくに感受性が鋭く、傷つきやすい年齢でもあるのです。私たちはもっと子どもの声に敏感になる必要があります。
我が家は両親共働きなので、子供達と過ごせる時間はとても特別な時間と思っています。確かに毎日の三食の準備など大変な事もあります、でもいままでに体験したことのない感染症対策の新しい生活様式みんなが不安に思い日々を過ごすなか、順応な子供達にとっては先の見えない不安やストレス…計り知れないと思います。温かく優しく関わり合うことがストレス低減になるのではないでしょうか。